曲げ試験片の図面を描く
30mm×150mmの長方形を厚さ10mmで押し出して曲げ試験片を作成します。これを4つコピーして、支点間距離を100mmに設定して支点及び圧子を作成します。3つの点で曲げることから、これを3点曲げ試験といいます。
マテリアルや拘束条件、荷重、解析などのコマンドは引張試験と同じなので、そちらを参考にしてください。
http://fabble.cc/robotakun/fusion360tensile
モデルのデータ
bending
にモデルデータがあります。これを使えばそのまま試験ができます。
マテリアルなどを選定する
マテリアルはチタン合金、黄銅、アルミニウム、鋼を選定しました。マテリアルを選定すると色は自動的に変化します。拘束条件としては、下部にある2つの支点を固定します。そして荷重は上部から(-Y方向)に5000Nを加えてみます。
解析結果~安全率
安全率の解析結果を示します。黄銅に赤い部分があり、最小値を示したのでこれはもっとも危険です。鋼とアルミニウムには黄色い部分が見られます。チタン合金はほどんど青い部分であるため、もっとも安全だといえます。
解析結果~変位
変位の結果ではアルミニウムがもっとも大きくなりました。なお、このアルミニウムは一般的なA5052です。もっと強度のあるアルミニウム合金などを使用すると変化がみられるはずです。いろいろなマテリアルでシミュレーションをしてみるとおもしろいと思います。
新たなシミュレーションを行うときの注意事項
新たなシミュレーションを行うときには、モデルはそのまま使えます。シミュレーションはスタディの画面を一度削除して、拘束条件などをリセットしてから再度設定してください。なお、マテリアルは何も選定しないと鋼になります。
まとめ
曲げ試験は引張試験と並んで、材料の強さに関する代表的な材料試験です。機械系や建築系の学校では実際に行う場面があるかと思います。実際の試験はできないときには。シミュレーションを行って、少しでも実感していただければと思います。