コンテスト必要事項

誰に
私の祖母(関節リウマチにより手指の変形あり)

なぜ
毎日,仏壇の電気のコンセントを抜き差しする場面で困難が生じていました.
私が手伝える時は良いが,常は1人暮らしで時間をかけて葛藤していると聞きました.
祖母から,「指が曲がって力が入らなくて」との訴えがあり,3Dプリンターなら楽に抜ける自助具が作れるかもしれないと思いました.

成果
指の変形があっても,痛みを感じずにスムーズにコンセントを抜けるようになりました.精神的なストレスや不安も軽減されました.

既存の自助具をリサーチ

コンセントを楽に抜く既存の自助具や先行研究を調べるところから行いました.

100円ショップで売られているアダプターや自助具がありました.
3Dプリンター製のプラグ抜きエイドもありました.
https://cocrehub.com/dl/3b1bc8/s/045060/r/kLti0r7bTu-DGOWP3If9Lg

しかし,変形した祖母の指には,指の関節に負担のかからないものが良いと考えました.

これらの既存のものを参考に,てこの原理を使用することを思いつきました.



てこを使う試作 ①

てこの原理を使うため,支点と力点と作用点を考えていきました.

力点:おばあちゃんの手の力.
指の関節には負担をかけたくない.握れる柄をつけよう.
運動学で習ったモーメントアームを考慮すると,柄は長い方がかける負担が少なくてすむはずだ.

支点:支点となる部分をつける.

作用点:先端を差し込めるようにくさび型にしてみる.コンセント抜き試作①

試作改良

試作モデルを,3Dプリンターで出力し,試してみたところ,
2本のプラグ間の距離が適合しておらず,差し込みが不十分でした.
そこで,奥まで差し込めるには,くさび部分の傾斜を緩め,距離を長くする.
支点となる部分の圧を分散するために,
くさび形状の先端部分の幅を広くする.

プラグの隙間に差し込む先端部分は薄ければ薄い方が良いが,
所持している3Dプリンターと素材(PLAフィラメント)では,何度も失敗を繰り返しました.

最終的に,このデザインであれば,出力することができました.
改良版