最初はレーザーカッターを使った製作を考えてました

できるだけコストを抑えるために市販の文具(PPケース)を加工して筐体にできないかを試した。これはこれで使えそうだったんですが、収まりが悪く出来がイマイチだった。一番困ったのはモニター画面のカット。カッターナイフではコーナー部が汚く、観音開きにしてレーザーカッターで切ろうと思ったが冷静に考えたらポリプロピレンはカットNG素材。このPPケース+MDFボードでの製作はあきらめた。液晶パネル+コントローラボードはAmazonで調達。

ラズパイケース側は当初から3Dプリント

ラズパイケースはネジを使わず、簡単にとり外しができる構造で考えた。縦型にすることでスペース効率も良いように。GPIO端子に簡単にアクセス出来るようにスライドでフタ開閉。

7インチモニターは基板直付けの薄型を採用

前回モニターユニットは液晶モジュール・コントローラボード・セレクタボードが3枚に分かれていたので厚みがかなり必要だった。今回、ALIEXPRESSで基板直付を見つけたのでこのモジュールを採用。ラズパイボードのGPIOとも接続できるコネクターが装備されている。

できるだけ小さくできるようにモニターをデザイン

普段使っているZW3Dmini(三次元CAD)を使って7インチモニターが収納できるサイズぎりぎりの大きさでデザイン。モニターを立てるためのスタンド別パーツを差し込めるように工夫した。

ラズパイケースに問題発生

子供プログラミング教室「8x9」の吉田さんにラズパイケースに対しての助言を求めた。今の形状だとGPIOにアクセスすることは出来るが、GPIOの各ピンが何かがわからない。子供たちに理解しやすいように端子部に差し込めるように「GPIOシート」を作りわかり易く改良した。

新作のラズパイケースが完成

指摘されたGPIOシートの切り欠きとケースがオモテ・ウラどちら側もホールドできるデザインに改良した。これもZW3Dminiで設計。

ようやく7インチモニター+ラズパイケースが完成


メイカーズバザールに出展

毎年大阪南港ATCで行われているメイカーズバザールで8x9さんのブースが出展することになり、ここでこどもたちに初めて触ってもらった。画面が小さく心配したが集中して楽しんでもらえた。アプリはScratchとラズパイ版Minecraft。

またまた問題発生

完成したモニター部はコンパクト・薄型で納得していたがスタンドパーツが別パーツを差し込む構造。収納する際につけ外しがあるので紛失の危険が。持ち上げると外れる場面も何回かあるよう。なのでスタンドが本体に収納できるようにデザイン変更。最近活動拠点として参加している「Fablab Kobe」のみなさんにもデザインに対してアドバイスもらいました。

いまのところこのデザインで決定

当初デザインより少し大きくなったが何とかスタンドの問題が解決。3Dプリンターの良さは無限の完成度を求められる事。金型製造では考えられないくらい修正が可能です。みなさん3Dプリント楽しみましょう。

背面です


背面です。スタンドは収納できます。


OSはRaspbian(ラズビアン)というLinuxです。プリインストールされているアプリで学習できます

学習できるアプリ
・Scratch
・ラズパイ版Minecraft
・Node-RED
etc...

ワード、エクセルなどとよく似た
・Libreoffice
もプリインストールされています

画面は7インチ液晶
解像度は1024x600

最終的にはラズパイボードや電源、ワイヤレスキーボードを
含め28000円で頒布できるように予定しています