調査
まずアイデアとは専門知識と一般知識の組み合わせ問題を解決することだと考えている。
なので、何を作るか決めるため専門知識とそれに伴う社会問題、「提供される新素材」について最初に調べることにした。
生分解性の盲点
fab3Dコンテストの参加にあたり「提供された新素材」について調べている時
三菱ケミカル様のサイトで衝撃の事実を知った。
「PLAは自然では分解されない」
そこには、PLAはコンポストなどの高温多湿な特殊な環境下でしか分解されないと言うことが書かれていた。
デンプンなどの植物性の原料から作られておりカーボンニュートラルとして環境に負荷はかけにくいとしてもいつも使っていたPLAがただのプラごみと同じだと知ったときはショックだった。
現在の解決策
現在行われている対策としてフィラメントを溶かして再利用すると言うものがある
しかし粉砕・乾燥・成型など工程が多く装置も大掛かりなもので、ほとんど普及されていないのが現状だ。詳しく知りたい方は
プレシャスプラスチック鎌倉
さんのサイトをお勧めします。
https://preciousplastickamakura.com
新しい解決策
そこで私は誰でも簡単に始められる「段ボールコンポスト」から着想を得て
小型のどんな家庭にも設置できる
全自動コンポスト「fab3Dコンポスト」
のアイデアを思いついた。
開発
段ボールコンポストを作ろう
まずコンポストの中身となるものを作るため段ボールコンポストを作ることにした。
材料
作りやすい、真似しやすい、使いやすいの「3やすい」を目指して近所のダイソーでほとんどの材料を入手した。
竹炭:100円(籾殻くん炭の代わり)
炭:100円 (籾殻くん炭の代わりに入れたがハンマーで砕くのがとても大変なのでお勧めしない)
ピートモス:200円
腐葉土:100円
油かす:100円
段ボール:0円(スーパーで手に入れよう、できれば二重のものがお勧め)
水:0円(水道水500ml)
作り方
小さい段ボールでそこを二重にした後
先ほどの材料を段ボールの中でかき混ぜ完成
生分解とIOT
コンポストを作り生分解を上で重要なのは土中湿度と温度のコントロールだ
PLAは微生物に分解してもらう前に加水分解をする必要がある。
加水分解を促すには土中水分60~80%、土中温度50〜60度くらいを維持するのが理想と言える。
しかしそのコントロールには生ゴミの量や混ぜるタイミングなどが重要になってくる
しかし毎回温度・湿度を測りまぜたり水を加えるのは重労働だ
そこでESP32を使用しデータを管理し適切なタイミングを見れるようにすることを考えた。
fab3Dコンポスト
作り方や注意することなどは長くなるのでgit_hubにまとめたので是非ご覧下さい
https://github.com/so-so-F2/fab3Dcompost.git
最後に
今回のfab3Dコンテストにおいて自分以外の参加者もサポートやラフト、失敗作などたくさんのプラごみが出たと思う、このプラごみから目を逸らさず解決の一歩としてfab3Dコンポストの作成に挑戦してほしい