木の実をつかったオイルフィニッシュ

Created Date: 2015-10-05/ updated date: 2018-03-13
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Summary
木材などを加工した際に、オイル塗料を使って仕上げることを「オイルフィニッシュ」といいます。
オイルフィニッシュは、塗布してもほとんど塗膜をつくらず、木の組織に浸透してゆく塗装方法です。なので、木目を美しく見せるのはもちろん、素材としての木そのものに近い状態を保つことが可能です。(もちろん、メンテナンスは必要です)
今回は、市販されているオイル塗料ではなく、100%自然原料の木の実をつかってオイルフィニッシュをしていきます。

Materials

    Tools

      Blueprints

        Making

        • 秋の野山を散策し、道の駅にも立ち寄りつつ、さまざまな木の実を拾ってきました。今回メインで使用するのはクルミですが、もしかすると使えるのではないだろうかと、栗とどんぐりも集めてみました。このほか、椿の実もたくさん集めましたが、オイルフィニッシュに適さない油だったので今回は除外しました。適する油・適さない油についてはmemoにまとめています。
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          今回の木材は、レーザーカッターで切断加工したものを使用します。
          • ウェットティッシュでヤニを拭き取ったあと、木目に沿って傷をつけるように表面をやすりがけしていきます。細かな傷が消えたら濡れタオルで軽く拭き、表面をチェックします。表面が毛羽立っているのを確認したらそのまま乾くのを待ち、次の番数でヤスリがけしていきます。これを180番→240番→360番の順で行って行きます。ヤスリがけは湿り気が取れてから行わないと木の粉がヤスリの表面に入って目詰まりを起こすので注意しましょう。
            また、ヤスリをかける際は押して押して押してのように決められた方向にだけ動かすとよいそうです。

            やすり(180番)
            • 木材に限らず、広く平らな面をヤスリがけする場合はヤスリと素材が平に接するよう心がけます。紙ヤスリを手で持った状態で動かすと、指の凹凸に合わせて素材がやすられてしまい、結果平に加工することができません。必ず当て木をして、表面全体にまんべんなく傷をつけるようにやすっていきます。(今回はヤスリの裏面と当て木用の木材を両面テープで接着しました)
              • レーザーカッター等で木材を切断加工すると断面に焦げがつきます。その場合は、先程のステップ同様ヤスリがけを行うか、焦げつき部分を削ぎ落とす方法があります。削ぎ落としを行う場合は、まず素材をクランプでしっかりと固定し、カッターの替え刃を素材に対して垂直に立てるようにして手前から奥へ動かしていきます。その際、替え刃の中心を両方の親指で気持ち押し出すようにたわませ、角度も垂直ではなく上側を少し手前に倒すようにすると、カンナ掛けのようにスルスルと素材が削れていきます。やわらかい刃よりバネのある刃のほうがよいそうです。

                万力
                • 油がウェスに染み渡るよう、ハンマーなどで数回叩きます。十分に染み渡ったら、木地に擦り込むようにしてオイルを塗っていきます。この作業を数回繰り返せばオイルフィニッシュの完成です。
                  • 木工職人さんの「くるみでオイルフィニッシュをすることもある。他の実をつかってもおもしろいかもしれない」という一言で今回の実験を行いましたが、やはりくるみ以外の実は油の出方が少なかったり、極端にツヤがなかったりという結果に終わりました。どんぐりは油を絞り出すことが難しく、途中で断念しましたが、栗はくるみまでではないですが油が滲み出たのでなんとかオイルフィニッシュをすることができました。今度はヒマワリの油、大豆の油、紅花油でも試してみます。
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                    References

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