初3Dプリンターで鉢植えを作ってみた

Created Date: 2024-07-30/ updated date: 2024-07-31
    Owner & Collaborators
    License
    Summary
    今まで3Dプリンターに興味を抱きつつ、勉強をしてこなかった私が
    3Dプリンターならではの鉢植えを考えて作ってみた過程

    Materials

      Tools

        Blueprints

          Making

          • ・3Dソフトを触ったことがなかったので、まずは慣れるためにBlenderを使ってみました。
            (Blenderを選んだ理由は度々TwitterでBlenderの素敵な作品を見かけて興味持あったからです)
            ・Youtubeでチュートリアル動画を見るところから初めて、植木鉢を作るまでに1日かかりました。

            • ・3Dプリンターに出力するためにはスライサーを使うことさえ知らなかったので、スライサーの使用もグダグダで出力はAnkermakeなのにUltimakerのスライサーを使用してしまい、表面がざらざらな鉢植えが出力されてしまいました。


            • ・大学で生えていた雑草(ネジバナ)を植えて植木鉢の体裁を整えました。
          • Nodi3D: https://nodi3d.com/viewer/IX4Zj8qbH6jxbLKQowI5

            ・Nodi3Dという、ウェブページで大きさを変えられるサイトを紹介してもらったため、使ってみました。
            ・実は元のモデルは排水用の穴の入れ方がわからなかったため、Booleanを使った排水口付きの3Dモデルを作り直したりしてます。

            編集ページ:https://nodi3d.com/editor/IX4Zj8qbH6jxbLKQowI5
            • ・この時は鉢植ではなく花瓶を作ろうか迷っていたため、細長くしてみたり逆にぺちゃんこにしてみたりしていました。
              ・やけに小さい鉢植えはmmとcmを見間違えて1/10のスケールで出力してしまったものです。
          • ・太陽の下で熱くなりすぎないよう、表面績を増やすデザインにしようと思いました。
            ・前回は排水口をつけましたが、それだけでは足りないと思い側面にも排水口をつけようとしました。せっかくなので折りこんだ「ひだ」に穴をあけ、穴を隠しました。
            ・しかし出来上がったモデルを見て、「かわいくないなぁ」と思ったので没にしました。

            • ・「かわいい」といえば「丸い」。形を丸くして、排水と通風のための穴を下半分に開けました。
              ・ぴったり嵌る、専用だとわかる受け皿も作りたいと考えましたが、ピッタリすぎると排出された水がそのまま下に残って根腐れを起こす可能性があるので、鉢植えの底を少し浮かすことにしました。
            • ・授業内でハニカム構造は横からの力に強いとあったので、ハニカム構造を使用して鉢植えの底が浮かせようと思いました。

            • ・しっかりしてて、かわいくて結構いい感じ。
              ・3Dプリンターは丸い穴が苦手なので少し心配でしたが、綺麗な丸い穴が開けられてよかったです。

          • ・最初からずっと灰色で出力していたので、コンクリートに溶け込めると思い、せっかくなのでコンクリートが溶けているような鉢植えにしようと思いました。
            ・名付けてスライム鉢植え。
            • ・溶けている形状のメッシュを手動で作るのは時間がかかりすぎるので、Blenderにある物理演算を使用して作りました。
              ・具体的には球体を作り、「物理演算」→「クロス」で四角い物体に乗せていい感じの形を見つけたらメッシュに変換する、という方法を取りました。
            • ・植木鉢になるように上に口を開けたり、排水のための穴をあけたり手を加えました。
              ・本当は土を入れると垂れている部分に荷重がかかり、重心が不安定になるため、下に垂れている部分を空洞にしたかったのですが5時間の調整の末どうしてもバグを取り除けず断念。
            • ・底が平面ではなく出っ張った部分がある為、そのまま出力すると底がサポート材によってガタガタになると思い、立てて出力することにしました。サポート材によってガタガタになる面がほとんど隠れるようになっています。

