序章
インタビュアーのろくろを回すような手つきが発生する一瞬を逃さず捕らえ、かつ自然な生きた手つきを泳がせておくために収まりのいい器とろくろ、手を逃がさないための手錠を出力します。
出力するためのstlファイルはFusion360で作成します。
壺データの作成
Fusion360でろくろの上に乗せる壺を作成します。
曲線のスケッチを回転させて、内部をくり抜く手順で作るスタンダードなやり方で作ります。
ただし実際の壺と違い、粘土ではなくプラスチックの塊なのでそのままろくろの上に置いただけでは滑り落ちてしまいます。
ろくろの上に設置するため、突起と穴を構築して接続します。
壺の出力
出力はAFINIAでABS樹脂を使用して行いました。
成人男性が存分にろくろを回せるサイズのため、収縮して変型しないよう各種設定に注意しなければなりません。
AFINIAのおかげで非常に丈夫な器が出来ました。
ろくろデータ作成
ろくろのデータを作成します。
形状はシンプルな円形ですが、AFINIAで出力するためには分割しなければなりません。
他のパーツと接続するために構造を考えて構築します。
ろくろ出力
非常に大きいため、収縮して変型しないよう注意しなければなりません。
ラフトを剝がす際も慎重に、組み立てを強引に行うとABS樹脂といえど折れるリスクがあります。
多少は出力後にやすり等で削って調整する必要があります。
多少重量があるため、回す際の遠心力はかけやすいです。
手錠データの作成
基本的な形状はシンプルな図形の組み合わせのため、作りやすいです。
モデリングするだけなら大したことはないです。
今回は強度等を考慮し、鎖は実物の金属鎖を使用しました。
実際の手錠の機構ほど厳密には作っていません。
パーツ同士の剥離が難しくなるため、今回は分割して出力しました。
回転用ベアリングの出力
スムーズに回転させるため、今回はネット上で公開されているベアリングのデータを出力し、ベアリングとろくろを接続させるパーツを作って接続させました。
非常に優秀なベアリングのため、製作者の方には敬意を表します。
組み立て&インタビュー
組み立てたらインタビューを受けながら回すだけです。
何かクリエイティブなアイデアやオブジェクトが生まれてくるかもしれません。