Spitz-Cooler

Created Date: 2016-10-25/ updated date: 2018-03-13
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    Summary
    血液などの検体を入れたスピッツを冷やしつつ、安全に運搬する箱型プロダクトです。 現状では輪ゴムで検体をまとめ、ケーキなどについてくる保冷剤をジップロック容器に入れて活用しています。コンパクトで安全に搬送できるような、検体スピッツ冷却器を作成しました。
    (病院での動脈血採血時に検査室への距離がある場合や、訪問診療や中小病院から大病院への検査依頼などの場合に活用されることを想定しています)

    Materials

      Tools

        Blueprints

          Making

          • 3Dプリンタを用いる「看護✕FAB」プロジェクトの一環で、福島県いわき市常磐病院の看護師の方々と、実際の現場でのプロダクトニーズを聞く機会がありました。
            その中で、検体スピッツの運搬に関するヒアリングを行いました。

            現状として、小規模病院から大病院への検査依頼などを行う際、検体を送るための専用の容器はなく、看護師による工夫(輪ゴム、保冷剤、ジップロック容器の活用)が行われているそうです。
            市販のものは大型で、高価であるという現状に対して、安全かつ、保冷機能のある小型運搬容器があるとよいのではないかと考え、作成に取り掛かかりました。
              • 前段階で作成したスピッツの大きさを切り抜くようにモデリングしました。
                箱内でスピッツが安定が保持できるよう幅(スピッツ内径+2mm程度)に若干の余裕をもたせ、大きさを考慮しモデリングしました。
            • Rhinocerosによる3dmデータをSTL形式でエクスポートしたものを、Simplifyでスライシングしました。
              保冷機能を考慮し、ハニカム構造による空気の層を持つよう出力準備を行いました。
              また、出力時間と箱の耐久性を考慮し、Gコード出力を行いました。
              • 出力の際は、Creator Proを利用し出力を行いました。
                素材は強度を考慮し、ABSフィラメントを選択し、医療施設での利用を考え、色は白色を選択しました。

                • 箱の上部のサイズに合わせ、上蓋を3Dモデリングし、
                  箱と同様にスライシング、素材はABSフィラメントで出力しました。

                  今回、蓋が外れることによる検体が出てきてしまうことを防ぐため、100円均一で売られているマジックテープを箱と蓋に貼り付け、密閉性を担保する工夫を加えました。
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                  References

                    Usages

                    • 使用方法

                      市販の保冷剤(2個)を凍らせたものを、
                      スピッツを挟み込む形で箱に入れ、検体の保冷と安定を図ります。
                      季節や気温にも変動しますが、ハニカムによる保温効果が得られます。

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