前作のMagicTreeLightでは機械的な接触点でカラーチェンジを実現したが、このプロダクトの欠点として、コネクタの位置にしかブロックを置けないという点が上げられう。
つまり、予め決められた場所でないと電力を供給できない。
それらの欠点を補う為に、今回はスマホの無線受電にも使われる磁気送電を行うことで、ある空間内であればどこでも電力を送電できるシステムを構築して、新たなプロダクトを制作しようと考えた。
- ワイヤレスで電力を送電する技術にはいくつかあるが、スマホの無線給電に使われるのは、いわゆる電磁誘導方式である。電磁誘導方式は、大きな電力を送電するのに優れており送電効率的に最も実用的な方法である。しかし、電磁誘導方式は送電側と受電側のコイルのズレが送電効率に大きく影響し、数センチでもずれると途端に送電量が減少してしまう。そこで今回は磁気共鳴方式の磁気送電を行う。これはコイルとコンデンサの組み合わせで、共振周波数が一致したときの共振現象を利用して長距離の送電を可能にした送電方法である。これにより約10cm程離れていても送電可能になる。
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