はじめに
コンテストに応募した理由
きっかけはファブラボ鎌倉のプロジェクトラボに参加していてこのコンテストがあることを知りました。
海が身近にある環境で、なにかSDGsに取り組めることはないか考え、たとえ海に落としてしまっても生分解される環境にやさしいルアーづくりをしてみることにしました。
いつもつくっているもの
幼少よりものづくりが大好きでした。
ファブラボ鎌倉に通うようになり、TinkerCAD・3Dプリンタ等を使い、ものづくりに没頭しています。
出来上がった作品と制作者(望月悠生)
小学校4年生です。
使用ツールと素材
① 設計 : TinkerCAD
② 3D出力 : AFINIA H400
③ 3Dペン : Blusmart Intelligent 3D Pen
④ フィラメント : MITSUBISHI CHEMICAL FORZEAS
チームメンバーと協力Fab施設
チームメンバー
・望月悠生(小学校4年生):構想、デザイン、3D出力
・望月(母):ドキュメント作成
協力Fab施設
・ファブラボ鎌倉
設計
ルアーの形の設計
TinkerCADでルアーの形を設計しました。
おもりを入れるための改造
中をくりぬいておもりを入れるために胴体を3分割しました。
①全体の両面を切り取って中心だけにします。
②中心におもりを入れるスペースをくりぬきます。
側面をつくる
側面のデータをつくりました。
①全体から左側の側面だけ残るように切り取ります。
②左右対称の形なので右側の側面は左側のデータをコピーして反転することでつくります。
試作
まずはABSで出力
AFINIA H400プリンタで出力できるかどうか、まずはABS樹脂を使ってルアー全体を出力してみました。
なぜかサポートが一部ついていないところがありますがきれいにできています。
大きさは造形寸法ぎりぎりだったので90%に縮小しました。
https://drive.google.com/file/d/1oa7urcspz3vyqmnJfnBMx1WDNSxfyai6/view?usp=sharing
FORZEASで出力(中心)
FORZEASで中心を出力しました。
https://drive.google.com/file/d/1trQCa8T4Qbvp2pd9rXMdsXd_dApOcD_b/view?usp=sharing
FORZEASで出力(両側)
FORZEASで右側と左側を出力しました。
https://drive.google.com/file/d/1qIVBpHPpjL_FRB7S2t9o-UUouLJTotMW/view?usp=sharing
https://drive.google.com/file/d/1Cz22wVD52YKGYxnjbCUXCBs3cLE5eSMV/view?usp=sharing
作品作り
3つのパーツを用意する
3つの部品を出力します。
3DペンでFORZEASを接着剤にして貼り合わせる
3DペンにFORZEASのフィラメントを入れてパーツ同士の接着に使いました。 これで素材のちがう余分な接着剤を使わないでルアー全体をFORZEASでつくることができました。
まず左側を接着
まず中心部分に左側の部品を3Dペンで接着します。
すきまにも3DペンでFORZEASを流し込みました。
おもりの砂鉄を入れる
穴の部分におもりとして自然素材の砂鉄を入れます。
これでけっこう重くなりました。
右側を接着
最後のパーツを3Dペンで接着します。
ABSのモデルと並べてみると同じようにできています。
糸と針をつけてできあがり
針と糸を付けてできあがりです。
試行錯誤
実はそんなにスムースにできたわけではありません
最初は4枚おろしで設計
最初の設計では糸を通すリングの部分や尾びれの幅が狭かったので4枚に分割して重りを入れる部分の幅を確保しようと設計していました。
AFINIA STUDIOにFORZEASのパラメータを設定
AFINIA STUDIOで新しい種類のフィラメントを追加する方法の説明書が見当たらないので、試行錯誤でPLAを参考にFORZEASのパラメータを設定してしてみました。
でも出力してみると設計データのとおりに出力されません。
糸を通すリングの部分が切れてしまっています。
パラメーターを試行錯誤
さらにいろいろ試行錯誤して、最終的にうまく出力できたパラメーターはこれです。
もっとよいパラメーターがあるかもしれませんが、今回はとりあえずこれで出力できました。
制作者の感想
ルアーの3Dプリンタで尻尾や糸を通すところが細かくて、うまく読み込んで出力してくれないところが難しかったです。 穴を大きく設計しなおしたり調整が大変でした。 はやく実際に使用して大物を釣ってみたいです!!