はじめに
レーザーカット用のデータはIllustrator等を使って作ることが多いわけですが、誰もが持っているアプリケーションというわけではありません。簡単なデザインだったらパワーポイントで作ってPDF保存すればいいのでは?と思ったので試しました。
なお、使ったレーザーカッターはOh-LaserのHAJIME、アプリケーションはHARUKAです。
カットしてみた2パターン
デザインの構成要素に合わせて2パターン作りました。
①図形とテキストボックスだけで構成→成功
②図形とテキストボックスに加えてpngデータ貼り付け→失敗
パターン①
パワーポイントを開いて新規書類作成
図形とテキストボックスを使ってデザインする
図形は線幅0.25pt、線の色は赤にする
テキストは線なし、文字の色は黒にする
スライドサイズを図形に合わせて変更する
デザインできたらPDFで書き出す
書き出したPDFをIllustratorで開く
テキストを選択し、アウトラインを作成する
ドキュメントのカラーモードがRGBになっていることを確認してPDFを上書き保存
HARUKAで開いてカットする
パターン②
パワーポイントを開いて新規書類作成
図形とテキストボックスを使ってデザインする
図形は線幅0.25pt、線の色は赤にする
テキストは線なし、文字の色は黒にする
画像データ(png形式)をペーストして配置する
スライドサイズを図形に合わせて変更する
デザインできたらPDFで書き出す
書き出したPDFをIllustratorで開く
テキストを選択し、アウトラインを作成する
ドキュメントのカラーモードがRGBになっていることを確認してPDFを上書き保存
HARUKAで開いてカットする
カット結果
カットしたくて赤くしておいた線も彫刻として認識されてしまう
カットと彫刻が混ざったデータを作る時にはパワーポイントは使えない
彫刻だけであればペーストしたpngデータが混ざっていてもイメージ通り加工できそう
加工は彫刻だけの場合、パワーポイントでサイズ調整をするといった目的では役に立ちそう
パワポが使えそうなシチュエーションまとめ
①図形だけ使ってデザインする→○
パワーポイントのみでデザインからカットまでできる。
線幅0.25pt、線の色R255G0B0で作成してPDF保存する。
②図形とテキストを使ってデザインする→△
テキストのアウトラインを作成するところだけIllustratorでやる必要がある。
③彫刻したい画像の大きさを調整する→○
パワーポイントに画像データ(pngなど)を貼り付け
サイズ調整後、PDFとして書き出す
画像データは白黒2階調の必要あり