お誘いいただき2021年度のフジモックフェスに参加することを決める。2013年度はサポーター、翌年度は一般で参加。それ以来ずっと撮影スタッフだったので、作る側は久しぶり。せっかくなので、モノづくりが好きな小学生1年の甥っ子が参加したら楽しめるかしら…と妄想しながら進めることに。
FUJIMOCK FES 2021
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- 今年もオンライン開催となったフジモックフェスのセッション。ファブラボ阿蘇南小国代表にして木材工場を営む穴井さんのお話が今回の目玉。地域の苦労や兆しについて、美しい写真とともにお話をしていただく。昨年からアップデートされているのがフジモックフェスの良いところ。
- 今回のテーマは穴井さんが用意する材でスツールを作ること。スツールの設計はVUILD社が提供するEMARFで行う。寸法が決まっているので、いかに無駄なく設計するかを考える。最初は自分用の足長スツールを考えたが、材を分割してOKということで背の低いスツールをふたつ作ることに。===(心の声)===EMARFはバンバンエラーが出るのに理由が表示されないので、この時点でドロップアウトしそう(子どもには無理)
- 設計データを事務局に送ってしばらくすると、ホールアース自然学校名義で荷物が届く。中にはしっかり梱包された材が2組。今回の材はファブラボ阿蘇南小国に提供していただく「小国杉」。いつもの富士のひのき(檜)とは違うのかしら?
- まずは材を観察。2組それぞれ色が違うので、同じ板から切り出したものでもなさそう。南小国のShopBotで切り出された材は想像以上にバリが大きく、何もしない状態では組み上がらない。ヤスリ掛けだけだとかなり時間がかかりそうなので、いろいろ道具が必要になりそう。===(心の声)===モノづくりに慣れていない人の家にこれが届いたら、途方に暮れてしまいそう
- ハンドソーを使ってバリを取ってみる。切り取るというよりは、削る…いや、むしろ壊すような感じ。座面のバリは穴の中なので厄介だけど、このハンドソーは刃を外すことができるので何とか削り取ることができた。
- バリがあった個所はもとより、ほかの切断面も結構ガタガタなので、粗目の棒ヤスリで整える。削っていくうちにボロボロ欠けて、別のガタガタが生まれてしまう。とりあえず全体的にヤスリをかけて、ついでに面も取っておく。
===(心の声)===どうヤスれば欠けずにできるのだろう? - #80>#120>#240の順でペーパーをかける。ハンドサンダーと安全手袋を用意したので、怪我の心配なくヤスることができる。こんなもんかな…と思い作業を終えても、翌日触ってみると感触が全然で、また頭からペーパーをかけ直すことを何度か繰り返し、何とか嫌な感じがしない程度まで整えた。===(心の声)===資料とヤスリは一日寝かせるに限る
- 材にほのかなピンク色が入っているので塗装するか悩む。まずは目立たない材で試す。塗装は渋柿を使用。ヘマして塗料をこぼしても良いよう牛乳パックを敷いておく。結果的にはこぼさなかったが、飛沫が飛ぶので敷いて正解。結果、想像以上に渋柿の色が乗ったので座面や脚を塗るのは止めることに。===(心の声)===
これはこれで悪いわけじゃあないのだが - メンテナンスを考えると何か塗っておきたいので、蜜蝋を塗ることに。蜜蝋のケースと車のワックス用スポンジのサイズがちょうど良いので、今回はこれを使用。蜜蝋でも思ったよりも色が付くという印象。===(心の声)===
蜜蝋を塗ると表面の傷が目立つ。もっとペーパーを頑張って、そのまま塗装しない方が良かったか? - ナチュラルな色合いのお兄ちゃんスツール、作業完了。チャームポイントは足元の埋め木。
- ほのかに赤味がかった色合いの妹ちゃんスツール、作業完了。チャームポイントは叫び顔のような模様(組むと見えなくなるが)。
- ここまでしっかりと木工したのは中学生時代の技術の授業以来なので、作業は楽しかった。時間があれば、もっと細かいペーパーで心行くまでヤスりたかったところ。当時作った踏み台はつい最近までずっと実家で現役だったので、このスツール兄妹にも息の長い活躍を期待。<完>===(心の声)===思い通りにならないことがちょいちょいあるので、小学生高学年くらいにならないとフジモックフェス参加は難しいかも
- 表面をつるつるにする、あるいは危険防止のために面取りをするなどでヤスリ掛けを頑張りすぎるとかみ合わせが悪くなり、組み上げてもバランスが取れなくなります。
最悪の場合、荷重をかけていると材が破損しますので、くれぐれもヤスリすぎにはご注意ください(実話) - 脚の頭と底面、そしてかみ合わせの部分については面取りをしない方がよさそうです。また、組み合わせ用の木材についてもヤスリすぎると薄くなって脚とのかみ合わせが悪くなります。面取りは怪我のリスクを低減してくれますが、かみ合わせが悪くなることで壊れてしまっては元も子もありません。何事もやりすぎはほどほどにしましょう。
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