和服をこんな風に着こなしたい
痩身、スポーツマン体型の人が浴衣を着ると左側のような感じになってしまいます。何とか右側のように着こなしたいものですが、着物を着る時だけ太ることもできません。
3Dプリンタなら装着した時だけ「かっぷくが良くなる」物を作ることができる
長い間、「竹のカゴで編めないか?」とか、「台所用のザルを流用できないものか?」などと考えてきましたが、どれもうまかず困っていました。私が3Dプリンタを購入して一番作りたかった物はこれで、そして2017年の夏に合わせて何とかカタチにして、「かっぷくアップ」と名付けました。
理想的なお腹の断面を考えて3Dプリンタで造形すること3回
世の中には背を高く見せる靴や、体型を矯正するインナーなどが存在しますが、空気の入ったお腹を作りたい人もいるわけです。理想的なお腹の形状を考えて自分の身体のサイズを測り、3Dプリンタの最大造形範囲も考慮しつつ3回の造形を行いました。造形時間は26時間32分、これまでで最も長い時間を要しました。
出来上がった2つの「かっぷくアップ」
Ver.2とVer.3が何とか使えそうです。サイズで言うとVer.2がM、Ver.3がL(私用)というところでしょうか。いかにも涼しそうです。
腰紐を使って止めるだけなので装着は簡単ですが、Ver.3は腰紐用の穴を設けました。
実際に使ってみる
私の息子と同じぐらいの年齢で身長172cmウエスト68cm体重55kg「浴衣を持っているがうまく着こなせない」というP君に使ってもらいました。
P君の感想は
「以前は浴衣を着て歩くと帯がずり上がってきて困ったが、体型の補正ができて帯のおさまりが良くなりました。それに加えてとても涼しいのが予想以上で、歩く度に風が動いて送られてくるので実に快適でした。 鍵や、小銭入れ、スマホ、定期入れなどを入れておくことができて、それらの物を入れてもやはり腹部と浴衣の間に空間ができているので涼しさは確保されていました」
このようなものでした。
私の方も、写真の通りほぼ理想的です。
これからの「かっぷくアップ」について
私とP君は大いに満足のいく結果となり、浴衣で出かけるのが楽しくなりました。他の人作ってあげたくても、26時間かかるのでは無理があります。また、要望があれば、違う形状で女性用も作ることができるのではないかと考えています。
そんなわけで、どこかの会社が製品化してくれることを願っています。