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- ファブラボ太宰府で行われた、家族のためのデザインワークショップに次男と参加しました。そこでは、デザインのプロセスについて解説を受けたのち、家族の課題を発表し、その解決方法について皆で話し合いました。例えば次男は、1、妹が我儘すぎる2、家中の時計がくるっていて、不便3、寝起きが悪く、一人では起きられない母親は、1、子供がゴミをゴミ箱に捨てない2、長男がいつもパンツ一丁である3、長男がいつも眼鏡をかけたまま寝ている4、子供の歯磨きがいい加減すぎるといった課題をあげました。
- 翌日、家族でワークショップで学習したことを参考にして、 家族の課題とその解決方法について話し合いました。いろいろと意見がでましたが、「課題の中で唯一3Ⅾプリンターで解決物をつくれそうな気がするから」という理由で「歯磨きがいい加減問題」について取り組もうということになりました。まずは問題をはっきりさせるため、「なぜ歯磨きをしっかりできない」のかを子供達に意見を聞いてみました。・一応、磨いているつもり・時間がない、長時間磨くのは面倒くさい・別に困っていない、少しくらい平気、すぐには虫歯にならないつまり、急には虫歯にはならない、それよりも今は面倒くさいという意識があるようです。
- 子供を躾ける時によくやるのは、「プラスになることを意識させてやる気を促すか」「マイナスになることを意識させて脅すか」という方法をとることです。その二つから考えてみようということになりました。様々な案が出た中で、意図とは少し違いましたが、プラスとしては、「メイドさんのフィギュア型歯ブラシスタンド」マイナスとしては、「虫歯進行型歯ブラシスタンド」が候補にあがりました。メイドさん型は、小さい子供が使用するキャラクター歯ブラシの応用といえるでしょう。とても話が盛り上がったのですが、複雑なものは作れそうもないということで、結局断念しました。
- 子供達の意見から、虫歯や歯周病について意識が低いことが分かったので、歯磨きがいい加減であると、虫歯は進行するということを改めて認識させることが必要だと感じました。そこで、歯の形の歯ブラシスタンドを製作し、それを健康な歯のC0から末期のC4まで進行順に5個並べて使用することで、虫歯が進行していくことを視覚的に意識できるのではないかと思いました。(写真引用元:)新津田沼クリニック 奏の杜
- 虫歯の歯ブラシスタンドを製作するにあたって、形のモデルにしたのは、無印良品やダイソーで売られている陶器製の一人用歯ブラシスタンドです。狭い洗面所でも場所を取らず、水はけもよく、なにより3Ⅾモデリング初心者でもつくれそうな単純な形であることが最大のポイントです。虫歯は、ネットで検索した虫歯進行についての画像や図書館より借りてきた絵本、虫歯になっていた自身の乳歯などを参考にしました。普段、あまり見ることのない虫歯や歯周病の様子は、衝撃的な画像や、私も知らなかった知識も多く、とても為になりました。この時点で、すでに子供たちは以前より丁寧に歯を磨くようになりました。
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