Title:わんたっちどあすとっぱー!
これは、ドアの開け閉めに使用するドアストッパーです。
通常、ドアストッパーは開きっぱなしにするために必要となる道具ですが、こちらはドアを「一時的に」開け、一定時間ですぐ外して閉める必要がある際に効力を発揮します!
もちろん開きっぱなしの使用でもOK!
屈まず、片手で
一発で止まって
一発で外せる
いろんなドアや床にも使えて
既にあるモノを有効利用して
ユーザーに合わせてカスタムできる
そんな特徴を秘めています。
For whom:ドアを開け閉めする必要のあるすべての人!
に、カスタムできるようにつくりました。
背景としては、会社で働く、半身まひの方(後天的、車いす経験あり)のために作ったものです。
その方は、紙やキャップの回収などで、毎日台車を動かし様々なドア(セキュリティロックあり)を開け閉めする必要があります。
以前はそのたびに、社員証でロック解除し、段ボールで作ったストッパーを屈んでつけ、セキュリティが警報を鳴らす前に素早く台車を出し入れし、中の回収を行っていました。
細かい背景はMEMOをご覧ください。
Why:これがあればもっと楽になる、と思ったから!
一日の作業を何度か見せていただいた際に思ったのは、様々な障害に合わせて作られた、創意工夫や改善がアイデアに富んでいたことの驚きとワクワクでした。
少しでも、その人にとっての作業が楽になるように。
その思いから生まれたたくさんのアイデアは、当事者にとってみれば当たり前で付け焼刃かもしれないけれど、私にとっては斬新かつ素晴らしい軌跡たちです。
その業務を見ながら、ちょっとこぼれた「愚痴」。それがドアの開閉への不満でした。
そういったアイデアなら私は得意だ!と思い、もっと楽に作業ができるドアストッパー探しが始まったのです。
How:製作過程はMemosへ
How:どのようにしてこの形になったのかはぜひ、Memosをご覧ください。
Outcome:より快適に、より楽になる!
対象者の何がどのように変化する道具なのか。
titleに挙げたいくつかの特徴から、結果、半身まひの方が毎日行う動作(仕事)の中で、屈む、焦る、疲れることが少なくなります!
そして、このストッパーを使う、その人にとっての使いやすいカタチを、既製品を使ってカスタムすることができます!
「できない・難しい」を「もっと楽に・心地よく」。
3Dプリンタの自由な形状を描ける特性をうまく利用できたと感じています!
3Dプリンタの完成品とカスタマイズアイデア
わんたっちどあすとっぱー!全部で三種類入れております。
というのも、ドアと床との幅と角度、重さ、床材によって、最適なストッパーの高さやグリップ具合が異なるからです。
制作環境:Rhinoceros7
わんたっちどあすとっぱー!STLデータ PWなし
※STLデータのアップロード方法がわからないためギガファイル便のURLに飛びますm(_ _)m パスワードはありません 2024年12月9日(月)まで
様々なドアに試した結果
基本的には一番薄いものが網羅的に使用できますが、ドア前に段差があるタイプなどは大きいものが適していると思います!
カスタムアイデア①ワンタッチ開閉
実際に業務で使用していただいているものです。
ホームセンターやモノタロウ、各工場などでよく目にするモノたちで構成されています。
高さはお好みで!
材料はこちらを見ていただくと早いかもです:ISUMIのイレクターパイプでの検索結果
イレクターパイプ(28mm以下)
ゴムキャップ
イレクターパイプジョイント
カスタムアイデア②部品数少ないタイプ
プロトタイプで作成したものです。
左の写真は長め(60cm)、右の写真はその半分(30cm)で作成しました。
長いほどストッパー効果は上がります。
パイプは一本、代わりにドア側にコテのようにつけるため、ドアが傷つかないようゴムキャップは両側に必要かなと思います!
裏側のガムテープは、床面がツルツルの場合につけるとストッパー効果が上がります!なしでもOK
若干屈む必要はあるのかな、と。車いすだとつけやすかったですが、若干外しずらいかも。
イレクターパイプ(28mm以下)
ゴムキャップ2個
ガムテープ
Material:カスタマイズする時に便利な身近な素材
Material:カスタマイズする時に便利な身近な素材
輪ゴム
ガムテープ
割りばし(パイプの代わりがない時に)
スポンジ
ズレ防止/耐震に使用する布やテープやジェル
ゴムマット
どれもご自宅にあるものや100円ショップなどで入手可能!
そのままでも使用可能
なんですよね。
パイプの代わりになるものがない方(28mmってめっちゃ言いましたが、それ以下であれば使えます!)、普通にただドアストッパーがほしい方はそのままのご使用も可能です!
床面ツルツルの場合は、ガムテープやゴムシートがあるといいです!
POINT
出力する際のポイントとしては、出力方面から横向きまたは斜めに回転させて置くことです。
(写真左が直置き、右が90度回転させ横置きにしたものです)
本データは曲線を利用した形状ですので、出力時に直置きで出すと、プリンタの種類によりますが左のようにリブが張り付いちゃったりしますのでご注意くださいね。