対象者

対象者は車いす座位にて座位バランスが安定し、体幹前傾、スプーンの把持できるが、
スプーンですくった食物を口元に運ぶのが困難、または疲れやすい方を想定した。

なぜ作ろうと思ったか

スプーンを使用する場合、ポータブルスプリングバランサーやバランスドフォアアームオルソーシスは、上肢の重みを軽減することができるが、病院で使用する場合はサイドテーブルへのクランプの設置・着脱に時間を要する。そこでスプーン本体に上肢支持機構を有する自助具を考案した。スプーンアシストを対象者が使用することで、上肢の重みをスプーン本体と、体幹の前傾動作で軽減することができるようになると考えた。

どのように作成したか

3DCADにて以下を作成
①スプーンサポート 底部
②スプーンサポート アーム
③スプーンサポート 接合部

対象者がどのように変化する道具なのか

摂食動作時、スプーンを口元へ運搬する際の補助になる自助具である。
車椅子座位でテーブルにて食事をする場合に、頚部・体幹前傾の代償でスプーンによって運搬した食物の取り込みを援助することが可能である。

使用方法

①車いす座位でテーブルを使用
②スプーンで食物を掬う
③スプーンサポートでスプーンを支えながら保持
④体幹前傾し、スプーンに口元を持っていき食物を取り込む