Double Recorderは直訳すると「2つのたてぶえ」という意味です。ですが、もちろんたてぶえを2つ作っただけではありません。ぼくは2つの笛を1つにまとめたものをつくりました。それがこの笛です。ぼくは本体から吹き口に伸びる筒を2つに分岐させることによって2種類のマウスピースをつけて2種類の音が出せるようにしました。
Double Recorder
Owner & Collaborators
License
Summary
僕は自分で音を作り出すことができるという点に魅力を感じ、FAB甲子園に参加することを決意しました。
制作をする上で目標にしたことは「経験者からそうでない人まで楽しめる便利な楽器を作る」ということです。そうして試行錯誤している中で出来上がったのがDouble Recorderです。
制作をする上で目標にしたことは「経験者からそうでない人まで楽しめる便利な楽器を作る」ということです。そうして試行錯誤している中で出来上がったのがDouble Recorderです。
Materials
Tools
Blueprints
Making
- Double Recorderは老若男女、経験などを問わず管楽器を楽しむことができます。なぜならこの笛はマウスピースさえあればどんな管楽器でも簡単な指の動きで演奏できるからです。この笛の指孔の位置はフルートのものを参考にして作っているのであまり難しい指の動きはありません。また「マウスピースがない」という人でも僕のように3Dプリンターで作ることもできますし、ペットボトルなどの身近なものでも代用することができます。
- これらは僕が作った2つのマウスピースのうちの1つティンホイッスルの試作品です。ティンホイッスルの仕組みはとても簡単で吹き込んだ空気が内部にある壁に当たり、空気が割れて音が鳴るというものです。空気を吹き込む穴が大きすぎたり、息がうまく割れなかったりすると音が出なくなってしまうので微調節に時間がかかってしまいました。形状や穴の大きさを少しずつ変えながら、3つの試作品を作り実際にDouble Recorderに使っているものが出来上がりました。
- これはティンホイッスルのマウスピースの完成品です。他の3つの試作品を作って気づいた大きさや穴の位置などの改善点を生かし、これを作ることができました。音を出すには少し慣れないといけませんが慣れるときれいな音を出せるようになりました。
- これはもう1つのマウスピース、サックスの試作品です。サックスは息を吹いてマウスピースについている板を震えさせることで音を出します。最初、すべて3Dプリンターで作ろうと思いそのために設計をしていましたがそれでは音があまり出ないというアドバイスをいただき、他のもので代用することにしました。
- これはサックスのマウスピースの完成品です。3Dプリンターでは作ることのできなかった板の部分はペットボトルを切って代用しました。ペットボトルでは小さく高い音しか出ないと思っていましたが少し吹き方のコツを掴むととてもしっかりとした大きな音が出せるようになりました。これからはペットボトル以外の色々なもので挑戦したいと思います。
- この写真はDouble Recorderの一番の特徴である2つに分岐した吹き口の部分です。筒が細すぎる、2つの吹き口同士が近すぎるなどの問題を踏まえ試作品を改良して作りました。吹き口が2つに分かれていることで一本の笛を持つだけで2種類の音を出すことができ、それぞれを同じ指運びで演奏することができます。
- これらは完成品の設計と写真です。全体を通して少しフィラメントを使いすぎてしまった、製作時間が長くなってしまったなどの反省がありましたが無事完成させることができました。自分で思っていたより本格的なものが作れたと思いますが、まだ改善点も多々あると思うのでこれからも改良を続けたいです。
Comments