対象者:介護福祉士
らくらくサポート「グリップ背オール」
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らくらくサポート「グリップ背オール」 by FabLabKuriyama is licensed under the Creative Commons - Attribution-NonCommercial-ShareAlike license.
Summary
北海道夕張郡栗山町にあるものづくり工房「ファブラボ栗山」と北海道介護福祉学校は、令和3年度より地域課題研究という2年次のゼミ活動において「ものづくり×介護福祉」をコンセプトに連携事業を行っています。令和6年度は「ファブラボと介護福祉士による生活支援技術の探求」というテーマのもと、生徒が実習など現場での活動を通じて感じた困難や改善したい点を基に、ファブラボのデジタルファブリケーション技術を活用し、生活支援の現場で役立つ道具や支援技術を提案することを目標とし、最終的に介護福祉士の現場で活躍できる実用的なアイデアの創出しプロトタイプを製作しました。
今回製作したのは「グリップ背オール」という介護者が装着して使用する移乗補助道具です。高齢者が椅子やベッドなどに乗り移る際、介助者の背中に取り付けられたグリップを掴むことで力を加えやすくなり、介助者も安定した姿勢で高齢者の移乗をサポートすることができます。
利用者の状態や体格に合わせて背中のグリップの位置や大きさを取り変えることができるのが特徴です。
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北海道介護福祉学校 第36期生
メンバー:桑嶋 大地、鈴木 なぎさ、前田 祥吾、新保 沙弥香、渡邊 謙慎、村本 華果
担当教諭:藤田秀剛先生
外部講師:ファブラボ栗山(合同会社ジモトファブ)
今回製作したのは「グリップ背オール」という介護者が装着して使用する移乗補助道具です。高齢者が椅子やベッドなどに乗り移る際、介助者の背中に取り付けられたグリップを掴むことで力を加えやすくなり、介助者も安定した姿勢で高齢者の移乗をサポートすることができます。
利用者の状態や体格に合わせて背中のグリップの位置や大きさを取り変えることができるのが特徴です。
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北海道介護福祉学校 第36期生
メンバー:桑嶋 大地、鈴木 なぎさ、前田 祥吾、新保 沙弥香、渡邊 謙慎、村本 華果
担当教諭:藤田秀剛先生
外部講師:ファブラボ栗山(合同会社ジモトファブ)

Materials
Tools
Blueprints
Making
- 介護福祉士は、現場や在宅など幅広い場面で様々な身体的負担が発生する。特に「移乗」や「つかまり立ち」のサポートには腰への負担が大きく、長い介護士生活の中で体を壊してしまう方もいます。既存製品には「介護用ベルト」などの商品が数多く存在しますが、その多くが介助者側の使用を想定したもので、介護者と介助者両方をサポートする道具はありませんでした。そこで、介護士自身の「介護力」や「技術力」をうまく組み合わせられ、かつ介護士の身体的負担を軽減する道具の開発を行うことにしました。
- 介護福祉士が現場で活用できる実用的なアイデアの創出を目指し、ファブラボ栗山が提供するリサーチ手法やデジタル工作機械を使いながら下記内容の作業を進めました。
- モックアップをもとにプロトタイピングを行いました。上半身に装着する部分については既製品からベースとなる商品を探しました。今回使用したのは「Besline チェストパック ベルトベスト(ナイロン製)」です。この商品に取り付ける持ち手となる部分をAutodesk Fusionで設計し、3Dプリンターで出力しました。男性でも女性でも肩、腰回りのベルトを調整することで緩みなく体にフィットさせることができます。移乗のサポートのシュミレーション時には、想定よりも介護者、介助者両方の負担軽減に寄与することがわかりました。しかし、何度が使用したときにPLAで出力した持ち手が壊れてしまいました。
- 本製品を介護者が使用することで、移乗サポート時の身体への負担を減らすことができます。また、介助者が持ち手部分を掴むことで移乗時の力が入りやすくなることがわかりました。
- 学生1:ものづくりを通じて自分自身の介護力が向上したように感じました。実習先での経験や他の学生との意見交換から出た介護シーンにおける課題や問題点を共有し、解決策のアイデアをカタチにする過程は自分自身の介護に対する意識や捉え方を把握するきっかけになりました。学生2:今回製作した道具で移乗シーンにおいて負担軽減になることがわかり、自分たちのアイデアでも大変な介護の現場を変えられることがあるんだと感動しました。しかし、その他の介護シーンにおける危険がなくなるわけではありません。今後も介護における正しい知識や技術を身に着け、今回の経験を活かし介助者の状態にあった福祉用具を活用していきたいと思います。
References
Usages
Project comments

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