Concept

今回は、「笑顔を誘う」をテーマに、私たちが笑顔になれるのはどんな瞬間かを考えた結果いきついたのは、「家族といるとき」の中でもとりわけ「食事をしているとき」ではないかという結論に行きつきました。
そのため、「食事のときにさらに笑顔を誘うもの」を創って行きます。

アイデア


方向性の決定

まず、食事中に笑顔になるには何が必要かアイデアを出し合った結果、私たちが思いついた「食事のときに笑顔を誘える状況」は
「その場にある食材を、たとえどんな食材であっても誰かが必ず食べなければいけない、という状況下でドキドキワクワクしながら食事を楽しめる」
というものでした。

ゲームルールの決定

ここで、ゲームのルールを次のように定めました。
1.食材を用意する 2.三人がそれぞれ決められた動作をする。(ボタンを押す、ドアを開ける、レバーを引く) 3.ある一人のボタンのみが反応し、その色のランプが点灯。 4.反応してしまった人はそこにある食材を必ず食べなければならない。
これにそって、実際に形にしていきます。

制作 一回目

Fablab鎌倉で制作

1.大枠の確定

改めてアイデアを確立してデザインを決定しました。ゲーム機として持ち運びができるように大きすぎず、操作しやすいサイズにして作っていきます。

2、MESHの活用

まずはMESHを使ってゲームのシステムを作っていきます。
ボタンの部分にはボタンのMESH、ドアを開ける部分には明るさによって反応するMESH、レバーの部分には動きのMESHを使用します。そしてこの三種類の中から常にどれか一つが反応し、LEDのMESHと連動し、発色(ボタンの場合は赤、ドアの場合が青、レバーの場合は黄色)するようにします。

3、レーザーカッターの使用

レーザーカッターを使って、MESHを入れ込む部分、そして大きな外枠の部分を作っていきました。
MESHを入れ込む部分にはプラスチックを使用し、1ミリもずれが出ないように、そして大枠の部分には木材を使用し、ゲーム機ながらも手になじむような感覚が出せるよう、材料は使い分けました。

4、完成


考察

1回目の制作を踏まえてこのような反省点が上がりました。
1.ボタンの部分とドアの部分が操作において大きな違いがみられない。
(MESHをいれこむパーツと大枠を分けて作ったため、ボタンやドアの取り付けが不可能で断念。結局ボタンのほうはMESHを押すだけ、ドアのほうは手でMESHを覆って明暗を分けるだけになってしまった。)
2、材質に統一感がない
3.点灯部分がむき出しで不格好なうえ、不安定

このような反省点を踏まえて、再制作にとりかかりました。

再制作

Fablab大名にて再制作

構造の変更

まず、外枠とMESHの部分を分けて制作するのをやめ、全体をMESHのサイズに合わせて作り、蓋の部分に穴をあけるように変更しました。
また。LEDのMESHは立たせるのではなく、横向きに入れ込むことにしました。

ボタンやドアの取り付け

構造の変更によってボタンやドアを取り付けることができるようになりました。また、そのボタンやドア、そしてレバーは、そこが反応してしまったら光るLEDの色と同じにし、どこのボタンが反応したら何色に光るのかがすぐに分かるようにしました。

完成


感想および反省点

ふとしたことから思いついたアイデアが、MESHの活用やFablabでのペーパーカッターの活用によって形になったこと、そして1回目の制作から改善点を活かして再製作に取りかかれたこともあり、納得のいく仕上がりに近付けられたことはとても大きな学びになりました。

自分たちが作ったもので誰かに笑顔を届けられる、モノづくりも大きな意義、そして必要性を実感することができた経験でした。