流れ
粘土を使って、足の裏の形を型どる
それをSenseを使ってスキャンする
そのデータを元に、インソールの外形を作る
インソールの外形に対して、何らかのデータを元にラティス構造の密度を反映させる
TPUのフィラメントで3Dプリントする
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なんのデータを元にラティス構造の密度を設定するかが課題
FDMで出力するのも結構課題
・密度の設定のために使用するデータ
足の歩くときの圧力をベースに密度を作る
Blundstoneのブーツのように、かかと部分のみににクッション性を入れることで歩きやすくする
blundsontのブーツのかかと部分
Blundstoneのブーツのかかと部分には、XRDが採用されている
XRDとは、高性能なクッション素材のこと。
これによって、衝撃を効果的に吸収するうえ、耐久性に優れるので、長い時間着用していても足に疲れを感じさせにくくなる
https://www.blundstone.com/research-and-development
足裏の形のスキャン
フラットなインソールではなく
足裏の形にフィットするようなインソールを作るために
自分の足裏の3Dデータを作っていきます。
粘土を使って足裏の形を型どる
粘土を踏みつけて足裏の形を型どります。
最初は裸足で踏みつけて裸足の足裏の形をとっていたのですが
よくよく考えたら靴下を履いて靴を履くので
靴下を履いた状態で足裏の形を型どったほうが良いのではという結論に至りました。
靴下に粘土がくっつくと嫌なので、
粘土の上にビニールシートをかぶせました。
Senseで3Dスキャン
足裏の形を粘土で型どったものを、Senseを使ってスキャンし3Dデータ化します
スキャンしたデータからインソールのベースを作る
スキャンしたデータの壊れている部分を修復しつつ、
インソールのベースとなる形をRhinocerosを使って作っていきます。
結構足裏の起伏がスキャンできてておどろき
ラティス構造を生成する
ベースとなるインソールにラティス構造を組み込んでいきます
GrasshopperとAxolotlというVolumetric Modelingを行えるプラグインを使います
Axolotlをハック
Axolotlというプラグインはほぼ全てのコンポーネントがPythonScriptで作られており、
中身が読めるようになっています。
今回、ラティス構造の密度をグラデーション化させるために
Axolotlのコンポーネントをいじって、Grasshopperを使って作っていきます。
ラティス構造の密度の設定
ラティス構造の密度をどう設定するかが一つの大きな問題です。
案として
・足の圧力の計測を元に(どう計測するか問題)
・足裏の形のに合わせて(Z方向の高さに合わせて密度調整)
・ネットにある足の圧力のかかり方データを元にとか
時間があまりなかったので、土踏まずの部分を起点として
起点から離れるほど構造の密度が濃くなるというふうにしました。
3Dプリント!!
TPUのフィラメントを使ってプリントしていきます。
使用フィラメントは、
Pxmalion Flexible TPU
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B074W3Y44S/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1
所有している3Dプリンタでは一括で出力できないので分割
所有しているQidiという3Dプリンタの造形範囲では一括で出力するのが
厳しいので、2つに分割して出力することにします。
TPUなので出力スピードを下げて1800mm/mでやりました
見た目の構造は複雑ですが、サポートがいらないような形状なので、
サポートなしで出力します。
出力風景
かっちょよい
出力には前後それぞれ12時間かかりました。。。。
出力したもの
スキャンデータから作っているので、足にとてもフィットするが
サイズ感をミスりでかく作りすぎてしまったので、靴の中に入らず
インソールとして機能しないものができてしまった。。。