ペーパーカッターでシートを作成
まず、最初に行なうことはペーパーカッターを使って、流路となる部分のシートを切り出します。左の女性の手元にあるのがペーパーカッターです。
トレイにシートを貼る
シャーレを用意し、そこに先ほど切り出したシートを貼り付けます。その後、シリコンを流し込み、最後にシートを取り除くことで微細な流路を作ります。シールの厚み分が流路の高さになります。
シリコンを流す
シリコンを用意します。流体を流した時によく見えるように透明なシリコンを使うと良いです。
硬化剤
こちらはシリコンの硬化剤になります。
シリコンを混ぜる
シリコンに硬化剤を入れたあとは撹拌機に入れて、2液をよく混ぜあわせます。撹拌機がない場合は何か棒を使って手でかき混ぜても良いです。あとでバキュームポンプを使って泡を除去する場合はあまり気にしなくても良いですが、できるだけ気泡が出来ないように混ぜます。シリコンと硬化剤の分量は購入したシリコンの説明書を読んでください。
シリコンを流し込む
よく混ぜあわせたらシートを貼ったシャーレにシリコンを流し込みます。トレイは二つ用意し、片方にはシールは貼らずシリコンをそのまま流し込みます。
コンプレッサーで気泡を除去
シリコンをシャーレに流し込んだら、左後ろに写っている容器にシャーレを入れ、バキュームポンプで減圧して気泡を除去します。
シリコンを固める
気泡を除去し終えたら、60度から80度に保った保温器に入れてシリコンが固まるのを待ちます。
保温器にシャーレを入れる
シリコンをくっつける
シリコンが固まったら、二つのシリコンを取り出し、プラズマ発生器でシリコンの表面を溶かし、保温器でシリコンをくっつけたまま固めます
シリコンの型に穴を開ける
適当な大きさの穴を開けるためのシャープペンシルのような道具で、必要な箇所に穴を開けます。
再度保温器に入れる
二つのシリコンをくっつけます。通常は二時間くらい置いた方が良いそうですが、今回は時間短縮のために15分で取り出しました。
シリコンの流路ができました
流体を流す
穴を開けたシリコンにそれぞれ管を接続し、二種類の水と一種類の油を流します。そしてそれらを混合した流体を一つの出口からシャーレに流します。それぞれの流体を同様の分量で混ぜ合わせるため注射器と押出用に器具を使い、同様の速度で流体を流します。
顕微鏡で確認
顕微鏡でさきほどシャーレに作った流体を調べ、水の中に油に囲まれた水を確認できれば成功です。今回のWSではある種類の水を油で囲んで別の種類の水の中に流しました。