材料の調達


FUJIMOCK FES2017より

ホールアース自然学校の皆さん,木こりさん,フジモック参加者の皆さん,運営者の皆さんには大変お世話になった。

またジビエ料理食べたい。

木こりさんとともにヒノキの間伐体験 @田貫湖周辺の森

木こりさんのお話を聞き,いざメンバーで協力して伐採。

・木を倒す方向を,倒す木の重心とスペースを見て決める。
・その方向に「受け口」を作る。生木専用アサリあり鋸を用いてカット。
・ロープをかける。上まで上げるのがとても大変だった。
・「追い口」を入れ,ロープを引っ張る。

伐採の方法初めて知りました。良い勉強になりました。

程よいサイズにカットしてもらう

木こりさんに伐採したヒノキを程よいサイズにカットしてもらうことに。

この時には何を作ろうかとかあまり考えていなかったので,大きいものから小さいものまでたくさんいただいた。

自宅で材料の確認

雨が降っていたこともあってか,割と濡れていた。
カビに気をつけたい。

新聞紙に包んで保存することに。

自宅で材料を保管


乾燥により,ヒビ入る。

伐採して3日後の写真。

少し水をかけ,ラップを巻く。

約一ヶ月後の木材(板)

ヒビ・・・
このまま真っ二つに割れるのではないか,という不安。

新聞に包んで保存。

何を作るか,どうやって作るか。(鎌倉セッションにて)

木製のiPhoneケースかっこいい。欲しい・・・けど買うと高い・・・。じゃあ作ろう!
という私利私欲のためにiPhoneケースを作ることを決意。


真面目に書くと,スマートフォンという近代的なものに伝統的な木材加工した木のケースで包んでみたかった。毎日使うスマホに木材を感じたかった。

朝起きてすぐ,夜寝る前,何気ない時間,
スマホを触る度に木材を感じたり,フジモックに参加したことを思い出したり,森について考えたり・・・

ThingiverseでiPhoneケースのデータを探し,3Dプリンタで出力

当初NC工作機で切削してケースを作ろうと試みていたため,3D CADのデータをThingiverseで探すことに。

実際に出力してもらった。

参考:https://www.thingiverse.com/thing:2637357

エッジのカーブを作るにはNC工作機だけでは難しいとわかり悩む・・・

私自身がNC工作機について知識不足だったが,「端のカーブの部分の加工は無理じゃないかな・・・」と言われ,悩んだ。

色々調べたり考えたりした結果,
1.のみで突いて形を作る。

2.ルーターで製作する。

という2種類のやり方で進めようと決めた。

製材(今西木工工場にて)


直方体(150×85×25 [mm])の素材を大量にゲット

今西さん,ありがとうございました。

いざ,加工

iPhoneケースのサイズをそのままけがく。


のみで突く

嫌な予感もするが,のみで突いていく。

繊維方向によってのみの突きやすさが違うことを実感。

案の定・・・

割れる。

気を取り直してルーターを用いて加工

のみで突くことはあっさりと諦め,第二の方法

レーザーカッターでルーター用のジグ作り

ファボラボ鎌倉にて,ルーター用のジグをレーザーカッターで製作。

ボール盤にビットを取り付けて加工

安全面を考慮して,ボール盤にビットを取り付けてやった。
普通は,材料を固定してルーターを動かすが,今回は逆。
どうなることやら。


荒削りは順調。

しかしこのままでは刃の関係でジグを使えない。
(刃の範囲が広いため,ジグまで削られてしまう。)

ミニルーター用のビットに変更

ビットを変更するも,仕上げ用かな・・・?
と思うくらいに削れない。

ビットを購入,再び加工

東急ハンズでミニルーター用のビットを購入
・DREMEL ハイスピードカッター 彫刻/削り出し用 最大幅7.9mm
・DREMEL 丸型ハイスピードカッター 彫刻/削り出し用 最大幅7.9mm
・DREMEL 丸型ハイスピードカッター 彫刻/削り出し用 最大幅6.4mm
・DREMEL ドラムサンダー

前回の反省を生かし,穴をたくさん開ける。

実はルータービットを使った作品の3作目。
前回の反省を生かし,まずは木材にザクザクに穴を開ける。

そうすればルータービットで削り取ることがしやすくなるはず・・・!

ルータービットで綺麗に削る

ファボラボ鎌倉で作ったジグ活かし,綺麗に削っていく。

やはり最初に穴をたくさん開けていたため,削るのが楽。

丸型のビットに代え,カーブを作る。

最大幅7.9mmのビットを取り付け,エッジ部分を加工して行く。

ジグにビットの軸を沿わせるように加工するので比較的楽かつ正確に加工ができた。

型通りに削るも入らない・・・微調整へ。

型が割と小さかったようで全然入らない。

ということで型を外して削る。

鉋がけ用のジグを使う

レーザーカッターで作ったジグが使えなくなってしまったので,ガタガタになってきた・・・

普段鉋がけのときに使っているジグを用いて加工。

サンドペーパーで微調整

ハマるかハマらないかの試行錯誤が続く。

iPhoneを押し当てる。
   ↓
当たる部分を削る。

の繰り返し。

仕上げ

ついにハマったので,サンドペーパーで仕上げ。

#60→#120→#240→#400→#800→#1000→#1500
とやった。

表面に蜜蝋ワックス,内側のエッジには木工用ボンドで補強した。

完成

このiPhoneケース(3台目)を作るのに約7時間かかりました。

1台目はファボラボ鎌倉にて約3時間(穴あけのみ,途中断念)
2台目は約5時間(作り終えるも,iPhoneをはめたらエッジが割れた・・・)