インソール
まずはじめにインソールを作成します。私の足のサイズは26,5cmですので、今回は26.5cmに合うようなインソールを作って行きます。
インソールモデリング1
インソールをFUSION360にてモデリングしていきます。構造は単純に足の形をスケッチで描き「押し出し」で押し出していきます。
インソールモデリング2
次に足のかかとと土踏まずに当たる部分のインソールをします。先ほど作ったスケッチをもとにかかとと土踏まずに当たる部分に2mmほどのクッションを作ります。スカルプトにて円柱を作成して「エッジの編集」で形を整えて上の穴を塞ぎましょう。これでインソールのモデリングは終了です。
インソール出力
先ほどのモデリングデータをもとにインソールの出力をします。私が出力に使った3dプリンターはMakerBotです。フィラメントはTPUで出力しました。工夫した点はインソールのもとになる大きな部分はinfillを20%にして少し固めに(20%にすることで出力の失敗する可能性も下げる)かかとと土踏まずに当たる部分はinfillを10%にして柔らかくしました。部分的にinfillを変えて足の踏み心地をよくしました。出力は片方の足で合計6時間ほどです。
接着
インソール、かかとに当たる部分、土踏まずに当たる部分の3つに分けて出力しましたが、これらを接着する必要があります。今回は「Gクリアー」という接着材を用いて接着しました。
インソールの3Dデータ
インソールの3Dデータ2
ミッドソール
インソールの次にミッドソールを作っていきます。ミッドソールはある程度の硬さを保ちつつ縦方向に柔らかく曲がらねければいきません。今回はkurf bendingを用いて3dプリンターで作成します。
ミッドソールモデリングースケッチ
ミッドソールのモデリングではkurf bendingをスケッチで描きます。最初に長方形ツールで1パターン描き「短冊状パターン」で横に伸ばしていきましょう。そして、インソールで描いた脚型のスケッチを「オフセット」で2mmほど大きくしスケッチを描きます。kurf bendingの部分と脚型を合わせることでミッドソールのスケッチができます。
ミッドソールモデリングー押し出し
スケッチで描いたミッドソールのスケッチを「押し出し」で押し出して立体にしていきます。
3dプリント
モデリングができたため、3dプリンターで出力しましょう。出力時間は片方4時間くらいでした。
出力できたら完成です。
3Dデータ
ソール
次は靴の1番下に当たるソールを作成していきます。
ソールは3dプリンターで型を作りそこに「お湯まる君」(ポリエチレン樹脂)をはめて作成します。3dプリンターの特徴として自分の好きな型を作れることも特徴だと考えたため今回このような手法を取りました。またポリエチレン樹脂はソールにあう適度な硬さと柔軟性、弾性力、防水性、加工性がソールにとても合っていたため使用しました。
ソールモデリング1
ソールの型のモデリングをしていきます。ミッドソールで作成した脚型のスケッチをさらにもう人周り大きくし、中をくり抜きます(底は残して)。そしてくり抜いた底にソールの凹凸部分をスケッチしていきます。
ソールモデリング2
描いたスケッチを「押し出し」にて押し出していきます。この時に脚型の外枠よりも2mmほど下げることであとで樹脂をはめた時に形が整うようにします。
ソール出力
モデリングしたソールの型を3dプリンターで出力します。出力時間は片方4時間ほどです。
お湯まる君
今回ソールの素材に使ったお湯丸君は80度以上のお湯に入れると柔らかくなり冷めると固まる熱可塑性樹脂です。まずはお湯丸君を熱湯につけます。
ソール生成
先ほど出力した型に熱湯につけたお湯まる君をはめて強く押します。よく型にはまったらそのまま水をかけて冷まして固めます。これでソールの完成です。
インソール、ミッドソール接着
インソールとミッドソールを布で包み込んで接着します。そのために型紙を作成します。
布切り取り
型紙通りに布を切っていきます
縫い合わせ
ミッドソールとインソールを写真のように重ね合わせて、切り取った布をかがり縫いで縫い合わせたら接着完了です。
アッパー作りへ
アッパー作り
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