現在の問題点
私の家の車の後部座席にはいつもゴミ袋が床に置かれていて、ゴミが捨てづらいだけでなく、見た目も良くありません。また、床に置いてあるゴミ袋にゴミを捨てづらいために、ついドアについているポケットにゴミを入れてしまうこともあります。(イラスト:姉)
スケッチで案出し
今回は動物型を一つと、顔型を一つ作ることにしました。家族(父と母と姉)の意見で欲しいという意見が最も多かった、ねこ型と笑った顔のホルダーを作成していきます。
Rhinocerosでモデリング
Rhinocerosという3DCADソフトを使用してモデリングしました。今回はスーパーなどによく置いてある透明のビニール袋が入るぐらいの大きさのものを作成することにしました。
1回目の出力
ねこ型でモデリングしたものを出力してみました。使用した3Dプリンターは、Makerbot Replicator+です。実際に出力したものを触ってみると、問題点がいくつも挙がってきました。
問題点① ふたの上についている穴が小さすぎてフックにはまらない。
→ふたについている上の穴を大きくする。
問題点② ふたに4つある穴と下のリングの重なる部分がぴったりではまらない。
→ふたの穴を大きくする。
家族からも意見をもらいました。
父 「ねこの耳がもっと大きい方がいい。」
母 「フックが細すぎて折れちゃいそう。」
姉 「もっとふたが分厚い方がいいんじゃない?」
上記の問題点や意見を元に、モデリングし直します。
2回目の出力
次は顔型でモデリングしたものを出力します。今回は1回目のときは出力範囲の関係で出力できなかったリングも出力しました。ここでも問題点がいくつか見つかりました。
問題点① リングがもう一つのリングにはまらない。
→下の出っ張りの位置を少し外側にずらす。
問題点② フックの大きさが短いために、座席に重なってしまった。
→フックを長くする。
3回目の出力
1回目の出力と2回目の出力で得たことをもとにモデリングし直し、再び出力しました。大分完成に近づいてきましたが、まだ問題点はありました。
問題点① ふたの穴が下の出っ張り部分とぴったりで、思いっきりはめたら一部が割れてしまった。
→もう少し穴に余裕をもたせる。ふたをやや大きくする。
問題点② リングがぴったりで、少し力を入れないと入らない。
→リングを内側に0.1mmずつ小さくする。
4回目の出力
途中で黄色のフィラメントがなくなってしまったので、透明でねこ型も作ることにしました。
問題点① ねこの顔が目立たない
→もう少し口を大きくして、目と口の部分を分厚くする
もう少し耳を大きくしてほしいという最初の父の意見があったので、耳を大きくしました。また最初はねこ型は、ふたの穴と出っ張りは2つだけでしたが、安定してくっつけるために、顔型同様4つにすることにしました。
5・6回目の出力
まだ完成していないパーツも出力していきます。今までの改善点から色々学べたので、この5・6回目の出力は失敗せずに、ほぼ完成の状態まで、残りのすべてのパーツを出力することができました。
やすりがけ
60番から600番までの7種類のやすりを使って、トゲトゲしている部分をやすっていきます。姉にも手伝ってもらいました。
完成!
家族からは揃って、「可愛い」という言葉をもらいました。 実際に使った姉からは「便利だった!」という意見をもらいました。 母からは「他の動物の型もあると楽しいかもね。」という意見や、 父からは「もっと大きいゴミ袋を入れられるようなリングも欲しい。」という意見をもらいました。 今後、他の動物の型や、大きいリングも作成してみようと思います。
最近は家族でドライブに行くことは昔に比べて減りつつありますが、ドライブに行くときは、このホルダーを使用したいです!
※使い方の詳細に関しては、トップのビデオをご覧下さい。
<ふたに関して>
ふたを使わない場合は、ふたの上についている穴を、フックに通して収納できます。
ねこ型の場合は、ビニール袋をついている状態でふたをすれば、匂い防止になります。
顔型の場合、ビニール袋をついている状態でふたをすれば、口にゴミを入れる感覚で、楽しみながらゴミを捨てることができます。