トンネルは空気が溜まる

都市の中のトンネルやバイパスは人通りの多い場所にある。そのためしばしば市や団体の貼り紙が貼られてあって、市民にとって情報を得る場になっている。しかしそんなトンネルにも問題点がある。それは多くのものは臭いということだ。光が当たらず一直線に長いトンネルには空気、そして臭いが溜まりやすい。こうなると臭いに耐え切れず、お知らせを読んでも内容が頭に入らないだろう。ここで僕たちはその臭さをなんとか改善し、また人通りの多さを活かせるようなトンネルを考えた。

MESHを使って考える

まず、臭いを取るといえばファブリーズ…ではなく、現実的には風で流すだろう。ここで臭いを取るだけでなく、これから来る夏に備えて暑いときに風を流せば通る人にも良いと考えた。また省エネの観点から、人が居るときにだけ電気を点灯するようにした。

人通りを活かす

人通りを活かす方法として、僕たちは発電床を採用し、この電気をライトの補助電力として利用することにした。発電床により一日何個分のLEDを灯せるエネルギーを生み出せたかを表示すれば、通る人も楽しみを感じられると考え、これも実行した。

プログラミングに悪戦苦闘…

発電床によってどの程度発電が行われたかが見られる装置を接触センサーとLEDで、30回踏まれたら赤LEDが点く→45回踏まれたら緑LEDが点く→50回踏まれたら青…という風に再現しようとするが、これが物凄く難しい。最終的なプログラムは次のようになった。
このプログラムでは (赤LEDに対する踏みつけ回数)×2≧(青LEDに対する踏みつけ回数)を満たす必要があるものの、なんとか完成させられた。

その他のプログラミングも終了!

先ほどのものと合わせ、扇風機の制御システム、人が来たら電気をつけるセンサー、発電量が一定量に達したら音と画像で知らせるシステム等もプログラムし、最終的なMESHの画面は右のようになった。ここまで長かった…

3Dモデルを作ってみる

トンネル内に設置するものなので、装置の露出は最小限に抑えたい。そのため人感センサーや風を生む扇風機を包むカバーなどをAutodesk Fusion 360などで作成し、3Dプリンターやレーザーカッターによって作った。

扇風機を包む

扇風機を天井から吊るすため、土台を包むような形を作成した。コードを通す穴を作成するのがが難しく感じた。また3Dプリンターで作成するのに時間がかかった。サイズをぴったりに作ったため、はまりづらくなった。

センサーを包む

ぐちゃぐちゃになる配線をなるべくすっきりまとめるため、センサーやブレッドボードを包むカバーも作成した。

電光掲示板を作る

また、音と画像で発電量を示す電光掲示板もモデルとして作り、外形だけプリントアウトした。二案作ったが、見やすさなどの観点から透けていないものを選択した。

人間を作る

トンネルの大きさを分かりやすくしたり、再現しやすくしたりするために、3Dプリンターで人間を作成した。接触センサーに反応しなかったので、アルミホイルを用いて改善した。

いざ組み立て!

段ボールで作ったトンネルから扇風機と各種センサーを吊り下げ、GPIOと接触センサー、3Dモデルを配線に気を付けながら配置して…

完成!

 完成しました!

実際に動かしてみる

段ボールを折り曲げて作った模型のトンネルの中に装置を入れて実際に動かしてみた。
結果は…