ハードウェアの構成（DAC版）
部品リスト：
・Raspberry Pi Pico H ※または、Raspberry Pi Pico＋ピンヘッダー
・Pico Audio Pack（PIM544）https://shop.pimoroni.com/products/pico-audio-pack
※安価なGY-PCM5102モジュールも使用可能
※Pico-Audio Rev2.1（WAVESHARE-20167）等も使用できるが、ソフトウェア改造が必要
・Pico Omnibus（Dual Expander） ※オプション
※参考：Pico H＋Pico Audio Packで¥4,500くらい（2024/09/16）
ハードウェア構成例 (1)
・左：Raspberry Pi Pico H＋Pico Audio Pack
・右：Raspberry Pi Pico H＋Pico-Audio ※参考
ハードウェア構成例 (2)
・Raspberry Pi Pico H＋Pico Omnibus（Dual Expander）＋Pico Audio Pack＋USBシリアル変換アダプター：ソフトウェア改造時にデバッグ用シリアルを使用可能
参考：秋月電子の通販情報（2024/09/16）
・https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-18085/ Raspberry Pi Pico H（¥920）
・https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-16237/ Pico Audio Pack（¥3,450）
・https://akizukidenshi.com/catalog/g/gM-16240/ Pico Omnibus（Dual Expander）（¥1,090）
参考：スイッチサイエンスの通販情報（2024/09/16）
・https://www.switch-science.com/products/8170 Raspberry Pi Pico H（¥1,012）
・https://www.switch-science.com/products/7380 Pico Audio Pack（¥3,300）
・https://www.switch-science.com/products/7377 Pico Omnibus（Dual Expander）（¥1,837）
ソフトウェアのインストール
1）https://github.com/risgk/digital-synth-pra32-u/releases/latest からDL、展開。
2）Raspberry Pi Pico (H) の白いボタンを押しながら、USBケーブルでPCと接続。
3）マウントされた RPI-RP2 に bin/Digital-Synth-PRA32-U-Pimoroni-Pico-Audio-Pack.uf2 をコピー。
※Pico-Audio Rev2.1（WAVESHARE-20167）等を使用する場合は、Arduino IDEによるソフトウェア改造が必要。
オプション：Arduino IDEによるソフトウェア改造 (1)
1-1）Arduino IDE をインストール。
1-2）[基本設定...] の [追加のボードマネージャーのURL] に以下を設定。
1-3）[ボードマネージャ] で Raspberry Pi Pico/RP2040 by Earle F. Philhower, III をインストール。（各リリースのテストに使用されたバージョンを推奨）
オプション：Arduino IDEによるソフトウェア改造 (2)
2-1）[ライブラリマネージャー] で MIDI Library by Francois Best, lathoub をインストール。（バージョン 5.0.2 を推奨）
2-2）Arduinoスケッチ "Digital-Synth-PRA32-U.ino" を開く。
2-3）ボード: "Raspberry Pi Pico" 、USB Stack: "Adafruit TinyUSB" を選択。
2-4）I2S_DAC_MUTE_OFF_PIN等を使用DACに合わせて変更。Update Method: "Default (UF2)" 以外では、スケッチ書き込み中にノイズが発生する場合があるので注意。
オプション：PWMオーディオ版 (1)
Arduino IDEを使って "Digital-Synth-PRA32-U.ino" で以下のようにコメントアウト解除すると、オーディオ用（I2S）DACを使わずにPWMオーディオ出力が可能。
#define PRA32_U_USE_PWM_AUDIO_INSTEAD_OF_I2S
