視覚障害があっても働きやすい職場をつくるチーム1

Created Date: 2024-03-01/ updated date: 2024-03-01
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          • 2024年2月29日(木)、3月1日(金)午後、JICA新規事業「Fab×国際協力~途上国の小さな課題への解決策検討を通じたファブ人材の養成~」タスクチーム主催によるJICAインクルーシブメイカソン「私が知っているあの人の執務環境を変える「道具」を考えよう」が開催された。1日のみの参加者も含め、のべ10人の職員が参加し、2つのチームに分かれ、道具製作に取り組んだ。

            ニードノウアも職員にお願いした。また、ブータンのバイオファブラボのケンチョさんもメイカソンに参加してくれた。ファシリテーションは、ファブラボ品川の林園子さんと濱中直樹さんにお願いした。
            • 私たちのグループは、ファブラボ品川の林園子さんのファシリテーションにより、のべ5人が参加し、プロトタイピングに取り組んだ。
              • Aさん:JICA東京勤務。草の根技術協力でインクルーシブ教育や障害者福祉関連案件を担当。
              • Bさん:経済開発部勤務。建築を勉強中。もうすぐ海外赴任?
              • Cさん:緒方貞子平和開発研究所勤務。新規事業タスクのメンバー。ケニアでファブに触れる。
              • Dさん:緒方貞子平和開発研究所勤務。3D CADを1年勉強。ファブに関心。
              • Eさん:元JICA技術協力専門家。ブータンでファブラボに配属。
              • E.T (女性)
                • 子供の頃から弱視で、10年ほど前からほぼ全盲。
                • 明るさのみ認識でき、色は認識できない。
                • 視覚の経験があるため、点字はあまり読めない。
                • 視覚障害に伴う日常生活の不自由さあり。
                • オフィスで働く上で、エレベーター内・エレベーターホール周り、階段、オフィス内の移動、会議室の場所やゴミ捨てなどで困る場面あり。
                • エレベーターを降りた後、オフィスエリア入退室用のセキュリティーカード認証の上のサイン設置
                  設置理由:視覚障害の影響で空間の中での現在地が分かりづらく、エレベーターで職場がある3階に降りた後、東西が分かりづらい。セキュリティーカード認証をかざす上ぐらいに3階の東西を示すサインがあると位置が分かるため。

                  2階/4階会議室のサイン設置
                  設置理由:会議室の部屋の場所が分かりづらいため。
                  サインは、会議室横の白壁付近に数字を設置。

                  階段のサイン設置
                  設置理由:階段を歩く際、フロアの位置を把握するため。

                  • 3階エレベーターホール/会議室/階段のサイン
                    • シンプル
                    • 必要な情報のみ最小限に(3W, 3E等)
                    • 周囲のデザインとマッチする色
                    • 剥がれにくく、長く保つ
                    • 指先でタッチした時にすぐに認識できるようなサイズ
                    • 点字ではなく数字で作る
                    • 3階エレベーターホールのサイン
                      ・仕様:階数、東西が分かるようにする
                      ・文字:階数は数字、東西(頭文字のEW)
                      ・カラー:背景の色に合わせる
                      ・サイズ:縦4㎝×横3.2㎝×厚み1.2㎜位
                      ・指先でタッチしてすぐに数字と認識できる大きさ
                      ・QRコード:データの格納先を共有しアイディアを拡散

                      非常階段の手すりのサイン
                      ・仕様:点字、数字で作る
                      ・文字:手すりを握って把握するため逆さまに貼る
                      ・カラー:手すりと同系色(灰色、透明、白等)
                      ・サイズ:2㎝×1㎝×厚み0.8㎜位
                      ・素材:手すりに貼れるように柔軟性のあるもの
                  • エレベーターホールのサイン
                    1.エレベーターホールのオフィスエリア入退室用セキュリティーカード認証の上のサイン
                    Fusion360で数字を位置するボードを作成。作成後、ボードを出力。
                    2.試作でボードの上にWを乗せ、カード認証の上ぐらいに設置
                    3.ニードノウアの意見で、カード認証より7センチぐらい上に設置したほうが良いとのこと。試作した40mmx40mmでは少し大きいので、もう一回り小さいほうが良いとのこと。
                    4. 横23.5mm x 縦32mm、厚さ0.96に変更して、再出力。

                    • 非常階段の手すりのサイン(その1)
                      1.非常階段の各階手すりに、さりげなく何階かわかるサインを貼付。
                      Tinkercadで作成。点字(3mm、2mm、1.2mm)、数字(3mm、2mm、1.2mm)を用意。何枚かサンプルを出力し、ニードノウアの意見を踏まえて候補を絞り込み、数字で厚さ2mmを選択した。使用フィラメントTPU
                      2. 試作品を試したところ、薄い素材で階段と同系色、粘着力があるもので張り付けると良いとの意見
                      3. よって台座の厚さを0.8mmから0.3mmに削減。同時に高さも2mmから1.4mmに削減。(なお、最初は厚さ0.2mmに挑戦したが、出力にむらが出たので、0.3mmに上げて再出力。
                      • 人間開発部が3Dプリンター(Prusa mini)を所有しているため、出力を希望する人がQRコードを読み込み、3Dプリンターですぐに出力できるようにする。
                      • サンプルとして、エレベーターホールサインボード「3E」のSTLファイルのURLをQRコード化した。これ自体を3D出力する必要はなく、紙に印刷してラミネート加工してサインボードに併せて掲示。
                      • これをスキャンして人間開発部に持ち込めば、3Dプリント出力が可能。
                  • 試作品を繰り返し、ニードノウアーのニーズに合う試作品を仕上げ、エレベーターホールの東西サイン、会議室のサイン、非常階段の各フロアのサインの設置まで目指したい。
                    • 3階エレベーターホールのサイン
                      ・仕様:階数、東西が分かるようにする
                      ・文字:階数は数字、東西(頭文字のEW)、
                      ・カラー:背景の色に合わせる、E→緑、W→オレンジ
                      ・サイズ:縦32㎜×横23.5㎜×厚さ1㎜
                      ・指先でタッチしてすぐに数字と認識できる大きさ
                      ・QRコード:データの格納先を共有しアイディアを拡散

                      非常階段の手すりのサイン
                      ・仕様:数字で作る、数字は一定の太さ
                      ・文字:手すりを握って把握するため逆さまに貼る
                      ・カラー:手すりと同系色(灰色、透明、白等)
                      ・サイズ:2㎝×1㎝×厚み0.8㎜位
                      ・素材:手すりに貼れるように柔軟性のあるもの


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