材料学演習:1 固定 把握チーム

Created Date: 2018-05-11/ updated date: 2018-05-29
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    道具の破損

    posted by kai-1276 on May 16, 2018
    形あるものはいつかは壊れるとは言うが、できるだけ長持ちはさせたいもの。道具を長く使うために必要な事をいくつか纏めておく。


    ・粗悪品を見極める
    今回の授業で、バイスの中にバイス型の漬物石が紛れていたのを覚えているだろうか。至誠館一階のあの大量の工具を揃えた時に一緒に運び込まれたのだろう。購入された工具の数からして全て店頭で購入されたとは思えないし、恐らくネットでの購入品だ。
    通信販売が便利なのにも関わらず店頭販売が廃れない理由がここある。商品を手に取って初めて、それが粗悪品か否かを見極められるのだ。評価やレビューすら素人やサクラの妄言が蔓延する以上、出来るだけ商品は手に取って購入を決めてほしい。
    ただ、至誠館一階の工具はクロステック一期生の入学に合わせ急遽揃えられた物が殆どだ。多分確かそうだったはずだ。私たちのような素人が購入を担当していれば至誠館一階の漬物小屋化は免れない所だったであろう。他の工具を見る限り購入担当者はかなりいい仕事をしているので、留意しておいて欲しい。

    ・丁寧に扱う
    まぁ、常識だと言われればそれまでではある。ただ、道具を丁寧に扱うのと工具を丁寧に扱うのは実は少し違うのだ。
    例えばここに曲がった釘が一本あるとしよう。…ペンチ二本でグイッとやれば直りそうなので、訂正してーーーここに曲がった五寸釘があるとしよう。しかも和釘だ。藁人形でも打ちこんだのだろうか??ちなみに五寸釘、しかも和釘ともなれば硬くて太い…違う、そうじゃない。大きくて丈夫なので、ペンチ2本では多分どうにもならない。
    で、だ。いくら和釘とはいえハンマーで叩けば叩き直せるかもしれない。ちょうどいい、ここには金床はないけどバイスがある。ーーーと、ここでバイスの上で何も考えずに鍛治仕事を始めてしまってはバイス型の漬物石が増えかねない。機構部に歪みが生じる可能性があるためだ。
    ところで、バイスの金口(材料を挟む部品)は扱う材料にもよるが一番負荷が掛かる部品のため、かなり頑丈な鋼が使われている。また、バイスの中には金床が一体になっているものも存在する。何が言いたいかと言うと、工具には手荒に扱う事を前提とした部品や使用法があるのだ。道具の構成を見極め、どう扱うと長持ちするかと同時に、どこまで手荒に扱う事を想定されているかを考える癖も身につけて欲しい。
    ちなみに、五寸釘をバイスで挟めば直るだろ、というツッコミは無しで願いたい。

    ・メンテナンス
    非常に申し訳ないが筆者は素人なのでメンテナンスに関する正しい知識は先生方に教わって貰いたい。初歩的な知識だけ挙げると、汚れを落とす(錆や腐食の原因)、水気を落とす(錆の原因)、錆を落とす(錆が広がるから)、各種油を塗る(稼働部の摩擦軽減と錆の予防)。簡単に言うと錆を許すな
    冗談のように書いたが、工具型の漬物石を買ったのならともかく、使っていた工具が漬物石化する原因の大半は錆だと思う。あとは歪みなどだが、そこはメンテナンスではなく扱い方の領域だ。

    ・最後に
    工具がぶっ壊れていると、作業が進まない、修理にせよ買い換えるにせよが掛かる、イライラする、怪我に繋がる、とロクなことがない。安全講習の機会に、工具をブッ壊さない事も安全に繋がる事を覚えておいて欲しい。これで皆さんが壊れた工具が原因で死んだら、筆者が全力で死因を漬物石にします

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