Onion-LampShade

Created Date: 2016-07-13/ updated date: 2018-03-13
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    Summary
    デジタルファブリケーションの最終課題で玉ねぎをモチーフとしたランプシェードの製作を行った。

    Materials

      Tools

        Blueprints

          Making

          • モチーフは玉ねぎとして製作を進めることにした。
            大きな要素は多層構造になっていることである。
            形は玉ねぎを逆さまにしたしずく型の物を予想し、アクリルまたはベニヤで製作を行う。

            玉ねぎの画像(出典:http://www.nakataya.net/tama/)
            • 今回モチーフを決めるにあたってかなりの時間を費やした。普段どんな物を作るかを決めるときには、頭の中でどのような形の物を、どのような部品で組み立てるのか、どのような加工方法で部品を作るのかを考える。
              今回のバイオミメティックデザインにおいても同じことで何をモチーフとして、どのような形の物を作るかを同時進行で考えた。その際に浮かんだものとしてはパイナップルや貝などがある。しかし、設計が大変になることや、自分の想像するスタイリッシュなランプシェードの形が思い浮かばなかったため、断念をした。
              又、Googleでバイオミメティックデザインで検索すると大量のテニスラケットが出てくる。
          • 使用する棒の本数を考える。
            棒の多層構造による頂点の重なりを考え、大きさは3種類にすることとする。
            又、落下しない構造を目指すためにそれぞれ棒は上部から引っ掛ける形を考えた。各種斜めに切り込みを入れることで、はめ込みのしやすさと多少ずれても重力によって勝手にはまることを予想する。
            • 私は普段Fusion360という3DCADを使って設計をしているが、アップデートをしてくださいとでて使用することができなかった。App Storeを見てもアップデートの情報はなく、結局Adobeイラストレーターで設計を行った。
          • Aiで設計をした物をメディアセンターのFABスペースにて出力した。見事に設計をミスしていた。板にはめる平らな部分を予想を越えた長さで製作してしまっていたため、バランスが悪くなっていた。又一部、細すぎた部品があり、少しの力で簡単に折れてしまった。
            アクリルで製作した結果、ランプシェードとしての要素が低いことと、先端の尖りが激しいため、不透明の材料を使うこととする。
            全体的な重なりから見てこの設計指針で間違ってはないと考え新たな試作品の製作に取り掛かる。
            • Aiの設計をした次の日にもう一度Fusion360を開いてみると問題なく使用することができた。3DCADで設計をしてみるとはるかに効率がよく、Ai使用時の1/3ほどの時間で設計を終えることができた。作るものの用途に応じてソフトウェアを変える重要性に気付かされた。
              結局なぜこの状況になったのかは謎のままである。
          • 3DCADで設計を再度行い、出力をした。材料は不透明で安価なものとし、厚さ2.5mmのベニヤ板を使用した。
            各パーツは以下の通り
            小サイズ→16本
            中サイズ→8本
            大サイズ→8本
            • 接合には、はめ込みと木工用ボンドを使用した。下部から見ると放射状に広がり、それぞれが干渉しあって居ないことがわかる。
              以下、試作品の評価
              ○構造的に落下の可能性がない
              ○見た目が玉ねぎのモチーフと実感でき、美しい
              ○強度をきちんと持ち、多少雑に扱っても壊れることはない
              ○最下点の光を一番に遮る構造のため天井に設置するランプシェードの適性がある
              ×光の透過度が大きすぎる
              ×接着剤で固定するまで安定しない
              ×出力の際に配置がしにくい形状である
              ×遊びが足りない
              • 三種類の大きさをぴったりと重ねて出力できる形状に変更した。この形が縦に切った玉ねぎのようだと感じた。
                又、光の透過率を下げるためにフィルムを貼ることにした。多層構造を活用できる形としてそうごとにフィルムの色を変え、その組み合わせで色々な色が映し出される構造を取る。
                使う色は赤・青・黄・白の4色とし、写真のような配列で製作する。
                ぴったりと重ねて出力できる形の設計をすることによって、材料の節約とフィルムの干渉をなくす。

                • 小サイズ16枚、中大サイズそれぞれ8枚であったために上記の写真の色の組み合わせを考えていたが、実際に組み立てるとずれて重なり合うため考えていた色の配置にはならなかった。
              • 最終的にベニヤ板で製作を行った。レーザーカッターで出力を行いはめ込みと接着剤で組み立てた。
                パーツごとに微妙に大きさを変えているため、頂点が綺麗に収まっている。
                電球は埋め込み型に設置しているため、落下しない構造となる。
                • トレーシングペーパーを形状に沿ってカットし、張り付ける。色の付いている部分に関しては蛍光ペンで塗る。
                  全てを張り終えたら、外側の層の組み立てを行い、同様にして張り付ける。
                  • 色をつけたことによりカラフルで遊び心を感じられる。色をつけたトレーシングペーパーが二層構造になっているため、電気をつけた時といない時での色の種類が変化する。
                    見た目もシンプルに収まっているため、満足している。
                    初期目標であったSBCセンターを派手にするにも一躍を買うと考えられる。
                    • ○内側から見ても綺麗な構造である
                      ○蛍光ペンの縦線が模様として浮かび上がり、スタイリッシュさを高めている
                      ○木とトレーシングペーパーの組み合わせが障子のようでマッチしている
                      ○直接ランプシェードを観れる光量なので、色や形を十分に楽しめる
                      ○提灯ぽさもあり、デザインになじみを持てる
                      • SA後藤さん、レーザーカッターを夜遅くに使わせていただきありがとうございました。

                        今日は行けなくて残念です。中華が食べたかったです。
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