原案
今までの
野菜ポット
はビニール製のものであった。そのため、私の家の畑では、お店で買って野菜を一回土に植え替えてしまうと、ポットは使わなくなりごみとなり、畑の隅に置かれたままという現状があった。また、風に飛ばされるということが起こっていた。これで、回収ができなければごみとなり、環境にとても悪いことが分かる。これを何か変える手段はないかと考え今回、生分解性樹脂で野菜ポットを作ることにした。
メリット
生分解性樹脂は土に分解されるため、わざわざポットから苗を出して土に植え替えるという手間が省くことが出来る
ごみを減らすことが出来るため環境に良い(
SDGsの15番 陸の豊かさも守ろうに貢献することが可能
)
改良1
友人に意見を求めてみたところ、着眼している所は面白いけれどももっと機能があった方がいいとのことだったので、何か畑作業が楽になる機能を作れないか考えた。
結果、側面の壁の中に空洞を作成しその中に前もって肥料を入れておくことが出来るようにした。
・メリット
途中で肥料を足す必要がなくなり、作業が一つ減る
肥料を足すタイミングが分からない初心者でも育てやすくなる
改良2
原案では単なるコップとなっていたが、市販の野菜ポットを見てみると、水はけ用の穴が底に空いていたため、水はけ用の穴を作成。
懸念点
壁が薄いためうまく印刷ができるか→今までの経験を生かして厚さを調整しながら印刷
側壁が2枚あるため印刷するときにくっついてしまわないか→印刷スピードを落としてくっつく可能性を減らす
失敗・・・
プリンターのフィラメント押し出しするところとノズルの間が空いているため、やわらかい生分解性樹脂だと曲がってしまってノズルから出てこなくなってしまった。
最初、印刷スピードを40㎜/s 温度をノズル200℃テーブル55℃で印刷したがフィラメントが曲がってしまった。
次に、印刷スピードを15㎜/s 温度をノズル220℃テーブル55℃で印刷したがフィラメントが曲がってしまった。
印刷スピードを15㎜/s 温度をノズル230℃テーブルを55℃とフィラメントが詰まらないように最大まで遅くしてみたが曲がってしまった。
原因
・フィラメントが柔らかいため曲がりやすい
・押し出しするところとノズルの間が囲まれていないため1度曲がってしまうと元に戻らない
解決策
このプリンターを使っての印刷をあきらめてもう一つのプリンターを使うことにする。
失敗2
生分解性樹脂で印刷するとなぜか、押し出されてくるフィラメントが細くなってしまうのと、フィラメントが詰まってエラーが出てしまったため、ノズルクリーニングをしたり、印刷スピードを遅くしたりしても変わらず同じエラーが出てしまった。PLAフィラメントで同じ条件でやってみたが、何の問題もなく印刷することができたため印刷するプリンターを変えてもう1度やってみようと思う。
ついに成功!
ついに成功!前回のプリンターでは、ポットの底までしか印刷が進まなかったが、今回のプリンターは順調に印刷が進みました。しっかりと側面の壁が2重になっており壁と壁の間に肥料を入れることが可能にすることができた。
完成写真
ほとんどうまく印刷することが出来た。
印刷スピードを60㎜/s 温度をノズル200℃テーブル60℃でこのプリンターで印刷したところ、うまく印刷することができた。
作った作品STL
野菜ポットSTL
実際に作った大きさは
外高さ:780mm
内高さ:700mm
上長さ:780mm
底長さ:600mm
壁厚さ:0.7mm
使用したもの
3Dプリンター
XYZプリンティングジャパン ダヴィンチ mini w+
anycubic i3 mega
Value3D MagiX MF-1000
フィラメント Forzeas DF9003
3D設計ソフト Fusion360
実際に使ってみた
実際に使ってみたところ、そのままポットごと土に入れることができたので、1分で植えることができた。従来のビニール製のポットだと一回ポットから出す必要があったのでそれがなくなることで、手をほとんど汚すことがなく作業をすることができるようになった。
実際に商品としてあったら買いたいと友人も言ってくれました。