※出力ビット深度が11～12のため、ノイズが多め。
※音量は小さめ。
※フラッシュに音色保存できない。
※出音がUSB MIDI通信ノイズの影響を受けないように、UART、MIDI制御（要ソフトウェア改造）を推奨。
※出音がUSB MIDI通信ノイズの影響を受けないように、UART、MIDI制御（要ソフトウェア改造）を推奨。
※参考：部品合計で¥2,000くらい（2024/09/16）
オプション：PWMオーディオ版 (2)
デフォルトの出力ピン設定は、以下の通りPimoroni Pico VGA Demo Base (PIM553) 用。修正可能。
#define PRA32_U_PWM_AUDIO_L_PIN (28)
#define PRA32_U_PWM_AUDIO_R_PIN (27)
オプション：PWMオーディオ版 (3)
PWM audioの詳細は、「RP2040 を使用したハードウエア設計」の「3.4.1. PWM オーディオ」を参照。
オプション：PWMオーディオ版 (4)
PRA32-U v2.6.0以降では、コンパイル済みのUF2ファイルを用意しているので、改造しないならArduino IDEのインストールは不要。
1）Raspberry Pi Pico (H) の白いボタンを押しながら、USBケーブルでPCと接続。
2）マウントされた RPI-RP2 に bin/Digital-Synth-PRA32-U-PWM-Audio.uf2 をコピー。
部品リスト
・P1：Raspberry Pi Pico
・U1：オーディオジャック（3.5 mmステレオミニ等）
・R1, R2：220 Ω抵抗
・C1, C2：100 nFコンデンサ
・ブレッドボード等、ジャンパー線
・U1：オーディオジャック（3.5 mmステレオミニ等）
・R1, R2：220 Ω抵抗
・C1, C2：100 nFコンデンサ
・ブレッドボード等、ジャンパー線
参考：Amazonの通販情報（2024/09/16）
- https://www.amazon.co.jp/dp/B079GVH84X オーディオジャック 5個（ ¥1,099）
回路図
拡大画像：https://risgk.github.io/digital-synth-pra32-u/pra32-u-pwm-audio-circuit-diagram.png
※カットオフ周波数7.2 kHzの1次RCフィルター（ポストLPF）を2組構成して、オーディオのPWM出力をなまらせています。
※10 μFの電解コンデンサ（ACカップリングコンデンサ）を2組追加すれば、オーディオ出力のDC成分をカットできます。
※注意：オーディオジャックには、アンプかアクティブスピーカーを接続してください。ヘッドホンやパッシブスピーカーを接続すると、大電流が流れて機器が壊れる可能性があります。
ハードウェア構成例 (5)
・Raspberry Pi Pico H＋（220 Ω抵抗＋100 nFコンデンサ）×2＋オーディオジャック
※この写真では、実体配線図と異なり、番号の大きな列が左側になってしまっている。
オプション：UART制御への対応 (1)
1）Arduino IDEによるソフトウェア改造を準備。
2）"Digital-Synth-PRA32-U.ino" で以下のようにコメントアウト解除。
#define PRA32_U_USE_UART_MIDI
3）PC等からUART制御する場合は、以下の定義を有効にする。
#define PRA32_U_UART_MIDI_SPEED (38400)
オプション：UART制御への対応 (2)
1）デスクトップアプリHairless MIDI<->Serial Bridgeを使用すると、MIDI入力をUART出力（シリアル出力）に接続可能。
2）WindowsではloopMIDI、MacではIACバス（仮想MIDIポート）を併用すると、MIDI対応アプリとも接続可能。
オプション：MIDI制御への対応
1）Arduino IDEによるソフトウェア改造を準備。
2）"Digital-Synth-PRA32-U.ino" で以下のようにコメントアウト解除。
#define PRA32_U_USE_UART_MIDI
3）木下研究所 「MIDI-UARTインターフェースさん キット」やnecobit電子「MIDI Unit for GROVE」をUART1 TXとUART1 RX（デフォルトではGP4とGP5）に接続することで、MIDI制御が可能。
※参考：追加部品はどちらも¥2,000くらい（2024/09/16）
ハードウェア構成例 (3)
・Raspberry Pi Pico H＋Pico Omnibus（Dual Expander）＋Pico Audio Pack＋MIDI-UARTインターフェースさん キット
