レーザー加工機でできること

「切る(切断加工)」と「彫る(彫刻加工)」ができます。
加工できる素材は木材、紙、アクリルなどがあります。
機種はOh-Laser HAJIME CL1 Plusです。

参考

  • そもそもレーザーってなんなの?が知りたい方はこちら →→ やさしいレーザー講座

データを用意する

加工用のデータはレーザー加工機が読み取ることができる形式で用意する必要があります。

ファイル形式

  • 切断&彫刻:AI / PDF / EPS / SVG
  • 彫刻だけするとき:bmp / jpg / png

【ファイル形式ってなに?】
ファイルにデータを記録するための方式やルールのこと。アプリケーションによって開けるファイルとそうでないファイルがあるのは、ファイル形式がちがうから。
ファイル形式は拡張子(ファイル名のあとについている「.○○」)で見分けることができる。パソコンやスマホの設定によっては拡張子が非表示になっていることもある。
参考:拡張子の表示方法(Win)

加工可能サイズ

  • 素材の最大サイズ:横500mm×縦300mm
  • 加工可能な最大サイズ:横495mm×縦295mm

データは加工可能サイズ以下でつくりましょう。

データ作成上の注意

ドキュメントのカラーモード:RGB
切断部分:
  • 線の色:R255G0B0(赤)
  • 塗りの色:なし
  • 線幅:0.1mm
彫刻部分:
  • 線の色:なし
  • 塗りの色:R0G0B0(黒)
  • 線幅:なし

参考情報

■Oh-Laser公式サイトはこちら →→ ファイル形式について
■はんこをつくろう https://fabble.cc/momoko-s/hanko
スマホアプリ(無料)のAdobe Captureをつかって手描きデータを読み込み&Illustratorで加工してデータ作成した事例。
■パワーポイントでレーザーカット用のデータをつくる https://fabble.cc/vivistop-gakugei/pptlasercut
パワーポイントでデータ作成してPDF書き出し&そのままカットできるか試してみた事例。

素材を用意する

■Oh-Laser公式サイトはこちら →→ 加工できる素材

よく使う素材

  • MDF
  • アクリル
  • スチロール板
  • 厚紙

【素材のサイズについて】
大きさは横500mm×縦300mm以下。厚さは切断だったら5mmくらいまで。彫刻は加工機に入ればOK。

NG素材

  • PVC(ポリ塩化ビニル樹脂、塩ビ)は、加工機の寿命を縮めるので絶対NGです。
  • 金属もたいていNGです。

【塩ビ製品の見分け方】
塩ビ板はアクリルとよく似ています。ホームセンターやハンズで買うときは、製品表示をよく確認しましょう。板状で売られている場合、保護シートの色がアクリルはクラフト紙、塩ビは白い紙のことが多いようです。

レーザー加工機のセットアップ


付属品の名称と役割

排気ファンとエアーコンプレッサー
加工時に発生する臭いやけむりを排気します。

電源の入れ方


パソコンの起動

  • USB 2種類
  • パスワード

電源を入れた後にやってはいけないこと


素材をセットする


素材をセットしたら必ずやること


パラメーターの調整


よく使う素材の場合


それ以外


加工する


ファイルを開いて加工を始める


よくあるトラブル①

■ファイルが開けない
ファイルが重すぎて読み込みに時間がかかりフリーズすることがあります。データを分割する、余分なデータがないか確認するなどしてみましょう。
■カット線も彫刻になってしまう
ファイル形式がaiやpdfでも、その中に貼り付けたjpgデータが混ざっているとすべて彫刻になってしまうことがあります。その場合は、彫刻と切断を2回に分けて加工しましょう。

よくあるトラブル②

■切断できない
  1. 適切なパラメーターを選んでいるか確認しましょう。
  2. 焦点がきちんとあっているか確認しましょう。素材が湾曲していると、そこだけ焦点が合わずにこげたり切れなかったりすることがあります。
  3. レンズが汚れていないか確認しましょう。
  4. それでもだめならパラメーターを調整しましょう。
■パラメーターを調整するときは
デフォルトで入っているパラメーターの上書き保存はNGです。必ず別名で保存してください。
パラメーターはレーザー出力、スピード、カット回数を調整します。レーザー出力を上げすぎるとレーザー発振機が消耗するので、できるだけやめてください。以前よりも切れなくなってきたな…と感じたら、メンテナンス時期です。

メンテナンス

1日1回必ずやりましょう。特に、シャフト、レンズ、ハニカムは使い終えたら都度お掃除してください!

シャフト部分のお手入れ

シャフト部分はMDFやアクリルをカットする際に発生するヤニ(油分)が付着し、そのままにするとボールベアリング内で油分が固まって正常に動作しなくなる可能性があるので、毎日きっちり清掃が必要です。

レンズのお手入れ


フィルターのお手入れ


ハニカムのお手入れ


利用記録の記入と片付け


利用記録の記入

共有されている道具は、申し送りとメンテが気持ちよく使い続けるための肝です!
備え付けの利用記録ファイルに記入しましょう。

片付け

端材は各自で処分してください。