How to use MODELA MDX-40A

Created Date: 2017-04-27/ updated date: 2017-05-05
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    Summary
    Roland DGの切削加工機MODELA MDX-40Aの使い方を示します。本マニュアルはGOODAY FAB DAIMYOでの使用環境に合わせて作成しています。

    Materials

      Tools

        Blueprints

          Making

          • 電源の投入からエンドミルの取り付けまでを行います。

            【マシン本体の各部名称】
             ヘッド・・・・・・エンドミルを取り付ける部分です。
             テーブル・・・・・加工材料を乗せる部分です。
             操作パネル・・・・簡単な本体の操作ができます。
             緊急停止ボタン・・本体を緊急停止させる際に押します。
            • 本体の裏側側面にある主電源スイッチをオンにする。
            • 本体の表側右手にある副電源スイッチを1回押す。
            • 本体の表側右手にある「VIEW」ボタンを押す。

              ビューポジション・・・テーブルが一番手前、ヘッドが真ん中に位置するポジションのこと。エンドミルや加工材料の固定/取り外しの際に作業がしやすい。
            • エンドミルを下からコレットに挿入し、落ちないように指で押さえながら、下記の手順で固定します。
              (1)図のようにをコレットを指で締め上げます。
              (2)スパナを使用してしっかり固定します。

              ※エンドミルがコレットから出ている長さ(突き出し長さ)は、最大切削深度よりも長めにしてください。最大切削深度よりも突き出し長さが短いと、図のように加工中にエンドミルの固定具が加工材料(ワーク)に衝突する危険があります。
          • 台座の表面を削り、水平で平らにします。
            • 台座となる材料の寸法(幅・奥行き)を測定します。今回は発泡材を使用します。

              ※台座は加工材料を乗せた際にはみ出さない大きさのものを使用する。
            • 下記の手順で台座をテーブルに固定します。
              (1)台座の裏に両面テープを張る
              (2)台座をテーブルに貼り付ける

              ※切削加工中に台座が動かないようにしっかり固定してください。
            • ユーザーが任意に設定できる「ユーザー座標系」の原点を決めます。
              ここではまずX軸とY軸について設定します。
            • Vpanelからヘッドを左右(X軸方向)上下(Z軸方向)へ、テーブルを前後(Y軸方向)に操作できます。また、任意の位置をユーザー座標系の原点とすることができます。

              ヘッドの移動量は下記の中から選ぶことができます。

              【1ステップ】
               ヘッドの最小移動量。クリックの度に1ステップ移動する。
              【10ステップ】
               クリックの度に10ステップ移動する。微調整に便利。
              【100ステップ】
               クリックの度に10ステップ移動する。微調整に便利。
              【低速】
               クリックしている間移動し続ける。
              【高速】
               低速よりも早く移動する。
            • Vpanelから本体を操作して、エンドミルをXY原点へ移動します。
              面出しでは台座の「中央」と「左端手前」を選べますが、今回は「左端手前」で説明します。
            • 1. [基準点の設定]のプルダウンから[XY原点]を選ぶ。
              2. [設定]をクリックする。
              3. 現在のX軸、Y軸の座標がともに「0 mm」になっていることを確認する。
            • ユーザーが任意に設定できる「ユーザー座標系」の原点を決めます。
              ここではZ軸について設定します。
            • 1. エンドミルを角や縁以外の場所へ移動する。
              2. エンドミルを回転させる。
              3. エンドミルの先端を台座の表面に接する位置まで移動する。
              ※徐々にエンドミルを下ろし、切削音が聞こえたら止める。
              4. [基準点の設定]のプルダウンから[Z原点]を選ぶ。
              5. [設定]をクリックする。
              6. 現在のZ軸の座標が「0 mm」になっていることを確認する。

            • 専用のソフト(SPR Player)を用いて3Dデータからツールパス※1を作成します。

              ※1 ツールパスとは、エンドミルの加工経路を意味します。

            • 1. [材料]、[ツール]をプルダウンから選ぶ。
              2. [面出し量]、[X]、[Y]をそれぞれ入力する。
              3. [OK]をクリックする。
            • 1. 原点の位置を選ぶ。今回は左端手前を選択。
              2. [ファイルへ出力]にチェックを入れる。
              3. [面出し開始]をクリックする。※まだ加工は始まりません。
              4. 3.の後に出現するダイアログにしたがってファイルを保存する。

