先代からの改良点
初代タケソプター
からのおもな改良点は以下の通りです:
両翼の上反角を減らし、尾部のハネ上げを不要にした
動翼回転軸のがたつきを抑えるために、機首パーツの後ろに軸受けを追加した
必要な材料
タケソプター 3Dプリントパーツ
一式
竹ひご2.0mm径 長さ110mmと15mm各1本
竹ひご1.0mm径 長さ125mm2本
ステンレス線 0.8mm径 長さ40mm1本
極薄手の食品用ポリ袋(小サイズ1枚)
ワイドゴムバンド(幅広の輪ゴム1本)
以上は1機分の材料です。
各材料の入手先や代替品については、Memos「各パーツの入手先について」を参照してください。
胴体部の組み立て
クランクの製作
0.8mm径ステンレス線を曲げてクランクの後ろ半分(ゴムをかけるところ)を作ります。 先の丸いラジオペンチを使うと便利です
1で後ろ半分を作ったクランクを3Dプリントパーツ(機首)の下の穴に通します。穴がきついときは0.8mm径のドリルで穴を拡げます。抵抗なく軽く回るようにします
先角のラジオペンチを使い、根元から3mmのところでピアノ線を直角に曲げます。その先10mmのところでさらに反対方向に曲げ、回転半径約10mmのクランクを作ります
軸部には潤滑と摩耗防止のためセラミックグリスをさしておきます
胴体の組み立て
機首パーツの真ん中の穴に110mm長さの竹ひごを通し、瞬間接着剤で固定します。これが胴体になります
機首パーツから6mm後ろに軸受けパーツをセットし、瞬間接着剤で固定します。機首パーツと軸受けパーツの穴がまっすぐそろうようにしてください
フックパーツを胴体の後ろから10mmのところに通し、瞬間接着剤で固定します
機体全体の組み立て
胴体と動翼の結合
機首パーツに動翼基部の回転軸を通します。動翼が回転軸を軸に軽く動くようにしてください。きついときは2mm径のドリルでもんで拡げます。軸部にはセラミックグリスをさしておきます
回転軸の尾部を軸受けパーツの後ろからストッパーでとめて外れないようにします
クランクの先端を動翼基部のスロットに通し、先端に保護キャップをかぶせます
機体骨組みの完成
主翼スパーの組み立て
動翼スパーの組み立て
3Dプリントパーツ(動翼基部)の上部の穴に15mm長さの竹ひごを差し込み、瞬間接着剤で固定します。きついときは2mm径のドリルでもんで穴を拡げます
3Dプリントパーツ(動翼基部)の腕の部分に125mm長さの竹ひごを取り付けます。パーツの溝に合わせて差し込み、瞬間接着剤で固定します。この竹ひごが動翼スパー(骨)となります
固定翼スパーの組み立て
3Dプリントパーツ(機首)に125mm長さの竹ひごを取り付けます。パーツの溝に合わせて差し込み、瞬間接着剤で固定します。この竹ひごが固定翼スパー(骨)となります
翼面の製作
翼面フィルムの切り出し
用意したポリ袋から翼面を切り出します
ポリ袋はあらかじめしわをつけておきます(頁末の「改良のヒント」を参照)
底辺260mm、高さ110mmの二等辺三角形とします
二つ折りの状態から切り出せばカット回数が少なく、左右均等になります
翼面フィルムを機体に張る
切り出した翼面フィルムを機体に張ります
左右の主翼スパーと胴体尾部の上面にスティックのりを薄く塗り 、翼面フィルムを中心から翼端に向かってしわにならないよう貼り付けます
2cm長さくらいにカットしたメンディングテープで、胴体尾部の下から翼面フィルムを固定します
翼面フィルムは主翼スパーからはがれやすいので、部分的にメンディングテープで押さえて補強します(画像の〇印の位置)
翼面はほどよいテンションで張るようにしてください。クランクを手で回すと左右の主翼がスムーズに羽ばたくことを確認してください
完成
動力ゴムをかける
クランクシャフトと胴体のフックの間にゴムバンドをかけます
ゴムバンドをクランクのゴムかけ部に通します
