モチーフ選定0まず、自然物や生物の中からモチーフを選ぶ。モチーフとする自然物として「地形」を選んだ。山に登っている時、地図と地形を照らし合わせながら見ている時、地形の美しさをランプシェードに表現してみたいと思った。地形に普遍的な法則はないが、地形図とは、地形という自然物を幾何学的ルールに基づいて表現したものであり、等高線を使えば法則的に捉えることが出来る。それに、等高線って美しい...Add Annotation Order
幾何学的 (構造的) ルールの抽出0次に、ランプシェードのかたちに落としこむために、幾何学的ルールを抽出する。地形というモチーフの場合、地図と等高線が、まさにそれにあたる。・すべての線が輪になっている。・他の線と交わることがない。(内側のほうが小さい)・縮尺(等高線の密度)によって見た目が変わる。・立体的にも平面的にも捉えることが出来るAdd Annotation Order
モチーフも突き詰める0地形に対する自分のこだわりを分析すると、ようは山が大好きで、それをかたちにしたいのだという結論に至る。以前に3Dプリンタで作ったこともある、マッターホルンをランプシェードにすることにした。Add Annotation Order
デザインする0法則をデザインに落としこむ。以下、5パターンの案を考えた。-------------A.板を逆さに積層するB.板を積層するC.等高線を(横方向から見た場合に限り)交差させるD.球体に平面的に等高線を表現するE.球体に等高線を立体的に表現する-------------B案でいくことにした。Add Annotation Order
材料の選定0山の形を表現するには、3Dプリンタにしてもレーザーカッターを使用するにしても、基本的に積層して表現するのが現実的だ。ただし合板などを積層する場合、ランプシェードとしてある程度、光を透過させることができない。そんな時にネット上でダンボールのランプシェードを見つけた。これであれば積層、かつ、ある程度光を透過させることができる。段ボールで作成することにした。Add Annotation Order
パーツデータの作成20スイス地理院が公開しているマッターホルンの3Dデータを利用した。これをRhinocerosで高さ方向を1.5倍に引き伸ばし、小さくても高度感が伝わるようにアレンジした。それを123D Makeで積層データに変換し、展開図を作成。照明を内側に取り付けられるように、外形を15mm内側にオフセットして中は空洞にした。Add Annotation Order
組み立てる05mm厚のダンボールをレーザーカッターで切り出してパーツを作成。照明の取り付けは、上部のダンボールパーツの内側をさらにくりぬいて、透明のアクリル板をはめ込むことで実現した。ダンボールパーツの接着には木工用ボンドを使用した。Add Annotation Order
完成0照明を取り付けて完成。ダンボールの穴の向きを考えて、光の透過が交互になるように配置したため、等高線の縞模様を表現することができた。内側の上部空間が狭すぎて光が思ったほど通り抜けていない点が反省点。Add Annotation Order
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