材料について
加工できる材料について説明します。
加工可能な材料
樹脂
MDF
コルク
木材
皮(タンニンなめし)
紙
ダンボール
ゴム
布
フェルト
ポリプロピレン
アルミ(アルマイト部分のみ彫刻)
塗膜
ガラス(彫刻のみ)
カッティングシート(オレフィン系のみ)
加工不可
金属
加工厳禁な素材
塩化ビニール(レーザー光線の熱により、ガス(塩素、有毒)が発生する)
カッティングシート(大半が塩ビ素材、レーザー加工対応のものもあり)
皮(クロームなめし)(有害ガスが発生)
発泡スチロール(発火の恐れあり)
鏡(レーザーが反射する)
ステンレスミラーアップ(レーザーが反射する)
加工可能サイズ
A4まで
カット可能厚3mm程度(材料により可変。アクリル・木材等は2度切りなどで5mmまでは可能)
使用できるデータについて
ベクターデータ・ラスターデータの加工が可能
データは、各々慣れた環境(ソフト)で作成することが望ましい
カラーファイルの種類をRGBにしておく
Illustratorはeps.ファイルにする.Inkscapeはsvgファイルなど.
データの転送(CorelDrawの設定)
データの転送は印刷から行います。
データの準備
[開く]ボタンから用意したデータをインポートする
データに極細線などの設定ができない場合,右クリック→「グループ化解除」を試す
欲しいデータにうまくカーソルが合わない場合は,上のツールバー「アレンジ」→「重ね順」→「ページの最背面」を試す
◯カット
ベクターデータ
設定を極細線にする必要がある(あらかじめIllustrator等で0.001ptの線を作ってもよい)
それより大きい太さだと塗りと判断される
◯彫刻(塗り)
ラスターデータ または 極細線以外のベクターデータ
環境設定
[印刷]を押す.その後,環境設定ボタンをクリック
Optionタブ
Manual Color Fill(用途により変更)
DPI、PPI、素材によって決まる
Penタブ
各色のSpeed、Powerのパラメーターを設定する
説明書の数値例を参考にすること
(注意)Powerは95より大きくしないこと。
ラスターデータを上の色から順番に加工したあと,ベクターデータを上の色から順番に画する.加工順に注意!
Advanceタブ
Position Mode
:原点をアートボードの左上に設定
Relative
:原点をヘッドのある位置に設定
Home
:機械原点を利用するモード
本体等の設定
電源を入れる
初期動作(30秒ほど)の間はカバーを閉じたまま触らない(ヘッドが移動するので注意)
材料を設置する
スペーサー(ダボ)を使用して浮かす(ダボの使えない小さなものは直接置いてもよい)
スペーサーは材料の四隅と真ん中,カットする部分の下などに設置する
ヘッドに加工材料が引っかからないように注意する。
フォーカスを合わせる
ヘッドを手で材料の中央辺りに移動させる
フォーカスピンをヘッドの左の穴にさす
青いストッパーから長い方を下にする or テープのついている方を上にする
[UP]ボタンを押して、フォーカスピンと材料がちょうど触れる位置に昇降台を上げる
必ずフォーカスピンを抜く
加工前準備
蓋を閉める
コンプレッサー、集塵機をつける
コンプレッサーの空気は後ろのネジで調整可能
加工する
PCから加工データを送信する。
液晶部分に表示されるファイル名を確認する(日本語ファイルは文字化けする)
※異なるデータを連続で加工する場合は、[DEL FILE]ボタンで加工済みのファイルを削除するか、「NEXT FILE」でファイルを選択する。
[Start]ボタンで加工開始。
ピーという音が鳴り、ヘッドが所定の位置に戻ったら取り出す。
注意事項
レーザー光を見ないこと。
加工中は現場を離れないこと。(材料が燃える可能性があるため)
メンテナンスを行う
メンテナンスの方法を説明します。
※レンズ、ミラーのメンテナンスは、基本的に金曜日の番頭が行いますが、汚れがひどい場合は番頭と相談の上、使用者にて行ってください。
使用後必ず行うメンテナンス
コンプレッサー、集塵機、本体の電源を落とす。
スペーサーを外す。
昇降台の汚れをウェットティッシュもしくはアルコールを付けたティッシュで吹き取る。
スペーサー、及びスペーサー用穴が汚れている場合は、同様にアルコールで吹き取る。
昇降台に残った破片などを取る。
レンズ、ミラーのメンテナンス
ヘッドのネジを4つ外して、レンズ、ミラーを取り出す。
レンズ、クリーニングペーパーにクリーナーを垂らして軽く引く。
※汚れがひどい場合は、レンズにクリーナーを垂らし汚れを浮かした状態で、水分を吸い取るように軽く拭き取る。(決してこすらない事!)
集塵機のメンテナンス
集塵機の内側の負圧が上がった場合、内部を掃除する。
Tips
その他の注意事項、補足事項を説明します。
緊急時の対応
ワークが引っかかった時
STOPボタンを押す
(凸凹のある材料および切抜き後に外れて飛び出すものは要注意)
火災が起きた時
ふたを開ける
すぐに取り出す
(濡れ)ぞうきんなどをかぶせて消火す
(消火器の場所も確認しておくこと)
パラメータの追い込み方
ダンボール、紙、樹脂(熱可塑性)を加工するときは
Speedを1.0に設定し、Powerをできるだけ弱めで切れる値を探す
(焦げが少なく仕上がりが良くなる、火災の危険が減るため)
2. 2回切りをするときは2回目は昇降台を少し上げると良い