反対側を胴体後端のフックにかけます
完成
これで完成です。おつかれさまでした
テスト
羽ばたき機構の動作テスト
クランクを回してゴムを軽く巻き上げ、放してみて動翼がスムーズに羽ばたくか確認します
動きがしぶい場合は各部を調整します
動作テストの動画
滑空テスト
固定翼と動翼を水平か軽い上反角がついた状態にします(マスキングテープで仮止めするとよい)
ゴムを巻き上げない状態で機体を水平に手で持ち、前方に向かってまっすぐ押し出すように軽く投げます
機体がきれいにまっすぐ滑空すれば調整OKです
機体が上下左右いずれかに曲がるときは次セクションで説明する手順に沿って調整します
機体の調整
タケソプターは尾翼や補助翼などをもたない全翼形式の機体なので、飛行姿勢の調整は主翼自体で行います
主翼スパーの竹ひごは、指でしごいて各方向に曲げることができます(強く曲げて折らないよう注意してください)
主翼スパーを下向きに曲げると飛行姿勢は機首上げになります。上向きに曲げると飛行姿勢は機首下げになります
機首上げ機首下げ(ピッチング)の調整は、左右の主翼スパーを同じ向きに曲げて行います
左右の首振り(ヨー)の調整は、左右の主翼スパーを反対向きに曲げて行います。機体は主翼スパーを上向きに曲げた側に曲がります
滑空テストできれいに飛ぶよう調整してください
動力飛行テスト
動翼を押さえながらゴムを巻き上げます(機体正面から見て時計回り方向に巻く)。60回くらい巻けます
動翼を押さえながら機体を水平に手で持ち、前方に向かってまっすぐ押し出すように軽く放します
機体が羽ばたきながらきれいに飛行すれば調整OKです
飛行テスト動画(準備中)
改良のヒント
翼面のしわ張り
小型模型飛行機の製作手法として「しわ張り」があります
フィルムをしわしわにしてから骨組みに張ることで、翼面に適度なテンションをかけることができます
また、翼面のしわがトンボの翅の表面の凹凸のように空気の渦を生み出し、揚力を増す効果が期待できます
カラーゴムバンドを使う
文具店や百円ショップなどでカラフルなゴムバンド(輪ゴム)が入手できますので使ってみてもいいでしょう
細いので2本かけます
色違いのゴムバンドを使うと巻き上げた時にねじれ模様になってきれいです
翼面に彩色する
翼面に絵や文字、模様などを描いても面白いでしょう
彩色には油性マーカーを使います
頭部や尾翼を追加する
デザインバリエーションとして頭部や尾翼を追加してみるのも面白いでしょう
重量増となり飛行性能低下につながるので、できるだけ軽量に作るのがポイントです
上手にデザインすれば、空力的安定板として機能し、飛行中の姿勢安定に寄与します
主翼を軽量化する
主翼スパーは長さだけでなく太さを変えてみてもいいでしょう
今回のレシピで使用している非常に細い1mm径の竹ひごは
ネット通販
で入手することができます
入手ルートは限られますがカーボンロッドを使ってもよいでしょう。竹ひごより軽量で強度・剛性が高いので、さらなる飛行性能の向上が見込めます
画像は0.7mm径のカーボンロッドを使った例です。飛行重量は2グラムと、標準より1割軽くなっています
主翼スパーの長さを変える
主翼スパーは、レシピでは左右各125mm長さとしていますが、もっと長くしてみてもよいでしょう
画像は左右各190mm長さとした例です(機体全幅400mm)
主翼スパーを長くすると翼面積も増え、揚力や推力が向上しますが、重量も増し、パワーが必要になります
画像の例では標準サイズの倍量の動力ゴムを使い、二重かけにしています
FAIラバーを使う
FAIラバーは模型飛行機専用の動力用ゴムです。良質の天然ゴムから作られており、柔らかくよく伸びるので、輪ゴムよりはるかにたくさん巻くことができ、長時間の飛行が期待できます
FAIラバーは
専門店の通信販売
で入手できます (この機体には2.4mm幅のものが合います)