reMOVE

Created Date: 2024-03-10/ updated date: 2024-03-24
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Summary
不安を取り除き、もう一度日常を動かす。
そんな思いを込めて、私たちは避難所などで運動と会話を促すアイテム「reMOVE」を作りました。

Materials

    Tools

      Blueprints

        Making

        • FAB QUEST
          私たちは「鎌倉の社会問題をモノづくりで解決する」というコンセプトのFAB QUESTに参加しました。
          鎌倉でのフィールドワークや、授業を通してアイデアの出し方や3Dモデリングの基礎などを学びました。
          その後、共有して頂いた社会問題をはじめ各々の解決したい社会問題ごとにチーム分けが行われました。
          • チーム分けが行われたものの、私たちはそれぞれのテーマが被っている人がおらず、寄せ集められた興味分野がバラバラのチームでした。
            生活習慣病、高齢者問題、政治問題などの異なるテーマに興味を持つメンバーの中でどのようなテーマで進めていくか。それが最初の問題でした。

            数回の試作や話し合いを重ねていくうちに、「生活を守りたい」という共通点が見つかり、鎌倉が災害に弱いということや、能登半島での地震を受け、災害に焦点を絞っていきました。


          • 鎌倉市を拠点に活動する「防災普及学生団体Genkai」の代表であり、高校生で防災士の資格を持つ橋本さん。
            橋本さんは、能登半島に1月4日から計3回災害派遣隊として活動していらっしゃったため、避難所で困っていることや避難所の現状などについてインタビューを行いました。



            GenkaiのSNS

          •  <能登半島地震について> ・被災地に行ってやろうと思っていたこと がれきの撤去 地元の行政ともコンタクト 情報収集(今後の動きを決める)
            ・行く途中に苦労したこと 車中泊、寒い、余震、ネット回線、電気が来ない、狭い ・被災地に行って実際にやった事/出来なかったこと
            ・避難所にいる年齢層 高齢の人が多い ペットを飼ってる人は教室を貸してる
            ・避難所で被災者はどんな生活をしているのか(食べ物、1日のスケジュール、昼間)

          • ・避難所で思ったこと まとまりがなかった←本当は仲間意識があったほうが良い 支援を受ける側として受け身  かなり暇
            ・避難所の娯楽は何があるか/どんな物があると良いのか 子どもたちのおもちゃはあった
            ・電気は復活していた
            ・地元の行政の様子(現状把握とか) 市役所自体は通常機能 避難所業務にはあまり関与していなかった
            ・被災地に行って困った事 情報が全然入ってない 今までで一番情報がない災害 ボランティアが入れる状況ではなかった

        • 橋本さんへのインタビューをはじめとした情報収集で得た情報を元に、私たちの使えるセンサーの機能と避難所生活での課題を書き出し、実現可能なセンサーの使い方を挙げていきました。その中で健康とダンボールベッドに関する課題が多く見つかったため、最終的な課題に決定しました。
          • 長期化する避難生活の中で、避難所では個人のスペースにこもりがちになってしまうことで起こる運動不足や会話不足などが問題となっていました。避難所での運動不足は、エコノミークラス症候群までも引き起こす可能性があります。
            そこでそれらを解決することにできるアイテムを考えました。
            • 運動すると、歩数に応じて報酬がもらえる
              人と一緒に運動すると、報酬が増える
              <報酬の例>
              • 避難所で使えるチケット
              • まちのコイン
              • 何らかのポイント など

              問題点
              • 報酬は何にするのか
              • 調べたところ、既存の商品と機能が被っていた

          • ①どこかに歩いて行くときに、Aボタンを押す
            ②一度歩くことをやめたら、Bボタンを押す
            ③また歩き始めたらAボタンを押す設定した時間よりも多かったら、青のライトが。
            設定した時間よりも少なかったら、赤のライトが光る。

            問題点
            • 自分で押さなくてはいけない
            • 身体につける必要がない
            • 〈目標〉
              避難所で、運動を促して、人と人のつながりを生むものを作りたい
              〈案〉
              2時間動いていないとお互いにランプの色で分かる仕組み
              →お互いに話すきっかけに

              ①運動した時間と歩数(運動量?)を計測する
              (運動時間は1日当たり2時間を基準とする)
              ②2時間を超えていなかったら、赤いランプが点滅
              ③2時間を超えていれば、青いランプが点滅
              ④周りの人が気づいたら声をかけて、一緒に運動する

              <問題点>
              ・人のプライバシーに配慮できていない
              ・歩き始めるたびにボタンを押す必要がある
              • 改善点
                • 動き感知のセンサーを使う
                • 動いてない時の時間を計る
                • センサーが人が動いてないと思ったらカウントが開始される

                2時間以上動いてないと→赤く光る
                       以下なら→青く光る 
                      動いたとき→青く光る

                「今は話しかけてほしくない!」という時のために、ボタンを押すとLEDが緑色に光る。

                ① 足につけるだけ
                ②赤く光ったらお互いに話しかけにいく
                ③緑色に光っていたら、話しかけるのは控える
                         ↓
                会話が生まれ、コミュニケーション不足を防げる。プライバシーにも配慮。

                • 寒い冬も終わりを迎え、花粉症がクソだるい春の季節がやってきました。皆さん元気に鼻水を出してますか?

                  田邊裕晴は無駄に鼻水を出しながら過ごす春休みより、reMOVEの検証や旅行、ボランティアをする最強の春休みを過ごすべく、石川県のボランティアに参加してまいりました。

                  ここではそこで体験したことを書いていきます。

                  〜一日目〜
                  新横浜駅から新幹線を乗り継ぎ、福井県に到着しました。次の日に備え、ハードオフに行ってから早めに寝ました。

                  〜二日目〜
                  目覚めた時間は夜中の3時半。眠い目をこすり、集合場所の福井県立大学永平寺キャンパスに向かい、そこからバスで4時間かけて石川県の珠洲市に向かいました。
                  • バスで移動中、地震の影響で道が崩れてまるで崖のようになっているせいで、飲んでいたお茶をぶっこぼしました。

                    そんなこんなで珠洲市に到着し、周りを見回してみると、驚愕の事実に気づきました。

                    なんと木造建築の建物がほぼ全て倒壊していました。例えるなら怪獣映画のラストシーンのような街を見て、災害の残酷さを痛感しました。

                    いざボランティア開始!

                    自分の役割は、家やブロック塀などから出た災害ゴミを廃棄するという仕事で、かなりエグめの筋肉痛になりました。
                  • 休憩時間に同じボランティア仲間の人にreMOVEのフィードバックをもらったところ、「自分の運動状況が人に見られるのは少し不安」「プライバシーに配慮した設計にしてほしい」などの意見をもらいました。

                    からの帰り。

                    またお茶をぶっこぼしました。

                    〜三日目〜
                    マックを食べて新横浜駅に帰りました。美味しかったです。



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