「❤モノと心のGIFT」ハロウィンを楽しもう~作って・見て・育てる・つながる~

Created Date: 2021-10-11/ updated date: 2021-10-22
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Summary
ハロウィンが近づいてきた。街も活気づく。しかし、まだまだコロナの脅威はある。街中で昔のようにハロウィンを楽しむことは難しい。では、ステイホームでもハロウィンを楽しめないだろうか?カボチャのランプシェードの容器を新素材のフィラメントで自作し、その後にそのランプシェードにひと工夫を加えてカボチャの種を育て、その後、成育の時期をみてランプシェードごと土壌に植える。今、私が住んでいる場所はアパートで植える広い土壌はない。そこを悲観的に考えるのではなく今は遠くに離れていて1年半会えていない祖父母へのプレゼントにしよう。祖父母は2年前まで農業を営み、今は農業に従事していないが植物を育てることに愛情を持っている。何か離れていてもつながれるのではないだろうかと、このプロジェクトを考えた。

Materials

    Tools

      Blueprints

        Making

        •  フィラメントFORZEEASは自然界の微生物の力で時間が経つと水と二酸化炭素に分解される。形になっていたものが自然界の微生物の力で時間が経てば自然に還るその点に着目した。土壌には微生物は多い。その利点を生かした製品を作り、環境・人・モノ・心を結び付けた製品づくりをと考えた。植物の発芽の条件は、適切な温度・水・空気が必要である。発芽には栄養がある土は影響しない。むしろ発芽しだての植物には栄養は強すぎる。よってこの素材は適している。適度な時期に少し広い土壌に植え替える。ゆっくり栄養を得て根を広げる。分解された水と二酸化炭素は植物の光合成によって酸素になる。夢の物語が私の頭に閃いたのだ。

          • tinker cad3Dモデリング無料ソフトを使用しカボチャのランプシェードのモデリングを行った。このソフトはモデリングの初心者でも積み木を組み立てていく要領で形が作られる。慣れるまでは少し難しいが一作目のプロジェクトでもこのソフトを利用していたので気に入っている、少し容器の厚みが分厚くないか試してみないと分からないので今後も試してみたい。
            • このシートはランプシェードとして使う時には必要がない。しかし、このランプシャードとして楽しんだ後は室内で土を入れて種を入れて植物を育てるポットとして使うため土がこぼれず適度に水はけをよくする必要があるために、底と顔の穴を塞ぐ必要があるので製作した。


            • FabLab Nagatuta βの吉良さんによると私がモデリングしたものだと何とランプシェードに14時間、薄いシートに4時間もかかってしまうことが判明した。また、フィラメント代金を考えると時間的にもコストパフォーマンスが悪すぎる。モデリングやアイデアに訂正を加えなければならない。
            • 何枚もモデリングを試みる。形を変えたりしてみるが、どうもしっくりといかない。そこで最初の形のモデリングのサイズをできる限り用途に耐えるように縮小し、もう少し壁の厚みを穴が開かない程度にくり抜いたモデリンに変更してみる。そうして、プリントアウトする時の充填率を下げてみることにした。ランプシェードの上の部分が上手くできるかは、少し不安である。
            • 植物を育てる時のポットとして使う場合、底や顔の穴の部分を塞ぐ必要がある。少し考えを整理してみた。私は今回このフィラメントを使うことのみに執着していたのではないか。もっとFABの世界は自由であることに気が付く。現在、自然に還る素材はもっと増えている。例えば最近では、畑の雑草除けのマルチも少々畑に残っても分解される素材のものもある。そこで、自然に還る素材のビニール袋 Kunida Designs生分解性ポータブルトイレバックを使う。色も黒色なので相性もいい。もし植物を育て、ランプシェードは記念に残しておきたい場合はその袋を上手にランプシェードに入れ込み育て、袋と植物を土壌に植え替えも可能だ。
          • GUP2 plusでプリントアウトしてみる。
            約4時間半出力にかかる。写真をスライドしていって頂くと分かるが中は空洞のモデリングだが、ラフトとして円形の荒い面ができてから周りの積み上げが始まっていく。3Dルアーを作った時には形として積みあがらなかったプリンターが今回のランプシェードには使えることが分かり仕上がりの速度も速いということで、こちらのプリンターを使用した。ノズル径15min、積層ピッチ0.15min、充填率20%、温度190度、冷却ファン付きでプリントしていった。3Dルアーの時よりも充填率を下げた。なぜかというと、光の木漏れ日などが効果的だと考えたからだ。角も丸まりモデリング通りだ。

            • これは、一つ目のプロジェクトでこのフィラメントが大変熱に弱い性質を持っていることに気が付いていたので、本物のカボチャのランプシェードを作るときのように目や鼻や口を細工できるような製品にする方が面白いのではと考えた遊び心である。もし、これを商品化する時にその方がニーズが高いのではと考えたからだ。色々な顔があった方が面白い。もちろん安全性の注意書きもつけなくてはいけない。これが商品化する時の「つくる責任」である。1枚目の写真は私が作った注意書き。2枚目の写真は顔の表情が分かりやすいように黒色のシートを入れている私が穴を空けたランプシェードだ。結構楽しめた。※裏話は商品化するためにに記載。
            • このラフトは取り除かないことにした。植物を育てる時のポットの丁度よい水はけのよい底になりそうだからだ。予期せぬ形でのアイデアに結びついた。もの作りの醍醐味の一つだ。