               [ファイルへ出力]のチェックを外すと、[面出し開始]をクリックした直後に加工が始まり、その後のSPR Playerの操作ができなくなります。

            • 1. Vpanelの[加工]をクリックする。
              2. 出現したダイアログの[追加]をクリックして「2-3-3. 面出しデータの作成~手順3~」で作成したファイルを選択。
              3. [出力]をクリックして、加工を開始する。
            • 面出しが完了すると右写真のようになります。

              ※切削粉を吹き飛ばすためにエンドミルの根元にファンを装着しています。 
          • SPR Playerで3次元データを読み込み、NCデータを作成し、本体へ送信します。

            対応するデータ形式は下記の通りです。
            ・STL
            ・DXF
            ・IGES
            ・Rhino 3D Models
            • 下記の手順で材料を台座に固定します。
              (1)材料の裏に両面テープを張る
              (2)材料を台座に貼り付ける

              ※切削加工中に台座が動かないようにしっかり固定してください。
            • 台座の面出しで原点を設定した要領で、材料を切削加工する際の「ユーザー座標系」のXY原点を決めます。

            • 台座の面出しで原点を設定した要領で、材料を切削加工する際の「ユーザー座標系」のZ原点を決めます。
            • 1. SPR Playerを起動し、[開く]をクリックする。
              2. ファイルを選択する。
              3. 曲面の近似度合いを設定する。※ここでは初期値を採用
            • 1. X、Y、Zそれぞれのサイズを入力します。
              2. モデルの向きを設定します。

              [倍率]にチェックを入れるとパーセンテージで拡大縮小ができます。
            • 1. 「③切削データを作る」をクリックする。
              2. 目的の加工ができるようにそれぞれの項目を入力する。
              3. [切削データを作成]をクリックする。
            • 1. 「④できあがりを確認する」をクリックする。
              2. [切削プレビュー]をクリックする。
              3. 加工後の形状に問題がなければ「⑤切削する」をクリックする。ツールパスを作成しなおす場合は「③切削データを作る」をクリックする。

              ここでは、羽の一部に削りのこしがあるので、「③切削データを作る」まで戻ります。
            • 1. 削り残りの原因を探る。
              ※今回の場合は、ある深さから加工経路(青い線)が途切れていたので、加工範囲を適切に設定する必要があることがわかります。他にも、狭いところの加工ができていないときは、エンドミルの直径が適切かなどを検討してください。
            • ツールパスは、大まかに削る「荒削り」と細かく削る「仕上げ」の2種類があります。
              「荒削り1」「仕上げ1」は表面のツールパスで、「荒削り2」「仕上げ2」は裏面のツールパスです。

              1. [荒削り1]の「+」マークをクリックする。
              2. 「終了の高さ」を適切な値にする。
              ※今回のモデルは表面、裏面それぞれを加工する際に一番奥まで加工しないと削り残しがでる形状なので、加工材料の厚みをすべて加工できる「終了高さ」にする必要があります。
              3. 「仕上げ1」以降のツールパスも同様に「終了高さ」を変更する。
              4. [閉じる]をクリックする。

            • 1. 再度[切削プレビュー]をクリックする。
              2. 問題があれば「③切削データを作る」に戻り、問題がなければ「⑤切削する」をクリックする。
            • 1. [ファイルへ出力]をクリックする。
              2. [切削開始]をクリックする。→ダイアログが出現。
              3. 原点位置を選択する。
              4. [次へ]をクリックする。
              5. 任意のディレクトリにツールパスのファイルを保存する。
            • 1. Vpanelの[加工]をクリックする。→ダイアログ出現。
              2. [追加]からツールパスのファイルを出力ファイルリストに追加する。
              ※出力ファイルリストのファイルは上から順に実行されるため、もし「荒削り」よりも「仕上げ」が上にあれば、出力ファイルリスト右下の矢印のアイコンをクリックして順番を適切にする。
              3. [出力]をクリックすると加工開始。
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