晩酌セット

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晩酌セット by enpa-gumi is licensed under the Creative Commons - Attribution license.
Summary
こんにちは。ポークフェイスと申します。
Fabbleでは「enpa-gumi」というユーザーで登録しています。
B型就労支援事業所「エンパワークファクトリー」に所属しながら、3Dプリンターを使った制作をしています。自分や身近な人が「少し不便だな」と感じた物を、その都度、形にしています。
特別な作品というより、使う人に合わせた一点物や、既製品では合わなかった物が多めです。
専門的な知識がなくても、「こういう作り方でもいいんだ」と思えるような内容を残していきます。
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今回は、【晩酌セット】を作りました。(使い方は、5Outcone:にYouTube動画があります。ご覧下さい。)手指の力が弱い方、麻痺などのある障害者が気軽に晩酌を楽しんで欲しい。
そんな思いでペットボトルオープナー(水)×プルタブオープナー①(アルコール缶)×プルタブオープナー②(缶詰)が付属した物を作りました。
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Materials

    Tools

      Blueprints

        Making

        • Sさん。事故で脊椎を損傷し、両手・両足に麻痺が残りました。懸命なリハビリにより、利き腕ではないですが、左手の親指と人差し指で鉛筆を挟んで動かす・スプーンを固定して食事する程度の動作が可能となりました。ただし、靴紐が結べない、床に落ちた小銭が拾えない等まだ出来ない動作は多いです。


          • Sさんは既存のペットボトルオープナーに対して、「未開封のものが一番開けづらい」「開けたペットボトルの蓋が取りづらい」などの不便を感じており、使いやすいペットボトルオープナーを作るところから始まりました。
            制作を進めつつ、プルタブ(缶の蓋)オープナーを使うことはあまりない、との話で、理由を聞くと面倒くさいとのこと。
            友人も多く、食べることや飲むことが大好きなSさんが気軽に晩酌を楽しんで欲しいと感じ、ペットボトル飲料・コーヒ/アルコール缶・鯖缶/焼き鳥缶のそれぞれの蓋開けが一つの道具で出来る「晩酌セット」を作りました。
            • Tinkercadで、作成しました。
              !注意!表示されている画像はバグです。削除が出来ずに残ってしまっています。削除方法を検討中です。
              STLデータ:晩酌セットSTL
              作成手順としては、※①~④を一つずつ作成し、まずは機能として問題ないかを部品ごとにチェックしました。次に、晩酌する時にスムーズに開封できるように、どの部品をどの位置に取り付けるかを決めました。
              ①ペットボトルオープナー作成
              ②プルタブオープナー作成
              ③缶詰を開ける爪部作成
              ④ハンドル部分作成
              • ①ペットボトルオープナー
                STLデータ:ペットボトルオープナーSTL
                 最初は、ペットボトルの蓋に噛ませる爪部分を等間隔に作りましたが、Sさんより「しっかり固定されるが、開けた後に蓋が外れにくい」との指摘があったので、等間隔に作るのをやめて、三点止めにし、
                少し空間を作ることによって蓋を外れやすくしました。夏場は、飲用としてのペットボトルは複数個使用するのが一般的なので「蓋を開けてはオープナーから外し、次の蓋をまた開ける」作業がスムーズになるように心掛けました。
              • ②プルタブ(缶の持ち手)オープナー
                STLデータ:プルタブオープナーSTL
                過去に、プルタブオープナーを作成したことがあり、そのデータを転用しました。
                持ち手の部分は柔らかいアルミを使用しているので、完全に持ち手を包み込む形のサイズにしないと、途中で缶の持ち手が折れてしまいます。また3Dプリンターで出力する際に中・空間部分にサポートが付くのではがします。後ほど失敗談でも記述していますが、この部品を、デザインに組み込むのが大変でした。
              • ③缶詰を開ける爪部分
                缶詰の場合、蓋を開けます。プルタブを引っ掛けて、後ろ90度に倒すためのテコ棒が必要です。新たに爪タイプのオープナーを作成しました。キーホルダー型にして、持ち運びがラクだと一般の人には好評でした。(赤色)しかし、Sさんは中指・薬指・小指に力が入らないため、手のひらにテコ棒を押し付けるようにしないと、蓋を開けられないことが分かりました。そこで、テコ棒を長く改良しました。(参照/完成版:紺色)
              • ④ハンドル部分
                てこ棒が、ある程度の太さ・長さが必要なことが判明したので、折角なのでデザインを取り入れる事にした。デザインであり、フィラメント(経費)の節約のため中を空洞にした。また、昔ビール瓶を開ける時に、栓抜きを使っていたのを思い出して、その時のワクワク感を演出したいので、あえて②のプルタブオープナー部品をお尻に接合した。ハンドル部分は最初、中心に取付けたが、Sさんより、開けづらいので左寄りにして欲しいとの指摘があったので、改良した。(改良前:ピンク)
              • ①プルタブオープナーは、以前「猫のオープナー」を作った時に誕生したのだが、猫の耳のデザインを重視したあまり、持ち手半分しか装着できないデザインとなり、缶詰を開ける際に、ポキッと折れてしまった。(青)意外と持ち手が柔らかいのだなと初めて知った。素材をPLAで作成していたので、PLAが破損するのではないかと心配していたが、案外丈夫だった。※実際に使用する際(完成品:ピンク)はPETG推奨。※猫のオープナーの解説は、別途アップロード予定です。
              • ②サポートはがしに苦しめられた
                当初3DプリンターはP1Sで出力したが、何度も出力に失敗した。1層目がプレートに定着せず、ゴミと化した。3時間掛かっても1層目が定着出来ずに苦しんだ。やっと出力が出来たと思ったら、プルタブオープナーの中部分のサポートがなかなか剝がれず強引に剥がしたら、角が取れてしまった。さらに、持ち手部分を怪我防止のため角をなくすため丸みを帯びた形にしたら不要なサポートがたくさん付き、それを電動ルーターで剝がそうとしたら、本体が溶けてしまった。P1Sでの出力を止めてA1miniで出力したら、一発で出力出来てサポートが綺麗に取れた。バージョンを変えたり等職員に助けて貰った。
              • ③爪部分が折れた
                A1miniで出力した水色がとても気に入った。しかし、強度テストを繰り返すうちに爪部が欠けてしまった。爪部分の長さを再度調整した。どうせ出力しなおすなら、強度を補強するため、ペットボトルオープナーと持ち手の境目を太くし直した。また、先端部分は最初は単なるデザインの三つ穴+目だったが、キーホルダーとして持ち運び出来るような穴としてデザインを修正した。(完成品:紺色)
            • Youtubeリンク:
              https://youtu.be/MAGCcT_EKek

              晩酌セット(BS)を用意します。
              Sさんは、左手の親指・人差し指を主に使うので、左手にBSを持ちます。
              ①ペットボトルの蓋に、BSをはめます。②右手で上からしっかりと蓋に装着します。③時計と反対周りで蓋を開けます。④BSからペットボトルの蓋を外します。⑤プルタブオープナーを缶コーヒーの蓋部分にはめ込み90度上に持ち上げます。⑥焼き鳥缶の蓋に爪部分を引っかけて、てこの原理で蓋をこじ開けます。
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              References

                Usages

                  Project comments