              ※ここでも一つアイデアが浮かんだ。このラフト形状は触るとかなり抵抗があり、土足で建物内に入るときの2枚目の写真のような泥除けマットに使えないだろうかということだ。掃除をしているときに時々取れたマットの破片が泥と混ざるときがある。このフィラメントでマットができれば環境に優しいマットにならないだろうか?今回はアイデアを形にはできないが記しておきたい。
          • 電源装置の課題・・・コストはあまりかけたくないので、クリスマスの時にもらったガラスの置物の下に置く電源装置の上に、そのまま置いてみることにする。熱には弱いフィラメントではあるがこの装置では大丈夫であった。もし、電源装置も手作りするなら、熱くならないLEDがよいだろう。

             このガラスの置物の下の電源装置を使用する。
            • 小さい子どもでも安心なクレヨンを考えてみた。白色でも構わない。けれどもハロウインを楽しむ際に白色だからこそ、このランプシェードに色を塗って楽しみたいと考える人もいるだろう。では、安全で発色がいいものをと考えた。ザラザラしているからこそ色を塗っても趣がある。しかし、このランプシェードは植物が適度に育つと土にそのままランプシェードごと植えたい。だから、自然に優しい着色料を考えた。まだまだ探せばたくさんある思う。ステッドラーみつろうクレヨンを使用した。写真2枚目は私がクレヨンで色を塗ったランプシェード(塗りごごちは悪くない)。

            • この動画がその時の様子である。このランプシェードの楽しみ方はこの電源装置に乗せる方法でも3種類の楽しみ方がある。全部、動画には撮っているので機会があれば紹介したい。ここで紹介しているのは、ランプシェードに顔の穴を空け、みつろうクレヨンで着色したものに明かりを灯したものである。同じランプシェードでもこれであれば同じものはできないオリジナルな良さがある。穴を空けないバージョンもきれいな光を放つ。このフィラメントのよさの一つだと思う。また、苦心して顔に穴を空けるだけでも一気にハロウィン感が増し着色なしでも、個人的には私は好きである。どれもすてがたい。
            • 皆さんのお好みはどれですか?

              ぜひ、写真をスライドしていって見比べてください!

              ①3Dプリンターでプリントアウトしたままのランプシェード。置く角度によって見え方もかわる。私はこの角度がお気に入りだ。フクロウを連想させる。
              ②顔に穴を空けたランプシェード光の加減で顔が浮かび上がったり消えたり。まさにハロウイン!
              ③クレヨンで着色したランプシェード。自分だけのオリジナリティで何だか愛着を感じる。
          • このランプシェードを植物の種を植えるポットに!
            ここで考える。ランプシェードを残しておきたいかどうかあなたが選べる。育てたい種も選んでもよいと思う。好みは様々だから。それも楽しみの一つだ。そこでランプシェードを残しておきたい場合と、そのままランプシェードごと移植する場合を紹介する。①ランプシェードを記念に残したい場合。上で紹介したポータブルトイレバックをランプシェードの中に底が残った状態で適度に切って入れて、土を入れて種を一粒蒔く。②ランプシェードごと移植したい場合。顔の穴が開いた側面だけにポータブルトイレバックを切って入れる。そして土を入れて種を一粒蒔く。この場合の方が土がたくさん入る。
            • 私は今回、このランプシェードをハロウインが終わった後、祖父母に手紙を添えてカボチャの種とランプシェードの顔の穴を塞いだ状態で壊れないように新聞紙で包み小さい小箱に入れて送ろうと思う。そして、植物を育てることが大好きな祖父母の暖かい室内で手作りランプシェードに土を入れて種を蒔いて大切に本葉が2枚位育つまで植物を育てるポットとして使ってもらいたい。次に、よく肥えた土壌に移植してもらい、カボチャを育ててもらう。きっとその過程で祖父母は私や母を想って会話が弾んでくれるだろう。電話でもそのことを通じた共通の話題で話す回数も増す。コロナ禍で昔のように会えないが、モノ作りが心を強く結んでくれることを願う。
              • この挑戦は私の母のために考えたものだ。私の高校進学にあたり遠い故郷を離れ私のためにここ神奈川県に引っ越してくれた。すぐにコロナ禍で自粛生活となり、1年半余り私も母も故郷に帰れていない。私は事情があって故郷には帰りたくない。せっかく入学した高校もオンライン授業。私は体調を崩してしまい、本格的に対面授業が始まる9月には入院してしまうことになる。そして、転校。それでも、母は私を信じ支え続けてくれている。母の両親はよく観葉植物を育てる時にもこの葉が生き生きしていると私たちが元気にしていると考えるような祖父母。昔モノ作りが大好きだった私にも、今は違う夢がある。しかし、母に感謝の気持ちを込めて挑戦した。
                • 実は商品化には法律上の問題だけでなく、検証しなくてはいけないことが今現在でも3点ある。①何度もモデリングしなくてはいけない。まだ分厚さがありすぎる。グールガンの先でたやすく空くはずであった穴が容器の壁がまだ分厚くて、カッターの刃先をライターで温めて実は穴を空けている。商品に嘘があってはいけない。本当に申し訳ない。子どもも楽しめるためにはもっと手軽に空くようにしたい。②実際に土壌に植える時にしっかりと根を広げられるよにランプシェードの成分分解速度が間に合うかの検証をしなくてはならない。③。お財布にも優しい商品にもするためにもコストパフォーマンスをきちんと考える。SDGsの商品化の夢は広がる

                  • 容器もカボチャ以外も作ってみたい。どんどん続けられると面白い。クローバーやミニトマトやイチゴ・・・。今回は薄い壁のモデリングを一つだけ紹介。コンテストが終了後またプリントアウトして形になるか試してみたい。そして、上記の検証もしていきたい。まずは、祖父母に笑顔を届けて母の笑顔を今回はみたい。そして、自分の夢に向かって力強く歩める私になりたい



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