アクリル加工のあれこれ《染色編》
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アクリル板への色付け方法の一つである、“染色”加工について
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- 水:SDN(染料)=20:1の溶液を作ります。染色したいパーツがきちんと浸かるくらいの液量が必要です。今回は「橙色」を使用しました。
- 染色する物の素材に合わせて温度を調整しながら溶液を加熱していきます。(アクリル、ナイロンなど、各樹脂の適正温度は、染色液のパッケージに記載されています。)ダブルクリップを使って温度計を固定すると便利です!
- 染色したいパーツを水で軽く洗い(表面にゴミや油分等が付着している可能性があるため)、鍋に投入します!
- 今回使用したミラーアクリルの場合、30秒ほどで写真のような黄色になりました。お好みの色が付いたら、あとは中性洗剤でよく洗えば完成です!
(ちなみに、ミラーアクリルの場合、煮込みすぎると裏面についている保護膜が剥がれてきてしまうので注意が必要です。)
- ビニールテープを使ってマスキングをしてみました。
- 例えば、パーツの広い面にビニールテープを貼ってマスキングをすると、側面だけに色をつけることができます。
- アクリル板の表面に養生テープを貼り、レーザーカッターでテープのみカットしてマスキングするとこんな染め分けも可能です。左はアクリル板をそのまま使用していますが、右は@部分のみ彫刻加工で傷を付けているので、同じ染色時間でもやや色が濃く付きました。
- パーツの一部だけが溶液に浸かるように染色をするときれいなグラデーションになります。
- 2色以上のグラデーションをする場合は、明るい色から染色をするのが上手くいくコツです。
- はじめにオーブントースターでアクリル板をU字に曲げ、両端とカーブ部分をそれぞれ染色したのち、再度トースターで加熱して平らに伸ばしました。(2度加熱しているので、両端に気泡が入ってしまっています。)
- 広い面にビニールテープを貼り、橙色→桃色の順に染色をしました。そしてテープ貼付け部分に#1200のペーパーをかけてすりガラスのように加工してみました。橙色は2分程度、桃色は10秒程度しか染色していないので、面によって色の見え方が異なります。
- 白色アクリルももちろん染色は加工です。ただ色ムラが目立ち易いので、注意して染色する必要があります。
- 元々青色のアクリル板を染色しました。左がもとのアクリル板、右が紫色の染料に10秒程浸けたものです。マスキングはしていないのですが、側面のみ色が強く出ています。見る角度を変えると、紫が濃くなったり青が濃くなったりします。
- スポイトで染色溶液をアクリル板に直接のせ、トースターで加熱してみたところ、なんとなくまだら模様になりました。2色のまだ模様ができるかも?と思って実験してみましたが、加熱時間が長かったせいか、汚い仕上がりになってしまいました。
- 透明アクリル板にスポイトで染色溶液をのせ、オーブントースターで加熱してみたところ、表面にはほとんど色は付きませんでしたが、側面から何故か色が透けて見えました!
- 透明アクリル板にピンク、紫、青の染色溶液を何度かに分けてのせて加熱してみました。その結果、紫の溶液がやや硬化していたためか、綺麗なまだら模様にはなりませんでした。また、トースターでちょっと加熱しすぎてしまい、端に気泡も入っています...
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