シンセ開発ログ 2016-08-13
Maker Faire Tokyo 2016の開催後、初めての更新になります。
沢山の方に「ISGK Instruments」ブースにご来場頂きました。有難うございました。
「Arduino Unoだけでこんな音が出せるの!?」と驚きの反応も頂けました。
MIDI音源「Digital Synth VRA8-P」を実際に作ってもらえると嬉しいです。
共同でエフェクターを展示して頂いた
LogiClover(ロジックラバー)さんもお疲れ様でした。 http://logiclover.net/
(出展者名は「ISGK Instrumentsと仲間たち」とかでもよかったかもです)
会場で配布した「Digital Synth VRA8-P for Arduino Uno」
説明資料のPDFファイルはこちらにあります。
http://risgk.github.io/ からも辿れます。
BARKSさんのレポート記事で作品を取りあげてもらったのは嬉しかったです。
Arduino Unoに「本体」と書かれたテープが貼られている写真もあります――!
Maker Faireで「アナログシンセ・ビルダーズ・サミットは、
デジタルシンセも参加できる」と教えて頂きました。
第16回は2016年11月19日 (土) に開催。残念、別の用事が入っています。
しかし、いつか参加してみたいです。 http://analog-synth.jp
「Digital Synth VRA8-P」は、SWEST18 https://swest.toppers.jp/SWEST18/ や
NT名古屋2016 http://j.nicotech.jp/NT_Nagoya_2016 でも展示する予定です。
Ogaki Mini Maker Faire 2016にも出展できると嬉しいです。
* * *
会場で「Digital Synth VRA8-PはArduino Microでも動くハズ」と
説明してしまいましたが、そのままでは動きませんでした。すみません。
> 最大28,672バイトのフラッシュメモリのうち、
> スケッチが33,382バイト(116%)を使っています。
については、波形テーブルの倍音が多い方を少し間引けば、フラッシュは足りそうです。
しかし、USBのCDCによるシリアル受信処理は扱いが面倒そうですね……。
コードの「UBRR0」などを「UBRR1」などに書き換えればSerial1相当の動作はするので、
こちらにレガシーMIDIを繋げるのがよさ気です。CDCは今後の課題とさせてください。
MIDIキーボード「KORG nanoKEY Studio」は使いやすかったのですが、
昨年よりも、子どもが寄ってこなかった気がします。
パッと見で「楽器の鍵盤」に見えなかったのかもしれません。
次回の展示では「AKAI professional MPK mini MK2」に戻すことを考えています。
R-MONO Labさんの「革新的ラズパイ・シンセ」S3-6R、いいですね!
デジタルシンセの可能性を感じさせられます。
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> PWMっぽいことをしたほうが、面白い音になるかなあ...
> 位相シフト量ゼロではノコギリ波で、シフトしていくと音色が変わるように
> 2つの波形をミックスするのはどうだろう?
試してみたのですが、倍音の位相を変えると、音色が変わってしまいました……。
サンプル数が少ないのと線形補間のせいですかね? またどこかで実験したいです。
> > 「VRA8」シリーズのサンプリングレートを31250 Hzに変更する実験。
> オシレーターを1個にすれば、31250 Hz対応も可能かも。試してみたい。
微妙な結果でした。今の設計では、15625 Hzで頑張るほうがよさそうです。
最近、MIDIキーボードを2台同時に使おうとしたら、できないことに気付きました。
「MIDIマージャー」が必要なようですね。
Web MIDIアプリ「VRA8-P CTRL」に「MIDI IN 2」などを追加することも考えましたが、
Web MIDI APIで別の「MIDIマージャー」アプリを作ってもいいかもしれません。
レイテンシーが心配ですが、実装は簡単そうです。
(現状でも、ソフトキーボード入力などマージしていますし)
「VRA8-P CTRL」の特にソフトキーボードのマルチタッチは改善の余地がありそうです。
対応は簡単でない気もしますが、グリッサンドを演奏しやすくしたいと思いました。
ちょっと考えてみたところ、「Digital Synth VRA8-P」のピッチベンド対応は
意外とCPUパワーを食わないかもしれません。しかし、今のところ対応予定はありません。
これから作る新作シンセについて。ネタは色々ありますが、まだ決まっていません。
少しArduinoから離れて、久しぶりにWeb Audio APIを触ることも考えています。
で、Raspberry Piで音を出すという。(Opalはどうしましょうかね……)
アプリを自動起動させるなら、MIDI INのホットプラグ対応も必要になるでしょうか。
次の作品の有力案は、「LFOを周波数変調(位相変調)させて、
PWMの変調ソースにするシンセサイザー」です。
上に挙げた「位相シフト」からの派生ネタになります。面白い音が作れる気がします。
「アナログっぽい揺れの2オシレーターのシンセ」、「チップチューン系シンセ」、
「CV/GATE対応」などのネタもありましたが、現時点では保留にしています。