前回の修正および改善点

前回のプロダクトを振り返って見て、思いついた改善点をあげていく
改善の種類としては大きく3つに分類される

便利系

デザイン系

その他

改善点_便利系

  • キャップを入れる穴を大きくする
  →キャップにもいろいろな種類があるのでどのキャップの大きさでも入れられるようにするため
  • キャップを入れる穴を増やす
  →穴がひとつだけだと中身が偏ってしまうため
  • 折り畳みや分解、組み立てを可能にする
  →持ち運びをする際にかさばらないようにするため
  • 外からキャップを『どのくらいたまったか』見えるようにする
  →どのくらい貯まっているか常にわかった方がモチベーションを維持できるため

改善点_デザイン系

  • 縦長なデザインにする
  →縦長の方が狭いスペースでも置きやすいと思ったから
  • 素材(フィラメント)の色を変える
  →インテリアに合った色のフィラメントで作成した方が家に置きやすいと思ったから

改善点_その他

  • 関節部分の設計をさらにブラッシュアップする
  →現状の関節部分がもろくて壊れやすいから

関節部分のブラッシュアップ

前項で挙げた改善点の中からその他の関節部分のブラッシュアップを行っていく。
この改善を行う理由
・実際に一作目のペットボトル貯金箱の関節部分が一部破損(画像赤丸部分)したため、より強固で頑丈な設計に改良したいと思ったから。

関節部分_設計を考える(課題分析)

一作目の作品では、『上蓋+上関節』で1パーツ『本体部分+下関節』で1パーツの合計2パーツで構成されていた。そのため、関節部分が固定された状態ではまるようにするため、強度の低い設計になっていた。

関節部分_設計を考える(解決方法)

強度を増した関節部分の設計を考える必要がある。
そのために今回は本体部分の関節パーツを分離して出力、出力後組み立てることで実装していくことにした。

関節部分_印刷

実際にデータを作って印刷してみた。

関節部分_問題発生

データ上はピッタリ穴に入るように設計したが実際に印刷したパーツを穴にはめようとすると微妙にはまらない(問題発生)。


ヤスリで削ってサイズ調整

0.5mm程度、ヤスリを使って削った。
結果、2つともはめられるようになった

上ぶた作成〜完成

下の本体とそれに差すジョイント部分は完成したので、最後のパーツである上ぶたを作成。
作成した上ぶたとジョイント部分と本体を組み立てて完成。

上ぶた設計

本体とジョイント部分がうまくはめられた状態を想定して、上ぶたの3Dデータを作成。
作成したデータを印刷。

組み立てて完成

印刷した上ぶたと全てのパーツを組み立てた。
ちゃんと全部はまるか、計算は合っているか不安しかありませんでした。しかし、組み立ててみたら意外とピッタリはまって安心しました。
※写真では、以前のバージョンとの比較も載せています。

内容量可視化のためのデザイン修正

前項で挙げた改善点の中から下記の修正を行っていく。
・外からキャップを『どのくらいたまったか』見えるようにする。

この改善を行う理由
・どのくらい貯まっているか常にわかった方がモチベーションを維持できるため

実際のデザインを考える

デザインを考える重要なポイントは2つあります。

①_中身がどれくらい入っているか見えるようにする工夫。
②_今の形をあまり変えないようにする。今の形はキャップがちょうど100個入るように計算されているため。

上記2点を踏まえて、図のイラストのようなデザインを考えた。

3Dデータを作った

デザイン画をもとに3Dデータを作成した。

3Dデータをプリントした

さっき作ったデータを3Dプリンターで出力した。
今回作ったのは下ぶたのみなので、下ぶただけを出力した。

組み立て及び実際にどう見えるか検証した

今回の出力したデータは切れ込み以外以前作ったデータと同じ寸法で作っている。
そのため、以前作ったパーツとの互換性があるので、以前のパーツを使って組み立てる。
さらに、組み上がった作品に実際ペットボトルキャップを入れてみる。
ペットボトルキャップが外から見えるか確認したところ、ちゃんと内容量を確認することができた。