Title

介護現場の声から生まれた「開ける」を支えるマルチオープナー

For whom

片腕が満足に使用できない方(例えば...片腕がない方、腕の力が弱い方、指先での細かい作業が苦手な方等)

Why

実際にリハビリテーション学院の講師に話を聞いたところ、介護現場が必要としている自助具について、「納豆等の包装を開ける」「パンの袋を開ける」「ペットボトルの蓋を開ける」といった「開ける」を支える自助具が多く求められていました。

そこで、これらの「開ける」をまとめて支えることのできるマルチオープナーがあれば便利だなと考え、リハビリテーション学院の講師による他の話も参考にして製作をしました。

How

持ち手について
まず、安全性を考慮して、円柱型にしました。
しかし、ただの円柱型では手の形にフィットせず握りづらいので、「先端」~「もう一方の先端」にかけて、太さを「太い」~「細い」というように変化をつけました。
すると今度は、両端を同じように握ることができなくなってしまったので、「先端」~「中心」~「もう一方の先端」にかけて「太い」~「細い」~「太い」というような変化にしました。これによって転がっていってしまうという課題と、リハビリテーション学院の講師が話した「デザインにも気を使ってほしい」という課題も同時に解決することができました。

How

「納豆等の包装を開ける」について
まず、納豆の包装を開ける場合は狭い隙間に入るものが必要になるので、ヘラのような形状にしました。
しかし、それでは狭い隙間に入れるのに少し大変なので、逆三角形の形状にしました。これによって安全性も向上しました。
それでも、狭い隙間への入れやすさや安全性はまだ十分ではなく、耐久性が非常に低いという課題もあったので、逆三角形の横幅を広くとることでこれらの問題を一掃しました。

How

「パンの袋を開ける」について
パンやお菓子等は「つまむ」「捻る」といった動作が必要で、これらを支えるのに頭を悩ませたのは「耐久性」と「安全性」です。何かで挟む等して固定するのは簡単ですが、「耐久性」「安全性」といった要素を考慮し、別の方法で固定しようと考えました。
まず、そこで考えついたのが「逆三角形型の溝」です。これにより「耐久性」「安全性」のどちらも全く問題なく満たすことができます。
しかし、そのままでは固定力が甘いので、袋の角を差し込むことはできても、捻ってちぎるところまではいきませんでした。
そこで溝の深さを20mmまで深くすることで固定力を大幅に向上させました。

How

「ペットボトルの蓋を開ける」について
まず、ペットボトルの蓋の大きさを計測してそれにハマる穴を作りました。
しかし、無論これでは摩擦が少ないので凹凸をつけて回るようにしました。
あとは、耐久性が致命的だったのでデザイン性を損なわないようにもしながら根元を太くしました。

Outcome

これを用いることで、日常生活で多く遭遇するこの3つの「開ける」をしやすくなります。