Good Dog 張り子

Created Date: 2016-10-28/ updated date: 2016-10-29
Owner & Collaborators
License
Summary
 Good Dogは障害のある人の新しい仕事を生み出す拠点「Good Job!センター香芝」のカフェのオリジナルマスコットです。郷土玩具の新しい可能性として、手作りされた動物の立体作品をスキャンしデータ化、3Dプリンターでの出力と障害のある人の手仕事を組み合わせて制作しています。
 また、「Good Job!センター香芝」では、3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタル工作技術と障害のある人の優れた手仕事を組み合わせた商品や企画開発を行うほか、全国約70か所から1,000点を超えるユニークな商品の流通販売を行う拠点です。
詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
http://goodjobcenter.com

Materials

    Tools

      Blueprints

        Making

        • Good Dog 張り子の型を3Dプリントします。
          • Good Dog 張り子の型となる3Dデータを、原型の3Dスキャンから制作します。

            原型
            中村真由美さん(たんぽぽの家アートセンターHANA)が日々制作している張り子作品を原型として使用しています。今回使用した張り子作品は、"くま"です。

            3Dスキャナ
            原型となる"くま"が右図ほどの大きさであったため、3DスキャンにSense 3D Scannerを使用しました。

            ソフトウェア
            3Dスキャンしたデータを調整するために、今回はBlenderを使用しました。原型となる"くま"を少し引き伸ばし背中に小さい"くま"を重ねることで、ホットドッグの形状に近づけます。
            3Dソフトウェア
          • Good Dogの3Dデータをプリントします。
            stlデータ: Good Dog 3Dデータ

            3Dプリンタ
            今回はGood Job! Center KASHIBAにあるMakerbot Replicator 2Xを使用しましたが、どの機種でも張り子型の3dプリントは可能です。
            3Dプリンタ

            フィラメント
            どの素材でも張り子型になりますが、低価格のPLAを推奨します。張り子に埋め込んだ型が紙と一緒に土に還ります。

            3Dプリントの設定
            最低限の造形ができれば高い出力精度は必要はありません。右図のように穴が空いていても構いません。可能な限り短時間で、フィラメント消費量を抑えた設定を推奨します。
          • 張り子型に、半紙と新聞紙を交互に貼り重ねていきます。

            材料準備
            • 半紙 幅1-1.5cm、長さ10-15cmほどで切ります
            • 新聞紙 半紙と同様のサイズで切ります
            • でんぷん糊 水で溶きます(1:1)
            半紙 新聞紙 でんぷん糊

            張り子手順
            以下の手順で、半紙と新聞紙を糊につけて張り重ねていきます。
            1. 和紙を糊で張る
            2. 新聞紙を糊で張る
            3. 和紙を糊で張る

            合計3層貼り重ねます。
            3Dプリントの型を埋め込むことで、従来の張り子手法に比べて紙を張り重ねる回数を劇的に減少させることが可能となります。
        • 張り子を終えた型に、下地塗装・着彩を行います。
          • 絵付けの下地として胡粉を膠(にかわ)で溶いたものを塗ります。それにより、表面の強度が増し、絵具の発色が良くなります。
            *胡粉:貝の殻を砕いた顔料
            *膠:動物の皮や骨などから作られる物質で接着剤の役割を持つ

            胡粉準備
            以下の手順で白い粉末胡粉を粒膠で溶いたものを使用します。
            1. 粒膠を熱湯で溶く(粒膠 大さじ1杯: 熱湯 100cc)*溶けるまで少し時間がかかります
            2. 胡粉を乳鉢で3分ほど挽きます
            3. 溶いた膠と胡粉を乳鉢で混ぜる(膠 大さじ1杯: 胡粉大さじ1杯)
            4. 乳棒でムラが無くなるまで掻き混ぜる
            粉末胡粉 粒膠 乳鉢 乳棒

            塗り方
            胡粉を筆で塗っていきます。反面づつ塗って乾燥させ、4回ほど塗り重ねることを推奨します。
          • 下地を塗り終わった上に着彩を行います。

            絵具
            今回は着彩にアクリル絵の具を使用しましたが、お好みの絵具をご使用ください。

            パターン
            右図はGood Dogの絵付けパターンです。これを参考に絵筆で描いていきます。背中にあるケチャップとマスタードの模様が、ホットドッグのマスコットキャラクターであることを印象づけます。
            絵筆
          • 仕上がりサイズは、幅60mm・奥行き(長さ)140mm・高さ65mmです。
            重さは約40gです。
        Add Card Order

        References

          Usages

          • Good Job Coffee

            カフェスペース「Good  Job Coffee」では、美味しいコーヒーと自家製ホットドッグとともに、オリジナルマスコットの「Good Dog」張り子がお出迎えしてくれます!
          • GOOD JOB STORE

            「Good Dog」は、約1,000点のアートグッズやクラフトを取り揃えるGOOD JOB STOREで常設販売しています。一体づつ異なった表情をしていますので、どうぞお気に入りの一体を見つけてください!価格は、3,240円(税込み)です。売り上げは、制作に携わった障害のある人のお給料として還元されていきます。
          • Good Job Coffee (Kitchen)

            カフェのキッチンでは、カフェススタッフの様子を見守ってくれています!
            ちょうど手のひらサイズなので、飾る場所を選びません。
          • 個箱

            販売品は一体づつオリジナルのパッケージに入っています。
            UMA / design farmのデザイン協力によって完成しました。
            ラベルのイラストもGood Job!センターで働く障害のあるメンバーの描きおろしです!
          • 紹介カード

            〜ホットドッグのソーセージは、その長さから“ダックスフントソーセージ”と呼ばれていました。熱々のソーセージを美味しく食べる方法の一つとして、パンに挟んで食べるようになったそうです。〜

          Project comments