先代からの改良点
初代タケソプター
からのおもな改良点は以下の通りです:
両翼の上反角を減らし、尾部のハネ上げを不要にした
動翼回転軸のがたつきを抑えるために、機首パーツの後ろに軸受けを追加した
必要な材料
タケソプター 3Dプリントパーツ一式
竹ひご1.8mm径 長さ120mmと20mm各1本
竹ひご1.5mm径 長さ125mm2本
ステンレス線 0.8mm径 長さ40mm1本
極薄手の食品用ポリ袋(小サイズ1枚)
動力用ゴム(FAIラバー2.4㎜幅長さ220mm1本)
以上は1機分の材料です。
各材料の入手先や代替品については、Memos「各パーツの入手先について」を参照してください。
あると便利な工具・接着剤等
先丸と先角のラジオペンチ:クランク用のピアノ線の曲げ加工に使います
カッター:竹ひごの切断や翼面フィルムの切り出しに使います
ピンバイス:3Dプリントパーツの穴がふさがっていたり小さいときの穴あけに使います
0.8mm径と2mm径のドリルの刃:ピンバイスにセットして穴あけに使います
瞬間接着剤:部品の接合部をがっちり固定するのに使います
スティックのり(強力タイプ):翼面を主翼スパーに接着するのに使います
メンディングテープ:翼面を胴体に固定するのに使います
セラミックグリス:回転軸部の潤滑に使います
タケソプター専用3Dプリントパーツ
STLデータ
を使って、お手持ちの3Dプリンターで出力してください。
FDM方式の3Dプリンターで出力した場合、パーツがサポートパーツに固着していることがありますので、カッターなどで切り離し、やすりをかけて表面を整えてください
胴体部の組み立て
クランクの製作
0.8mm径ステンレス線を曲げてクランクの後ろ半分(ゴムをかけるところ)を作ります。 先の丸いラジオペンチを使うと便利です
1で後ろ半分を作ったクランクを3Dプリントパーツ(機首)の下の穴に通します。穴がきついときは0.8mm径のドリルで穴を拡げます。抵抗なく軽く回るようにします
先角のラジオペンチを使い、根元から5mmのところでピアノ線を直角に曲げます。その先10mmのところでさらに反対方向に曲げ、回転半径約10mmのクランクを作ります
軸部には潤滑と摩耗防止のためセラミックグリスをさしておきます
胴体の組み立て
機首パーツの真ん中の穴に120mm長さの竹ひごを通し、瞬間接着剤で固定します。これが胴体になります
機首パーツから5mm後ろに軸受けパーツをセットし、瞬間接着剤で固定します。機首パーツと軸受けパーツの穴がまっすぐそろうようにしてください
フックパーツを胴体の後ろから10mmのところに通し、瞬間接着剤で固定します
主翼スパーの組み立て
動翼スパーの組み立て
3Dプリントパーツ(動翼基部)の上部の穴に20mm長さの竹ひごを差し込み、瞬間接着剤で固定します。きついときは2mm径のドリルでもんで穴を拡げます
3Dプリントパーツ(動翼基部)の腕の部分に125mm長さの竹ひごを取り付けます。パーツの溝に合わせて、瞬間接着剤で固定します。この竹ひごが動翼スパー(骨)となります
固定翼スパーの組み立て
3Dプリントパーツ(機首)に125mm長さの竹ひごを取り付けます。パーツの溝に合わせて、瞬間接着剤で固定します。この竹ひごが固定翼スパー(骨)となります
機体全体の組み立て
胴体と動翼の結合
機首パーツに動翼基部の回転軸を通します。動翼が回転軸を軸に軽く動くようにしてください。きついときは2mm径のドリルでもんで拡げます。軸部にはセラミックグリスをさしておきます
回転軸の尾部を軸受けパーツの後ろからストッパーでとめて外れないようにします
クランクの先端を動翼基部のスロットに通し、先端に保護キャップをかぶせて瞬間接着剤で固定します
機体骨組みの完成
翼面の製作
翼面フィルムの切り出し
用意したポリ袋から翼面を切り出します
ポリ袋はあらかじめしわをつけておきます(頁末の「改良のヒント」を参照)
底辺280mm、高さ110mmの二等辺三角形とします
主翼基部には半円形(半径20mm)の切り欠きを入れます
二つ折りの状態から切り出せばカット回数が少なく、左右均等になります
翼面フィルムを機体に貼り付ける
切り出した翼面フィルムを機体に貼り付けます
左右の主翼スパーと胴体後半の上面にスティックのりを薄く塗り 、翼面フィルムを中心から翼端に向かってしわにならないよう貼り付けます