ハードウェア構成例 (4)
・Raspberry Pi Pico H＋Pico Audio Pack＋Grove Shield for Pi Pico（＋足長2x20ピンソケット2個）＋MIDI Unit for GROVE
参考：スイッチサイエンスの通販情報（2024/09/16）
・https://www.switch-science.com/products/8117 MIDI-UARTインターフェースさん キット（木下研究所）（¥1,800）
・https://www.switch-science.com/products/7587 MIDI Unit for GROVE（necobit電子）（¥1,980）
オプション：PRA32-U with Panel (1)
必要な部品を追加し、Arduino IDEを使って "Digital-Synth-PRA32-U.ino" で以下のようにコメントアウト解除することで、単体で音色編集や演奏（単音8ステップ・シーケンサーも搭載）が可能な、コントロールパネル統合版の「PRA32-U with Panel」を作れる。
#define PRA32_U_USE_CONTROL_PANEL
※その他、必要に応じて PRA32_U_KEY_INPUT_PLAY_KEY_PIN などの定数定義を修正すること。
※ADCがUSB MIDI通信ノイズの影響を受けないように、UART、MIDI制御を推奨。
#define PRA32_U_USE_CONTROL_PANEL
※その他、必要に応じて PRA32_U_KEY_INPUT_PLAY_KEY_PIN などの定数定義を修正すること。
※ADCがUSB MIDI通信ノイズの影響を受けないように、UART、MIDI制御を推奨。
オプション：PRA32-U with Panel (2)
使い方
・SW0：Prevキー（前ページ、長押しで前グループへ）
・SW1：Nextキー（次ページ、長押しで次グループへ）
・SW2：Playキー（音を出す、スタート／ストップ）
・VR0（ADC0）：パラメータA
・VR1（ADC1）：パラメータB
・VR2（ADC2）：パラメータC
備考
・パネル用パラメーター（Panel PitchやSeq Patternなど）を調整可
・Write Program *, Read Program *, Write Panel Prms, Read Panel Prms, Init Panel Prmsを0-63[Rdy] から64-127[Exe] に変更で読み書き実行
部品リスト（DAC版に追加するもの）
・SW0, SW1,SW2：タクト・スイッチ
・VR0, VR1, VR2：10k Ω可変抵抗
・VR0, VR1, VR2：10k Ω可変抵抗
・OLED：SSD1306互換のモノクロ128x64 OLEDディスプレイ
回路図
拡大画像：https://risgk.github.io/digital-synth-pra32-u/pra32-u-with-panel-circuit-diagram.png
※I2S DAC MUTE OFFの結線は省略可能。
Groveシステムを使用した製作例
・Raspberry Pi Pico H
・Pico Omnibus（Dual Expander）
・Pico Audio Pack
・MIDI Unit for GROVE（necobit電子）
・足長2x20ピンソケット（2個）
・Grove Shield for Pi Pico
・Grove Button（3個）
・Grove Rotary Angle Sensor（3個）
・Grove OLED Display 0.96 inch（SSD1315）
・Grove Wrapper（1*1を8個、1*2 を2個）
※参考：部品合計で¥14,000くらい（2024/09/16）
参考：Groveシステム関連の通販情報（2024/09/16）
・https://jp.seeedstudio.com/ 電子部品通販 | Seeed Studio Bazaar, The IoT Hardware Enabler
・https://www.amazon.co.jp/gp/product/B096S3RM56 2 x 20 ピンソケット 足長 4個（¥880）
ブレッドボードによる製作例
・Raspberry Pi Pico H
・GY-PCM5102モジュール
・0.96インチOLEDディスプレイ（SSD1306）
・タクトスイッチ（3個）
・RV09型 可変抵抗器（3個） ※ボンドで固定
・ブレッドボード等、ジャンパー線
※参考：部品合計で¥4,000くらい、MIDI対応するとプラス¥2,000くらい（2024/09/16）