シンセサイザーをDIYで作ってみる・第6弾

Created Date: 2016-06-11/ updated date: 2018-03-13
    Owner & Collaborators
    License
    Summary
    シンセサイザー(音源モジュール)をDIYで作ってみるプロジェクトの第6弾。プラットフォームは未定。過去作品の情報はコチラ: http://risgk.github.io/

    Memo

    シンセ開発ログ 2016-08-13

    posted by risgk on August 13, 2016
    Maker Faire Tokyo 2016の開催後、初めての更新になります。

    沢山の方に「ISGK Instruments」ブースにご来場頂きました。有難うございました。
    「Arduino Unoだけでこんな音が出せるの!?」と驚きの反応も頂けました。
    MIDI音源「Digital Synth VRA8-P」を実際に作ってもらえると嬉しいです。

    共同でエフェクターを展示して頂いた
    LogiClover(ロジックラバー)さんもお疲れ様でした。 http://logiclover.net/
    (出展者名は「ISGK Instrumentsと仲間たち」とかでもよかったかもです)

    会場で配布した「Digital Synth VRA8-P for Arduino Uno」
    説明資料のPDFファイルはこちらにあります。
    http://risgk.github.io/ からも辿れます。

    BARKSさんのレポート記事で作品を取りあげてもらったのは嬉しかったです。
    Arduino Unoに「本体」と書かれたテープが貼られている写真もあります――!

    Maker Faireで「アナログシンセ・ビルダーズ・サミットは、
    デジタルシンセも参加できる」と教えて頂きました。
    第16回は2016年11月19日 (土) に開催。残念、別の用事が入っています。
    しかし、いつか参加してみたいです。 http://analog-synth.jp 

    「Digital Synth VRA8-P」は、SWEST18 https://swest.toppers.jp/SWEST18/
    NT名古屋2016 http://j.nicotech.jp/NT_Nagoya_2016 でも展示する予定です。

    Ogaki Mini Maker Faire 2016にも出展できると嬉しいです。

     * * *

    会場で「Digital Synth VRA8-PはArduino Microでも動くハズ」と
    説明してしまいましたが、そのままでは動きませんでした。すみません。

    > 最大28,672バイトのフラッシュメモリのうち、
    > スケッチが33,382バイト(116%)を使っています。

    については、波形テーブルの倍音が多い方を少し間引けば、フラッシュは足りそうです。
    しかし、USBのCDCによるシリアル受信処理は扱いが面倒そうですね……。
    コードの「UBRR0」などを「UBRR1」などに書き換えればSerial1相当の動作はするので、
    こちらにレガシーMIDIを繋げるのがよさ気です。CDCは今後の課題とさせてください。

    MIDIキーボード「KORG nanoKEY Studio」は使いやすかったのですが、
    昨年よりも、子どもが寄ってこなかった気がします。
    パッと見で「楽器の鍵盤」に見えなかったのかもしれません。
    次回の展示では「AKAI professional MPK mini MK2」に戻すことを考えています。

    R-MONO Labさんの「革新的ラズパイ・シンセ」S3-6R、いいですね!
    デジタルシンセの可能性を感じさせられます。

     * * *

    > PWMっぽいことをしたほうが、面白い音になるかなあ...
    > 位相シフト量ゼロではノコギリ波で、シフトしていくと音色が変わるように
    > 2つの波形をミックスするのはどうだろう?

    試してみたのですが、倍音の位相を変えると、音色が変わってしまいました……。
    サンプル数が少ないのと線形補間のせいですかね? またどこかで実験したいです。

    > > 「VRA8」シリーズのサンプリングレートを31250 Hzに変更する実験。

    > オシレーターを1個にすれば、31250 Hz対応も可能かも。試してみたい。

    微妙な結果でした。今の設計では、15625 Hzで頑張るほうがよさそうです。

    最近、MIDIキーボードを2台同時に使おうとしたら、できないことに気付きました。
    「MIDIマージャー」が必要なようですね。
    Web MIDIアプリ「VRA8-P CTRL」に「MIDI IN 2」などを追加することも考えましたが、
    Web MIDI APIで別の「MIDIマージャー」アプリを作ってもいいかもしれません。
    レイテンシーが心配ですが、実装は簡単そうです。
    (現状でも、ソフトキーボード入力などマージしていますし)

    「VRA8-P CTRL」の特にソフトキーボードのマルチタッチは改善の余地がありそうです。
    対応は簡単でない気もしますが、グリッサンドを演奏しやすくしたいと思いました。

    ちょっと考えてみたところ、「Digital Synth VRA8-P」のピッチベンド対応は
    意外とCPUパワーを食わないかもしれません。しかし、今のところ対応予定はありません。

    これから作る新作シンセについて。ネタは色々ありますが、まだ決まっていません。
    少しArduinoから離れて、久しぶりにWeb Audio APIを触ることも考えています。
    で、Raspberry Piで音を出すという。(Opalはどうしましょうかね……)
    アプリを自動起動させるなら、MIDI INのホットプラグ対応も必要になるでしょうか。

    次の作品の有力案は、「LFOを周波数変調(位相変調)させて、
    PWMの変調ソースにするシンセサイザー」です。
    上に挙げた「位相シフト」からの派生ネタになります。面白い音が作れる気がします。

    「アナログっぽい揺れの2オシレーターのシンセ」、「チップチューン系シンセ」、
    「CV/GATE対応」などのネタもありましたが、現時点では保留にしています。

    Comments