2cm長さくらいにカットしたメンディングテープで、胴体後部の下から翼面フィルムの尾部を固定します
翼面フィルムは主翼スパーからはがれやすいので、部分的にメンディングテープで押さえて補強します(画像の〇印の位置)
翼面はほどよいテンションで張るようにしてください。クランクを手で回すと左右の主翼がスムーズに羽ばたくことを確認してください
完成
動力ゴムをかける
クランクシャフトと胴体のフックの間にゴムをかけます
動力ゴムの両端を結んでループにします
ループにした動力ゴムをクランクのゴムかけ部に通します
反対側を胴体後端のフックにかけます
完成
これで完成です。おつかれさまでした
テスト
羽ばたき機構の動作テスト
クランクを回してゴムを軽く巻き上げ、放してみて動翼がスムーズに羽ばたくか確認します
動きがしぶい場合は各部を調整します
動作テストの動画
滑空テスト
固定翼と動翼を水平か軽い上反角がついた状態にします(マスキングテープで仮止めするとよい)
ゴムを巻き上げない状態で機体を水平に手で持ち、前方に向かってまっすぐ押し出すように軽く投げます
機体がきれいにまっすぐ滑空すれば調整OKです
機体が上下左右いずれかに曲がるときは次セクションで説明する手順に沿って調整します
機体の調整
タケソプターは尾翼や補助翼などをもたない全翼形式の機体なので、飛行姿勢の調整は主翼自体で行います
主翼スパーは竹ひごなので、指でしごいて各方向に曲げることができます(強く曲げて折らないよう注意してください)
主翼スパーを下向きに曲げると飛行姿勢は機首上げになります。反対に上向きに曲げると飛行姿勢は機首下げになります
機首上げ機首下げ(ピッチング)の調整は、左右の主翼スパーを同じ向きに曲げて行います
左右の首振り(ヨー)の調整は、左右の主翼スパーを反対向きに曲げて行います。機体は主翼スパーを上向きに曲げた側に曲がります
滑空テストできれいにまっすぐ飛ぶよう調整してください
動力飛行テスト
動翼を押さえながらゴムを巻き上げます(機体正面から見て時計回り方向に巻く)。60回くらい巻けます
動翼を押さえながら機体を水平に手で持ち、前方に向かってまっすぐ押し出すように軽く放します
機体が羽ばたきながらきれいに飛行すれば調整OKです
飛行テスト動画(準備中)
改良のヒント
翼面のしわ張り
小型模型飛行機の製作手法として「しわ張り」があります
フィルムをしわしわにしてから骨組みに張ることで、翼面に適度なテンションをかけることができます
また、翼面のしわがトンボの翅の表面の凹凸のように空気の渦を生み出し、揚力を増す効果が期待できます
FAIラバーを輪ゴムで代用する
FAIラバーは輸入品で入手ルートが限られるので、事務用の輪ゴムで代用してもよいでしょう
ゴム飛びの縄を作る要領で輪ゴムを2本つなぎ、機体に装着します(または、輪ゴム2本を束ねて装着する)
輪ゴムを縦につないだ場合は、巻き上げ回数を増やせますが出力は小さくなります
輪ゴムを束ねた場合は、出力が上がりますが巻き上げ回数は少なくなります
巻き数は輪ゴム2本の場合最大50回程度です。巻き過ぎるとゴムが切れます。 FAIラバーは巻き数をもっと増やすことができ、飛行時間を伸ばすことができます
主翼スパーの長さを変える
主翼スパーは、レシピでは左右各125mm長さとしていますが、もっと長くしてみてもよいでしょう
画像は左右各190mm長さとした例です(機体全幅400mm)(準備中)
主翼スパーを長くすると翼面積も増え、揚力や推力が向上しますが、重量も増し、パワーが必要になります
画像の例では標準サイズの倍量の動力ゴムを使い、二重かけにしています
主翼スパーを軽量化する
主翼スパーは長さだけでなく太さを変えてみてもいいでしょう
ネット通販
で、非常に細い1mm径の竹ひごを入手することができます
細い竹ひごを使えば、構造を軽量化でき、飛行性能向上が期待できます
入手ルートは限られますがカーボンロッドを使ってもよいでしょう。竹ひごより軽量で強度・剛性が高いので、さらなる飛行性能の向上が見込めます
画像は0.7mm径のカーボンロッドを使った例です(準備中)
頭部や尾翼を追加する
デザインバリエーションとして頭部や尾翼を追加してみるのも面白いでしょう
いずれも重量増となり飛行性能低下につながるので、できるだけ軽量に作るのがポイントです
上手にデザインすれば、空力的安定板として機能し、飛行中の姿勢安定に寄与します