「お昼寝枕」を3Dプリントしてみた。

Created Date: 2016-10-31/ updated date: 2018-03-13
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    Summary
    3Dプリンタを用いて、オフィスなどで使う「お昼寝枕」を作ってみました。 積層パターンと、身体(おでこ)を通して仲良くなれました。
    造形物で寝られるなんて幸せです。

    Materials

      Tools

        Blueprints

          Making

          • 職場での短時間の休息をとるのに、
            枕を持っていくのは大げさで、かつ、市販品では体に合わないという話が合った。

            Makerなら作るしかないでしょ。
            棉に囲まれるよりも造形物に囲まれる方が幸せ。

            ・・・ということで、
            オーダーメイドのオフィス用の「お昼寝枕」をつくってみようということにした。
              • やわらかさ、高さは枕にとってもっとも重要。

                同じように3Dプリントで枕を作りたいと思ったときに、
                自分でやわらかさや高さを再調整をできるように、
                スライサーから調整できるパラメーターに絞った。
              • 3Dプリントをするにあたり、印刷トラブルは多々発生する。
                自宅で枕を印刷するのであれば、失敗を少なくしたいと考え、
                素材や形状についても失敗が少ない方法を考えた。
            • プリンタ:QIDI Tech
              モデリング:Rhinoceros
              スライサー/ホスト:Simplify 3D
              吸着剤:マスキングテープ
              • 枕といえば、やわらかい素材なので、
                柔らかい素材をいっぱい印刷し、素材と仲良くなることからはじめた。

                ※フィラメントの説明の写真は、各社ホームページの出展になります。
                • <Temperature>
                  エクストルーダー:225℃
                  ヒートベッド:None
                  <Speed>
                  15mm/sec
                  <Feature>
                  ・印刷後もかなり柔らかい
                  ・調整が整うと安定的な印刷が可能
                • <Temperature>
                  エクストルーダー:245℃
                  ヒートベッド:None
                  <Speed>
                  40mm/sec
                  <Feature>
                  ・印刷後はかなり柔らかい
                  ・フィラメントの引き込む量による屈曲が起こりやすい
                  ・温度と速度の調整が比較的難しい
                • <Temperature>
                  エクストルーダー:230℃
                  ヒートベッド:None
                  <Speed>
                  60mm/sec
                  <Feature>
                  ・印刷後は比較的柔らかい
                  ・他のFlex素材と比較し、早めに出力しても、安定的に印刷できる。
                • <Temperature>
                  エクストルーダー:170℃
                  ヒートベッド:70℃ (吸着剤:シワなしPIT)
                  <Speed>
                  45mm/sec
                  <Feature>
                  ・印刷がやや難しく、吐出率などの調整にが必要
                  ・ソリの発生があるが、ノリ(シワなしPIT)で対処可能
                  ・皮膚刺激性テストをクリアしており、安全性が高い
                • <Temperature>
                  エクストルーダー:200℃
                  ヒートベッド:None
                  <Speed>
                  80mm/sec
                  <Feature>
                  ・バイオプラスチック男性フィラメント
                  ・PLAとほぼ同様の速度で印刷可能
                  ・フレックス系だが、やや硬め
                • <Temperature>
                  エクストルーダー:220℃
                  ヒートベッド:None
                  <Speed>
                  15mm/sec
                  <Feature>
                  ・積層痕が綺麗
                  ・印刷が比較的簡単
                  ・ABS/PLAとの接着性に優れている
                • ・柔らかさ
                  ・印刷の安定性
                  ・積層痕の綺麗さ

                  の点から、
                  お昼寝用の枕を作るために適しているとし、
                  「PolyFlex」を選択した。
              • 円柱を作成。
                横幅を縮めて、枕っぽくモデリング。

                フレックス系は、印刷で左右のブレによる印刷ミスが起こりうるため、
                吸着をしっかりして、ずれの少ない形を選択した。
                • PolyFlexに最適な設定にしていきます。
                  <Temperature>
                  エクストルーダー:230℃
                  ヒートベッド:None (マスキングテープ)
                  <Speed>
                  45mm/sec
                  <充填率>
                  90%
                  • 作成した枕を比較するために、
                    「寝た時の様子」と、「潰してみた時の様子」の比較を行った。
                    • 握った感じは悪くないが、寝てみるとやや硬い。
                      高反発枕といった印象である。
                      充填率を下げてみることにした。
                    • 半分の充填率にしてみると、寝心地はかなり改善。
                      寝てみると頭がしずみこみ、安心感がある。

                      沈み込みを確認できたので、充填率7%のまま、
                      充填パターンによる比較を行うことにした。
                    • Rectilinearと比較し、やや反発がある。
                      沈み込みがあり、支えがある形はさしずめ、低反発枕のようであった。

                      積層パターンの違いによる、沈み込みのちがいはあるようだ。
                      個人的には、かなり満足のいく安定感。
                    • 積層パターンと充填率を比較しているうちに、
                      自宅の枕の裏表の反発に違いがあることに気づいたため、
                      支えを作るような形で充填パターンを変えてみた。
                    • どれよりも受け止めは良い。
                      裏表で柔らかさが変えられるので、気分によって変えられるのが良い。

                      しかし、③の方がふかふかしていて気持ちよかった。
                  • ③が一番心地よい。
                    好みによって、もっと柔らかいのが好きな人もいると思う。

                    ・色が黄色だったので、リラックスにつながる色を検討しても良いかも。
                    ・持ち運びできる良い大きさ。
                    ・3Dプリンタで作ったものが、想像以上に柔らかかった。
                     硬いものではなく、柔らかいものが出てくることに驚いた。

                    • 思ったよりも寝やすくて驚きました。
                      昼寝には最適な大きさと、柔らかさを実現することができた。
                      • ④で柔らかさと硬さ、支えの両立を果たそうと思ったが、
                        ③の柔らかさが良いという結果になった。

                        厚みによって、変わってくると考えられるため、
                        今後は厚みの調整も行って作ってみたい。
                      • 積層パターンによる感触の違いは想像はしていたが、
                        体感することで、より実用性を感じた。
                    • 想像以上に3Dプリントしたものは、
                      枕やクッションとして使うことができる可能性を感じたため、
                      今後もトライをしていきたい。

                      「造形物で寝れるなんて幸せです。」
                      • 造形サイズが自宅プリンターで限られていたため、
                        実寸サイズの造形が可能なプリンターを用いて、寝る時用の枕を作成する。
                        頭の形に合わせた枕も作成してみたい。
                      • 3Dプリンタで印刷可能な様々な素材と仲良くなることができた。
                        さらに、積層パターンも身体(おでこ)を通して体験することで、仲良くなれた気がします。

                        協力してもらった家族とも、素材の柔らかさに驚きと新たな発見を得て、一緒に楽しむことができた。
                        これで3Dプリンタも家族の一員です。
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                        • No.001Nanasi1Posted date: 2024-04-11
                          In the straightforward running game dino game, you take control of a T-Rex and attempt to stay clear of obstacles for as long as you can. In 2014, Google Chrome included a version of this dinosaur game that could be played without an internet connection.