3Dプリンタ基礎知識
3Dプリンタの種類
3Dプリンタはいくつも種類があります。
選択する機器によって、扱える素材、環境などが異なってきます。
一般的に手の届く価格では、下記のものが多いと思います。
・熱融解積層方式
・光造形方式
家電量販店など多くで目にするのは、
熱融解積層方式
工業用では
・粉末焼結造形
・インクジェット方式
など様々なものがあります。
熱溶解積層式（FDM）の3Dプリンタ
フィラメントと呼ばれる、糸状にした素材を熱で溶かし、層のように重ねていきます。
手順としては、
モデリング：3Dのモデルをつくる
スライス：3Dのモデルをノズルの位置情報、スピード、出力の量などに変換する
プリント：3Dプリントする
層のように重ねていくため、空中には印刷できないので、
間にサポートと呼ばれる支えをつくる必要があります。
3Dモデルを作成する・入手する
印刷するための3Dモデルを作成・入手します。
使用する3Dプリンターによって、使える形式などはちがうと思いますので、
プリンターに合わせた物をダウンロード、エクスポートすると良いと思います。
STL、OBJ形式が多いかとは思います。
ダウンロード
3Dプリントできるデータは下記のサイトからダウンロードすることができます。
他にもサイトはあると思いますので必要に応じて検索してみてください。
3DプリンタメーカーのMakersBotが運営するサイト
・Fab3D
慶應大学SFC、田中浩也先生の研究プロジェクトの3D図鑑
3Dモデラー（初心者向け）
自分で作りたい物を作るという方法がこちらになります。
無料で使えるものをいくつかピックアップしました。
初心者には下記の2つがおすすめです。
・AutoDesk 123D Design
・Thinker cad
他にも無料で使える物はいくつかありますので、
用途や使いやすさに合わせてはじめてみるのが良いと思います。
Blender
Sketch up
スキャン
実物を3Dスキャンして3Dモデルを作成する方法があります。
◯iPhoneから写真を撮り、モデルを作成する
123D Catch
◯3Dスキャナーを用いる
Sense
・Kinect v2 + 3D Builder
スライスする
一般的に3Dプリントするためには、出力のための情報を3Dプリンタに与えなければなりません。
そのため、「G-Code」と呼ばれる、3Dプリンタのノズルの位置、速度、フィラメントの出る量などを指定する言語に変換し、プリントできるようにしています。
※プリンタのソフトウェアによっては、
3Dモデルを取り込み、スライス-プリントを一緒に行ってくれるものもあります。
XYZ Printer、Replicatorなどは、
専用のソフトウェアからスライス-プリントできたはずです。
データができるまではじーっと待ちます。
G-Codeを生成する
フリーでG-Codeを生成してくれるものには、下記のものがあります。
・MeshMixier
3Dプリントする
3Dプリンタで出力します
PC - 3Dプリンタを接続し、印刷します。
3Dプリンタごとに専用のソフトウェアがあります。
印刷時間は思いの外かかるかと思いますが、じっと待ちましょう。
Let's Try!!!
さて、ここまで知識をいれたら印刷してみましょう！
印刷するための身近な方法を３種類あげてみました！
3Dプリンタをかりて印刷
都内にはいくつか3Dプリンタが置いてあり、借りれる場所があります。
・FabCafe・FABLAB 関内
外注する
3Dモデルを作って、印刷を依頼することもできます。
素材なども選択できるので、選択肢のひとつとして。
自分で機材を準備する
必要な機材
・3Dプリンタ
・フィラメント（素材）
・PC
・3Dプリンタ用ソフトウェア
熱融解積層式ですと、5万円から手に入るものがあります。
印刷するためにフィラメントという素材も必要な量購入する必要があります。
・XYZ Printer
・Maker Bot
・MUTOH 3Dprinter