どのような器具か
器具を裏返して置き、ペットボトルの底を掴んでキャップを器具に差し込む
ボトルを上向き(キャップを上)にして側面を持ち、壁などに器具本体とレバーを押し当て、ボトルを
右
回りにまわすとキャップが弛む。
そのまま廻し続け、誤開封防止(テンパーエビデント)部も引きちぎったら
ボトルをテーブルに置き、立てた親指で順にレバー→外周の突起を
左
回りに押して廻していくと、キャップが外れ開封できる。
開封後、器具中央の穴を押すとキャップを取り外すことができる。
レバーの穴に紐を通して輪を作り、ネックストラップなどに接続すればボトルを押し出して開封できる。
レバー尖端の窪みは缶飲料のプルタブ起こし。
使い方説明
ペットボトル開封器具
どのような構造か
stlデータをダウンロードし、スライスして積層の構造を見てください。
レバーを回転方向(左)に押すと内側へ屈曲し、内部の突起がペットボトルのキャップを掴むように変形する構造となっています。
外観には見えませんが、レバーの押し込み過ぎ・引き抜けを
防止するための凹凸が内部に埋め込まれるように造形されます。
部品を分けることなく、一体型で内部に構造が埋め込まれている
という造形こそ、3Dプリンターならでは、ではないでしょうか。
どのように作成したか
1.最初は内側にギザギザを付けた筒を回転させるものを考案。
使ってみると滑ってしまい、全く機能しない物だった。
ギザギザを鋭く、内径を小さくするなど、嵌合をキツくする設計を試みたが
ペットボトルの種類(炭酸・お茶・水・スポドリ等)でキャップ形状や直径が異なっていることに気付き、考え直しとなる。
原案
どのように作成したか_2
2.レバーを可動式に変え、倒れると内側の突起がボトルの
キャップを掴む構造
を思い付いた。
レバー根本に切り込みを入れ、PLA材の弾力で曲がる仕組み。
これにより、少ない突起でキャップを
掴むことが出来るようになったが
飲料の種類によって異なるキャップ径に対応しきれず
開封できてもキャップが嵌まり込んで取れなくなることがあり
また、誤ってレバーを逆方向に倒すと引きちぎれてしまう不具合
レバー尖端のプルタブ起こしが力加減によっては破損する不具合などあり、再考となる。
設計変更1
どのように作成したか_3
3.レバーが引き抜けないよう、付け根部分に突起を付け
本体(筒)側に
ストッパーとなる窪みを付けることで解消できた
。
これらは外側から見えない埋没構造であり、使用者が指先を挟んだり、異物が挟まることを防止している。
レバー尖端のプルタブ起こしも形状を単純化して強度を増した。
しかし、肝心のキャップ径への対応と開封後のキャップ取り外しについては上手くいかないまま。
抜本的な構造の見直しが必要...というか、
閃いた!
・円筒形ではなく四角形に。
隙間が増えて、キャップ径の対応と嵌め・外しが容易に。
・四角形を2個重ねると、外周の凹凸が指掛かり良くなる。
で、現在の形状に到達。
設計変更_2