ニードノウアについて

べんさん、65歳男性

どんな暮らしをしているどんな人?

〇脳卒中にて右半身の麻痺、手は自分の意志では自由に動かすことができない
〇足には装具をつけて杖を用いて歩く
〇利き手は右利き
・カカオをとる仕事や車の部品をつける仕事をきんたろうの家でされている(作業時は座位)
・エプロンは週に3回着る(仕事時)
・仕事場までは施設の方が迎えに来てもらっている
・家では草取りを軍手をつけて手で抜いている(軍手は片手での装着は困難なため口を用いてつける)
・靴はマジックテープ
・野球の観戦に関心があり、主にプロ野球を見る


課題 / ニード


現状で困難なところ

作業をする際に着用するエプロンの紐が結べない
エプロンを片手で着て紐を結べるようにする
エプロンがひらひらするのを防ぎたい、エプロンを固定したい

道具の要件


エプロンの着脱で必要なこと

エプロンの紐の長さが簡単に調節できる
磁石の装置で紐と紐が引っ付く
シンプルなデザインで白色

アイデア


アイデアスケッチ

エプロンの紐をどのように固定するか、にフォーカスして考える

事例など

イヤホンケーブル巻取りツール
エプロンの長い紐を巻き取ることができるか?

試作1(プロトタイピング)


エプロン紐通し

エプロン紐を通して締めたり、緩めたりする仕組みを考えた。
最初はダンボールを折り曲げただけのもので試してみた。
一番右端の白いものは3Dプリントしたモデル。
エプロン紐通し

3つ穴アジャスター

両側からのエプロン紐の長さをそれぞれ調節できるようにしています。
3つ穴アジャスター

試作2(プロトタイピング)


磁石で調節

エプロンの紐を磁石付きの紐通しで長さを調節できるように考えた(右側)
左についている磁石は固定で右の磁石を動かせるようにした
問題:右の磁石が動きすぎて迷子になる
   右の磁石は左手ですぐとれるようにしたい

パーツ1(磁石保持-1)
パーツ2(磁石保持-2)
パーツ3(留め具—実際はダブルクリップを利用)
ネオジム磁石 16mm 2枚

試着の様子


結果

「べんまじっく」はエプロンのひもを結ばずに磁石でくっ付けることによってエプロンを固定できます。
左手で右のひも通しを取りやすくするためにクリップを使って紐通しの可動域を狭めました。

ネオジム磁石を使用したため吸着が強すぎる問題があった。
調整に難しさが残っている。

展望

今はクリップで留めてるので、留め具も作る。
2つとも穴が少し大きかったので、もう少し小さくする。