            • ・なぜか一度出力が失敗してしまいました。出力されている部分より上の部分はフィラメントがうまく付かなかったようです。
            • ・出力結果です。ぷっくりしていてかわいく仕上がりました。
              ・しかし失敗だったのが、やはり重心が不安定で、ちょっと触れるだけで落ちて来ます。
          • ・ひとつ前の植木鉢は重心に問題があったため、より垂れていない部分を大きくしてみました。
            ・せっかくなので、3で作った丸い植木鉢に被せる形にすれば、夏は外殻を被せて外使い、冬は外殻を外して家使いというようにできるので、植木鉢本体は作らないようにしました。
            ・今回は物理演算のクロスではなく、「メタボール」という機能を使って制作しました。本来であれば水滴などをシミュレーションするための機能なので、より溶けている感じが出たと思います。
            • ・上に穴をあけ、下のひだを折り曲げて垂れている様子を作る。
            • ・大きすぎたため、Ankermakeの土台の大きさを超えてしまいました。大きさを変えてしまうと、3の植木鉢に覆いかぶさることができなくなるので大きさを変えるわけにもいかず。
              ・仕方ないので下の溶けている部分を小さくしていきます。
            • ・少し下の部分を調整。控えめになりました。
              ・垂れているとまたサポート材などが面倒になるため、垂らすことをやめました。
            • ・想像通りの形になりました。手と比べて大きさはこんな感じ。丸い植木鉢も中に入ります。ただ3Dプリンターのフィラメントの厚み分、丸い植木鉢を入れるとちょっと下に隙間ができてしまいます。
          • ・実際にコンクリートの上に置いてみました。若干色が違うからコンクリートが溶けているようには見えず…
            ・いっそのこと色を変えて、もっと溶け込まるものを探すことにしました。
            • ・実はキャンパス内の壁の色にはうまく擬態できます。しかし鉢植えをつるつるの壁に接着する方法は思いつかず…この方向性は断念。
          • ・実際に植物を入れておいてみました。まだ色はそのままです。諭吉先生もにっこり。
            ・植物に隠れて、溶けている様子がよく見えなくなってしまったので、もっと下を隠さない植物にした方がいいと思いました。
            ・また、下の鉢植えが小さかったのか保水能力が低く、植物が3日で枯れてしまったので、鉢植えを大きく改良することになりました。
            • ・まずは球状ではなく円筒形にすることで、中に保てる土と水の量を上げました。
              • ・前回と同じくメタボールを使用しての制作です。中に入る植木鉢が置きくなった分、背が高くなりました
              • ・下に付着しているフィラメントは本来剥がすものですが、つけたままの方が接地面と融合しているように見えるためわざと外さずそのままにしておきました。
              • ・下の植木鉢が見えるように、控えめな植物を今回は入れました。
                ・白い机に置くとまさに机を突き破って生えているように見えるので、非常に満足です
            • ・歴代植木鉢を勢ぞろいさせると、壮観ですね。
              ・特に4で制作したスライムのような植木鉢が好評だったため、もうちょっとそっちを突き詰めればよかったと思いました。
              ・かなり評価されてとてもうれしかったです。
              • ・自分が突き詰めようと思った方向より、以前諦めた方向の方が好評になることがあるとわかったため、今後モノ創り中に相談するとき、今の制作物だけではなく以前の試作品と共に見せようと思いました。
                ・績彩の大日方さんに「3Dプリンターで作るなら、3Dプリンターでしかできないことをやろうとした方がいい。今のままではコンクリートで作った方がテクスチャも合うので、3Dプリンター制にしかできないことをやるべき」と言われたのはなるほどと思いました。
                • 3Dプリンターが怖くなくなったので、Blenderにも慣れてきたことだし自分でフィギュアなどを作ってみようと思いました。
              Add Card Order

              References

                Usages

                  Project comments