製作過程
視覚に障害のある方のYoutubeやブログを見ていくと、カップ麺にお湯を注ぐことが難しい、あるいはお湯が怖くて注ぐことにためらいがあるなど、お困りの様子から、これを解決できるグッズを3Dプリンターで作れないかと思いました。
最初は指でお湯を検知する検知器を製作していましたが、更にいろいろと見ていく中で、弱視やロービジョンの方が、カップ麺の内側の目盛り線(凹線)がよく見えないために、どこまでお湯を注げばいいのか分からないということも分かってきたので、全盲の方にも弱視・ロービジョンの方でも使えるカップ麺のお湯検知器とお湯を注ぐ際のマーカーの兼用グッズを作れないかと考えました。
最初、全盲の方用のお湯検知器は、アツナイサーの穴に指を入れて、お湯を指腹で検知するタイプを作っていましたが、弱視・ロービジョンの方のカップ内側の目盛り線が分からない状況を解消するための取り付けタイプのマーカーも作りました。この検知器とマーカーが一つになれば、一石二鳥だと思い、2つを合体したものが最終形の「アツナイサー」です。
アツナイサーのサイズは、コンマ1ミリ単位で何ども試した結果です。指を入れる穴の大きさ、深さは、平均的な日本人の指サイズを調べたり、穴の底にあるお湯が上がってくる穴の大きさは試行錯誤の連続でした。また、カップに引っ掛ける部分では、カップが下に向かって斜めになっているために、アツナイサーの外側下部とカップ壁の間に隙間ができてしまい、セットしてもカチリとはまらず、ゆるくなってしまいました。そこで、その隙間を埋めるためのストッパーを作ろうと思ったのですが、いろいろ試してみた結果、最終的には楔形の小さなストッパーを円周上に設けることで解消しました。
使用後の感想の中に、全盲の方から、穴に入れた人差し指に、お湯が触れること自体が怖い、また、お湯といっても、カップの中ではスープの素が混ざっているのでその液体に触れたくないし、お湯が上がってきたことは温かさで分かるので穴は不要ですと意見から、穴のあるタイプAと穴のないタイプBの2つを作りました。弱視の方からは便利ですの感想でした。
