Workshop Experience
モノ ☆☆★
身体 ☆☆★
心的イメージ ☆★★
タグ:視触覚,記録,共有,アーカイブ,構成,アッセンブラージュ
[必要なもの]インスタントカメラ(チェキが便利)、熱軟化樹脂(型取りくん) [人数]1人~ 複数人の方が楽しい [時間]30分 [難易度]☆☆★
[やってみよう] (1) 被写体を決め,インスタントカメラで写真を撮る. (2) 熱軟化樹脂をお湯に入れて柔らかくし,被写体に押し付けて型を取る. (3) 現像された写真に型を取った樹脂を貼付ける.
[ワークショップ体験記]
小学校の授業で,10円玉や拾ってきた葉っぱの型を鉛筆でこすりだしたことを覚えている.ただこすっているだけなのに,硬貨や葉脈の緻密な表面が出てきて,それがきれいだと思った.こすった表面を改めて見て,細かい構造に気づくことができた.
触れる写真を撮るワークショップは,こすりだし絵の3次元版と言える.鉛筆が作り出した2次元の絵は触れても滑らかなだけだが,樹脂が作るテクスチャによって,写真を立体的にすることができる.どんなに器用な手先であっても,型取りしたテクスチャほど緻密な構造を作ることはなかなか困難だ.
このワークショップのよいところは,目の前で見た目と触われるテクスチャをその場で記録できることだ.純粋に楽しい作業だし,多くのバリエーションを試したくなる.テクスチャを切り取れない細かすぎる構造には対応できないが,それが逆に触感を記録することの難しさを気づかせている.
また,熱硬化樹脂によってテクスチャだけを取ってくることによって,もともとの素材の持っていた触感とテクスチャ形状とを切り離すことができる.この作業によって,素材が持つ硬度や熱伝導度が触感に影響を与えていたことをより意識させる.
ひとつわき上がる疑問がある,このワークショップで作り上げた成果物は,写真だけの作品と比較して,より触感的なのだろうか.ポジティブな意見は,それはその通り,触れるようになったのだから,触感的になったと言える.ネガティブな意見を言えば,もし写真を見て想像できる触感と大きな違いがないのであれば,付属物としての3次元テクスチャはいらない.そして,わざわざテクスチャをつけてしまうことで,せっかく表象化されていた触感をモノに還元してしまったとも言える.そして,還元された触感は必ずしも元のモノに一致しない.単なる視点の移動ではなく,触感をより意識させるきっかけを与えるなら,あともう1つ仕掛けが欲しい.
TECHTILE Workshop02と同じように,触感を触る以外の方法で表象する方法を,もっと開発する必要があることを示唆している.
[必要なもの]インスタントカメラ(チェキが便利)、熱軟化樹脂(型取りくん) [人数]1人~ 複数人の方が楽しい [時間]30分 [難易度]☆☆★
[やってみよう] (1) 被写体を決め,インスタントカメラで写真を撮る. (2) 熱軟化樹脂をお湯に入れて柔らかくし,被写体に押し付けて型を取る. (3) 現像された写真に型を取った樹脂を貼付ける.
[ワークショップ体験記]
小学校の授業で,10円玉や拾ってきた葉っぱの型を鉛筆でこすりだしたことを覚えている.ただこすっているだけなのに,硬貨や葉脈の緻密な表面が出てきて,それがきれいだと思った.こすった表面を改めて見て,細かい構造に気づくことができた.
触れる写真を撮るワークショップは,こすりだし絵の3次元版と言える.鉛筆が作り出した2次元の絵は触れても滑らかなだけだが,樹脂が作るテクスチャによって,写真を立体的にすることができる.どんなに器用な手先であっても,型取りしたテクスチャほど緻密な構造を作ることはなかなか困難だ.
このワークショップのよいところは,目の前で見た目と触われるテクスチャをその場で記録できることだ.純粋に楽しい作業だし,多くのバリエーションを試したくなる.テクスチャを切り取れない細かすぎる構造には対応できないが,それが逆に触感を記録することの難しさを気づかせている.
また,熱硬化樹脂によってテクスチャだけを取ってくることによって,もともとの素材の持っていた触感とテクスチャ形状とを切り離すことができる.この作業によって,素材が持つ硬度や熱伝導度が触感に影響を与えていたことをより意識させる.
ひとつわき上がる疑問がある,このワークショップで作り上げた成果物は,写真だけの作品と比較して,より触感的なのだろうか.ポジティブな意見は,それはその通り,触れるようになったのだから,触感的になったと言える.ネガティブな意見を言えば,もし写真を見て想像できる触感と大きな違いがないのであれば,付属物としての3次元テクスチャはいらない.そして,わざわざテクスチャをつけてしまうことで,せっかく表象化されていた触感をモノに還元してしまったとも言える.そして,還元された触感は必ずしも元のモノに一致しない.単なる視点の移動ではなく,触感をより意識させるきっかけを与えるなら,あともう1つ仕掛けが欲しい.
TECHTILE Workshop02と同じように,触感を触る以外の方法で表象する方法を,もっと開発する必要があることを示唆している.