布の型をとる

モデルにする靴に布を沿わせる形で線を引き型をとった。以前は1枚にまとめてしまい失敗したので、今回は3つの部分に分けることにした。

参考「履ける靴をつくる(失敗編)」

かかと部分に強度を持たせる

靴が自立しないことも前回の課題だったので、要所に支えをつけることにした。かかとにTPUの端材を縫い付けた。

縫い付け開始

かかとから順に前回と同様出力したインソールに布を縫い付ける。

コツ1:左右同時に縫い付ける

片方だけ先に縫ってしまうと張力が強くなりすぎてしまい、前回のように逆足の靴のように見えてしまう恐れがある。そのため左右両側の側面を少しずつ同時に縫うのがコツである。(混同しないように意図の色を変えるのも良い。)

コツ2:テープではなくマジックペンで位置を固定する

テープで仮止めすると他の位置を塗っている際に微妙にずれてしまうことがある。マジックペンで位置を記せばそのようなずれは起こりづらい上、テープよりも細かい位置の指定ができる。

縁の縫い付け

布の端部分を数ミリ折りたたんで縫い付ける。見栄えをよくする意味もあるが、折ることによって強度が増し、靴の形を保つ役割もある。

足の甲部分のサポートの縫い付け

スニーカーの形を保つために実は重要な足の甲部分のサポート。TPUの出力を失敗し続けたので、今回は端材を用いた。

反対側も同様に


インソールに布を縫い付ける

インソールもTPUで出力失敗したので、同じサイズの布を縫い付けて足への違和感を軽減した。

張力を調節する

張力を加えるために、ゆるい部分をまとめて縫い付ける。

ベロ部分を縫い付ける

TPUで出力失敗したため、逆にメッシュの特性を生かし紐を使わずベロの伸縮作用のみでフィット感をつけることにした。

無駄な先端部分を縫い付ける

つま先部分の余った布部分を切り、端を数ミリ折りたたんで縫い付け、強度を与えた。

つま先部分の縫い付け

曲面にするのが困難だったため、まずは左右のみ縫い付けた。

つま先を折り込む

見栄えは悪くなってしまうが技術的にこれがベストだった。

アウトソールと接着する

アウトソールは前回同様PLAで型を作り、おゆまるくんを流し込んで作った。

完成

納得のいく結果ではなかったが、前回より格段に見栄えと履き心地はよくなった。

動画